世代間格差(高齢者と若者)
日本の若者を元気にする作戦を2012年2月11日、NHKで討論していました。途中から見たので、全てを聞いたわけではありませんが、現代の若者の仕事などの問題点が少し見えてきたかなという感じがしました。
高齢者のお金を若者へ
日本にある1500兆円の個人資産の80%以上を、60歳以上の人が持っているそうです。このお金は、高齢者から高齢者へと相続されます。高齢者は、あまり消費をしないので市場にこのお金が回りません。
そこで、相続税を上げて、このお金を国へ移すと良いと言います。そして、そのお金を若者支援に使うという方法もあります。
苦労して貯めたお金持ちの高齢者は、シンガポールなどへ永住してしまうという意見も出ていました。
中高年の仕事を若者へ
終身雇用の正社員楽天 のうち中高年の数は1670万人で、若者は1120万人だそうです。この中高年のうち45歳以上の1%を削って、10万人の若者の雇用を産み出そうという方法を示していました。
中高年人にも競争主義、実力主義を入れ、給料を下げたり退職もしてもらうことも考えます。退職した人には、職業訓練を受けてもらい再就職をしてもらいます。
- 50歳以上の人は、子どもも大学生以上になっているので大丈夫。
- 仕事ができない中高年のおじさんが高給をもらっている。
- 既得権益で辞めさせられないと、生産性が悪くなり企業も衰退する。
- セーフティーネットを厚くすると、これで十分になり働かなくなる。ある程度危機感がないと誰も働かなくなる。
- 現在は、グローバル社会で日本人の競争よりも海外の人との競争となっている。競争しなくてはならない社会となっている。
上記のような意見が出ていました。
正社員よりも、パート社員や契約社員の方が給料が高くても良いし、限定型の正社員として考えるという新しい考え方も出ていました。
子どもを増やせ
フランスでは、1人の女性が1.66人の子どもを産んでいたのが、2.01までに回復したそうです。増えた理由としては、以下のことが考えられます。
- 家族手当・・・フランスでは子どもが20歳になるまで家族手当がもらえます。が、1人ではもらえません。2人目から出ますが、3人以上だと子だくさんボーナスも増えるようです。
- 育児休業・・・フランスでは育児休業が3年間あり、手当が出ます。日本では、育児休業は生まれてから1歳~1歳半までとなっています。
フランスでは、事実婚でも手当は出ます。日本では、非嫡出子などの区別があります。民法を改正し、男女がいて子どもが産みたければ産めばいいという、意見もありました。
少子化対策
シングルマザーは、日本を壊すと言われてきました。が、シングルマザーを生かさないと日本が壊れると言う意見がありました。
子どもを産みやすい時期、子育てをしやすい体力のある時期があり、女性が経済力を持つと子どもはイイヤとなり、女性も結婚から逃げることになります。
女性は、結婚か仕事か、子どもか仕事かと、いつも選択ばかり迫られているといいます。
将来の日本を見据えて
現在は、超高齢化社会となり、80、90歳まで生きるのだから、若者への理解を持ってもらいたいと言っていました。国会議員も若い人をふやし、若い考えを政治に取り入れていくべきだと。
それには、もっと若者が声を上げる必要があり、橋本大阪市長のように新しい風を作っていかないといけないと言っていました。将来の日本を見据えて頑張って欲しいものです。