地中熱利用換気システム

「地中熱利用換気システム」という言葉を初めて聞きました。

約10年ほど前に、室外の空気を取り入れて、家の中を巡らせ快適に過ごす新しい建築法を聞いたことがありますが、その詳しい方法までは覚えていません。

しかし、この「地中熱利用換気システム」は画期的なことのようです。テレビで紹介されていましたが、こんな家に住むと、エアコンもほとんど利用しなくても良いし、エコに繋がり、正にエネルギー不足の現代の救世主だと思いました。

地中熱利用換気システムの開発者

地中熱利用換気システムの開発者は、山口県在住の橋本東光さんです。橋本東光さんは、30歳で企業されました。1号機を開発し(約200万円)、展示説明会を開いたら1人しか来なかったそうです。そこで、めげずに1回目1人なら、2回目2人とだんだんに増やしていけばいいと、考えたそうです。

いつか、エルネギーは枯渇してくるから、省エネ楽天 の物を作れば必ず売れるという自信があったそうです。

橋本東光さん(67歳・2011年5月現在)
橋本東光さんは、新エネルギー「地中熱」を利用した換気システムを開発しました。株式会社ジオパワーシステム会長です。水産高校卒業後、捕鯨船のキャッチャーボートの機関員や大型貨物船の一等機関士を経験。その後、漁船などの修理業、鉄工業を経て建築業界に入りました。「住む人の幸せを育む空間づくり」を第一に考え、平成10年、地中熱を利用した天然空調「GEOパワーシステム」を開発しました。

地中熱利用換気システムのヒントはどこから

橋本東光さんは、秋芳洞に入られた時に、年間平均気温が17度で、地下5m以上なれば17度が保たれるという事実にヒントを得られました。

橋本東光は、発想の原点は、子どものようだったと言われます。こんな夏に涼しく、冬に暖かいところを利用すればいいのに、という素朴な思いからでした。

「夏に涼しく、冬に暖かい、いいなあ」と、ここまでは100人中98人が思うかも知れませんが、実行・やってみようと思う人はほとんどいないですね。

地中熱利用換気システムとは

地中熱利用換気システムは、電気やガスなどを使わないから二酸化炭素を排出せず、しかも持続可能なエネルギーで、人や環境にやさしいという特徴があります。地中熱という自然エネルギーを使った天然空調で、そのエネルギーは無限です。

福島第一原発事故の影響で電気不足が騒がれている今、とても注目されています。

地下5mまで熱交換パイプを埋め込みます。この熱交換パイプは、熱伝導率の良いアルミニウムで作られています。また、アルミニウムは加工しやすいという利点もあります。

橋本東光さんの『GEOパワーシステム』は、地下に眠る夏の冷気や冬の暖気を取り入れ、日射による太陽熱や家電製品や人体などから発する発生熱を吸入・排出・遮熱しながら、それぞれの季節にあわせて効率よく利用しているそうです。

橋本さんは、今では日本中に1000戸以上の天然空調の住宅を建てたそうです。幼稚園などでも、地中熱利用換気システムが取り入れられ、空気の自然な循環で「風邪をひく子が減った」「空気がキレイになった」と、天然空調に期待がかけられています。

この地中熱利用換気システムによる天然空調は、一般家庭だけでなく、幼稚園、工場、農家などでも使われています。

夢の扉に出演して

橋本東光さんは、「地中熱利用換気システムは、誰でも平等に与えられる自然エネルギーの「地中熱」を有効に使いながら、誰もが幸せになっていただくために開発しました。少しの我慢と工夫、これこそが幸せの原点だと思っています。これからも研究開発に全力を注ぐつもりです」と、ブログに書かれています。

橋本さんは、今では雑誌、テレビ、外国(ドイツ)メディアの取材などでご多忙のようです。

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更新日:2018/06/07