お墓の引っ越し・改葬と新しい墓地

現在では、核家族化が進み、また、子どもの人数が1人、2人と少ない人も多く、お墓の管理に問題が起きています。

都市部と田舎へ2つの墓がある方もいて、お墓の管理が大変な方も多いそうです。遠方の田舎へお墓がある方は、交通費なども相当かかり、悩んでおられる方もあります。

こんな現代の事情に合った、お墓、遺骨の祀り方も出てきているようです。

墓地

墓地には、寺院墓地、民間霊園、公営霊園があるそうです。田舎では、私有地にあるのが普通ですが。

最近では、寺院墓地から民間霊園や公営霊園に引っ越される人も多いそうです。

お墓の引っ越し・改葬(かいそう)

テレビで、福岡にあるお墓楽天 を東京へ引っ越す例をあげていました。

旧お墓
(3.3m2)
新お墓
(2.6m2)
場所 福岡 東京
費用など 墓石の解体 墓石の土台
更地にする
(30万8700円)
組み立て
(144万4000円)
墓石の受板
(7万円)
永代使用料
(*東京23区内・0.67m2で、
130万7000円)
(*東京郊外・1.46m2で、72万2000円)

お墓の引っ越し費用が、たくさんかかります。しかし、2人でお墓まいりをすると1回で約20万円かかるそうです。10年で200万円かかることを思えば、近くでたくさんお参りできるのとどちらを選びますかというところです。

費用だけではなく、親類の方とのおつき合いもありますから、簡単に引っ越しできるわけでもなさそうですね。

その他にも、お墓の年間管理料が発生します。これは、2万~1万~数千円と、墓地によって違いがあります。また、檀家としての義務もありますし、お布施などもする必要があります。

お墓の引っ越し・改葬の平均額は?

お墓の引越しにかかった費用の平均額は283万円だそうです。

これは、墓石販売の「メモリアルアートの大野屋」が約200人に行ったアンケートによるもののようです。墓石の撤去・お布施などの元の墓の整理にかかった費用は、32万円です。新しい墓地の取得・永代使用料などの引越し先の費用は、231万円です。その他の諸費用が20万円となっています。

古い墓石の大きさなどによって撤去費用は大きく違ってきます。墓石ごと移すことを希望する人もいますが、新しい霊園で受け入れてもらえないことも多いようです。移動費用もかかることから、お骨だけを移すケースが多いそうです。引越し先によっても費用は大きく変わり、最近では、霊園ではなく納骨堂を選ぶ人もいます。

新潟から横浜へお墓の引越しをした場合

50歳代の男性は、2010年11月、先祖のお墓を新潟市から、新しく購入した横浜市のお墓へ移しました。30年前に両親とともに新潟市から横浜市に移り住みました。両親も高齢となり外出も難しくなり、改葬を決めたそうです。

古い墓の撤去と整地、新しい墓と永代使用料など総額約250万円かかりました。新潟まで車で5時間かかりましたが、今では30分足らずでお墓にお参りでき、ご両親もほっとされているそうです。

お墓の引っ越し・改葬の流れ

  1. 新しい墓を探します。新しい墓の管理者から「墓所使用承諾書」、または「受入証明書」を発行してもらいます。
  2. 古い墓がある自治体から、「改葬許可申請書」を入手します。
  3. 古い墓の管理者から、「改葬許可申請書」に署名押印をしてもらいます。
  4. 移転先の自治体に、必要書類を提出し、「改葬許可証」を交付してもらいます。必要書類とは、「墓所使用承諾書」や「改葬許可申請書」などで、自治体ごとに異なるので事前によく確認することが必要です。
  5. 必要な宗教儀式を行い、遺骨を取り出します。古いお墓を撤去します。
  6. 新しいお墓の管理者に「改葬許可証」「墓所使用承諾書」を提出し、納骨します。

一人娘で姓が違う時は

お墓は、「祭祀財産の承継」ということで、誰か一人を選びます。この際、長男でなくても良く、もちろん姓が違ってもかまいません。

年間管理料を支払い、檀家としての義務を果たす人がなります。

新しいお墓の形・仏像(骨仏になる)

大阪市天王寺区逢阪2丁目8-69にある浄土宗のお骨佛の寺・納骨とおせがきの寺・一心寺では、約20万人の遺骨で作られた仏像、骨仏が祀られています。

もう、すでに12体の骨仏が作られたそうです。

納骨する時の費用は、その人が決めるそうですが、一般的には、3万、2万、1万5千円と3通りあるようです。今預けた遺骨は、平成29年に新たな骨仏として祀られるそうです。

合葬式墓地

都立小平霊園には、合葬式墓地があります。2400人の遺骨が並んで祀ってあります。年1回、合同の献花式が行われます。

子どもがいない人に人気のようです。遺骨を持っていけば、すぐに入れてもらえますが、生前契約は、2、3倍の倍率になっているそうです。

合葬式墓地は、今新たに作られつつあります。興味のある方は、該当の自治体に電話して聞いてみるのもいいかもしれません。

納骨堂

お墓を新たに作ると費用がたくさんかかったり、お墓の草取りなどの管理が大変だったりするので、今お墓に代わって納骨堂が人気だそうです。売上は20億円と言われます。

納骨堂はお寺が運営していますが、葬儀会社がノウハウを提供している所が多いそうです。

最近は、お寺との関係が稀薄で、お盆、法事、葬式など事があった時にお金を支払うのみの状態の所も多く、寺や僧侶に対して良いイメージを持っていない人が多いようです。

お寺に期待することのなくなった現在、お寺離れ、お坊さん離れが進んでいます。

仏教とは何か

仏教については、人々は良いイメージを持っているようです。仏教は、人々の苦しみを救い、心を支えます。

人々は高度経済成長の時から経済活動のみを重視し、心の有り様を忘れていました。ここに来ていろんなヒズミが表れ、自殺者が年間3万人という年が13年も続いているという非常事態となっています。

そんな中で、社会の中に入っていって人々の悩みや苦しみを分かち合い、少しでも和らげたり、解決の道すじを見つけてあげようとしている僧侶もいるようです。

そんな懸命な僧侶の姿を見ると、人々も協力し何か自分のできる範囲でお坊さんを手助けしたいという人も大阪などでは出ているそうです。

遺骨を身近に

遺骨を身近に置く方もいます。小さいお地蔵様の中に、故人の遺骨を納めて日々拝む物もあります。

また、ペンダントのトップに遺骨を入れられるようになっている物もあります。

また、遺骨を炭素にして、遺骨ダイヤモンドを作り、ブローチなどのアクセサリーにして身近に偲ぶことも行われています。

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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15