耐震基準

あさイチで耐震基準について放送していました。初めて聞くことが多くとても勉強になりました。30年以内には、南海トラフ巨大地震が起きると言われています。

耐震基準や直下率、耐震等級、地震地域係数などについて勉強し、少しでも安全な家に住めるように、また、安い方法での改修工事もできたらと思います。

耐震基準の変遷

1995年の阪神淡路大震災の建物被災を見て、2000年には最新耐震基準ができました。建物が支える重量の20%以上に相当する水平力(中地震)を受けても壊れないように決められているそうです。大地震については、建物が支える重量の100%以上に相当する水平力を受けても壊れないように決められています。

その以前には、1950年(昭和25年)に旧耐震基準ができました。その後1981年(昭和56年)に新耐震基準ができました。

2016年4月14日夜と16日の未明の2度の震度7に襲われた 熊本楽天 県で、建築の専門家が建物被害の調査をおこないました。最も被害の大きかった益城町(ましきまち)で行われました。

旧耐震基準の家では、94.8%の被災でした。新耐震基準の家では、79.6%の被災でした。最新耐震基準の家の被災は、38.6%でしたが、壁紙が少し破れた家のも入っているそうです。

この被災状況の違いは、どこから来るのでしょぅか。

直下率とは

直下率とは、1階と2階が柱や壁で上下につながっている割合のことです。構造的なバランスを評価する大切な指標になっています。熊本地震では、この直下率の悪い家が倒壊などの被災をしました。

直下率は、今まではあまり問題視されて来なかったそうです。熊本地震を機に大地震にも強い家であるためには、直下率と壁量のバランスが重要と認識されました。

問題は、不動産業の人には直下率を知らない人も多いそうです。また、建築士の人にも知らない人がいるようです。構造設計に詳しい人に、自分の家がどうなっているか見てもらった方が良いと教えてくれました。

地震に強い家は、壁の強さが重要だそうです。窓は弱くなります。壁の中に筋交い(柱と柱の間に斜めに止めてあるもの)があるものや合板でも同じ効果があり、強度が増します。シンプルで箱っぽい家で、屋根が軽いと強くなります。

直下率が低くなる家は、2階が小さい家や1階が駐車場になっている家です。また、南側はどうしても窓を多くとりがちになります。その上に、屋根の南側に太陽光パネルを乗せると、南側が重くなり建物のバランスが悪くなります。

1階が駐車場になっている家では、床を固くすることで強度が増すようです。また、吹き抜けがある場合には、梁を強くすると良いそうです。最新耐震基準では、筋交いと柱はしっかりと金具でとめること、という規定が作られています。

耐震等級

品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の中の、建築の強さを表す指標として3段階の耐震等級が設けられています。

「等級3」は、最新の建築基準法の1.5倍の建物の強さがあるもの。数百年に1度程度発生する(住宅の密集する都市で震度6強から震度7程度)地震力の1.5倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度

「等級2」は、最新の建築基準法の1.25倍の建物の強さがあるもの。数百年に1度程度発生する(住宅の密集する都市で震度6強から震度7程度)地震力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度

「等級1」は、最新の建築基準法と同等の建物の強さがあるもの。数百年に1度程度発生する(住宅の密集する都市で震度6強から震度7程度)地震力と同程度の力に対して倒壊・崩壊しない程度

「耐震」とは、建物が大きく揺れないように建物の構造を固めておくこと。「制振」は、あえて建物を揺らして、家の中にいる人や物を守るが、2階建て以上に効果がある。1階は揺れます。「免振」は、建物と家の中のものの両方を守ることができるが、隣家との距離が取れないと難しいと言います。

専門家の話では、耐震等級が高いと安全かというとそうでもなく、家ががっちり固くなると家の中にいる人や物が揺れを受けるそうです。だから、バランスが大切だそうです。

地震地域係数

地震地域係数は、国土交通省の告示により決められています。1979年に作られた物を今も使っているようです。これは、過去の地震に対して作っているので、熊本地震など想定外の地震に見舞われることもあり問題点がありそうです。熊本県内は、場所により0.9と0.8の二つの係数になっていました。

係数1.0が、地震が普通に発生しやすい場所で、0.9や0.8は、その指数に応じて設計地震力を低減しても良いとされています。そこで、地域によって異なる耐震基準を作り出していると言われます。

静岡県は、昭和54年に1.0から1.2に引き上げられました。が、任意規定となっています。

なぜか、沖縄県だけが、0.7となっています。専門家の意見では、「既存不適格建築物」という問題があるので、なかなか改定や撤廃はないだろうという方もいます。

また、福岡市は0.8ですが、警固断層(けごだんそう)がある地域は1.0にしたようです。必要に応じて見直しが重要となりそうです。

工法による違い他

主に枠を使って作るラーメン構造と、主に壁を使って作る壁式構造があります。壁式構造の方が地震に強く、変形しにくいそうです。

地震が心配なマンションや学校では、外から鉄骨でX型に耐震補強されているのをよく見かけます。デザインを考えれば、それなりに美しくもなります。

タワーマンションでは、長時間長周期振動に見舞われることもあります。共振への対策も必要です。ピロティ型では、筋交いや柱にタガをはめるなどの対策も有効なようです。少しでも対策をすることで、被害が少なくなるかもしれません。みんなで知恵を出しあって、大地震を乗り越えたいものです。

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更新日:2018/06/07