セーシェル共和国
地球イチバンでは、「自然と仲良しの国ーセーシェル共和国」をしていました。セーシェル共和国とは聞いたことがありませんでした。
「インド洋の真珠」と言われるほど美しい島のようです。自然保護区が島の47%を占めるそうです。セーシェル共和国の自然について学びました。
セーシェル共和国
通称はセーシェルで、アフリカ大陸から1,300kmほど離れたインド洋に浮かぶ115の島々からなる国家です。イギリス連邦加盟国で、首都はヴィクトリアです。セーシェル共和国は、115の島々からなっています。
セーシェル共和国は、かつて自然が破壊されていましたが、41年をかけて回復させました。
セーシェル共和国は、昔々ゴンドワナという大陸の一部でした。その山の高い所だけが残ったそうで、インドやアフリカ大陸とも元はつながっていました。
国家戦略、「自然こそが私たちの生命線」
セーシェルには、大きな産業もありませんから、自分たちが生きていくためには、自然を大切にしていかなくてはダメだということになり、国家戦略として取り組まれました。
前大統領、アルベール・ルネさんのアイディア
セーシェルは、18世紀には、フランスやイギリスの植民地となりました。アフリカから働き手として連れてこられた人もいました。
1976年にセーシェルは独立しました。鎖を引きちぎり、喜びにあふれている像も建立されています。そして、アルベール・ルネが、大統領につきました。
アルベール・ルネ大統領は、「どうやって、国民を食べさせるか」を考えました。石油も鉱物もなく資源に恵まれていません。美しい自然のみでしたから、これを売り物にすることを考えました。
観光客を絞り込むこと、国土の50%を自然のままにすること(自然保護楽天 区が島の47%)、開発を抑えることなどを実行して行きました。
ジャングル・クルーズを催したり、自然と溶け合うようにホテルが作られていたりします。
- 観光客をしぼりこむ
- 観光客を絞り込む代わりに、一人のお客さんにたくさんのお金を使ってもらいます。1組みの客に1泊70~120万円を払ってもらいます。しかし、予約でいっぱいということです。平均で10日ぐらい泊まるようです。お客さんの情報は教えられないそうです。広い敷地に何棟もの家が建ち、青い海に白い砂浜、景色も最高です。
世界遺産、ヴァレ・ド・メ国立公園
セーシェルには、セーシェルにしかいない独特の生き物が残りました。セーシェル・フルーツ・バットというコウモリです。羽根を広げると1mもあります。ここでは、昼間でも飛んでいます。
世界一大きな、フタゴヤシ
セーシェルにしかないそうです。地球でイチバン大きいヤシです。実がなるまでに30年もかかります。形は女性のお尻に似ています。10kgはありそうとか。
オスの木の花をヤモリがなめて、メスの木の花にある、小さな穴に花粉が入らなければ実がつきません。なかなか受粉が難しそうでした。
ゾウガメ
ゾウガメは、セーシェル島とガラパゴス島にしか住んでいないそうです。
ゾウガメは、世界一長生きするようです。アルダブラ・ゾウガメは150年生きたそうです。180kgもありました。
オスは、お腹がカーブして凹んでいます。メスはお腹は平です。交尾する時に良い状態になっているそうです。
ゾウガメは、2ヶ月もエサなしで生きるので、船乗りの食料として食べられ減ったそうです。
今では、10万頭が生息していて、人の立ち入りは禁止されています。
ガーディナル・セーシェル・カエル
地球でイチバン小さなカエルがいます。大人で1cmくらいです。卵の中でオタマジャクシになり、カエルになってから生まれてきます。
赤ちゃんは、米粒よりも小さいそうです。厳しい環境の中で生きていくために、卵の中でカエルになるように進化しました。
ラ・ディーグ島
島には車が40台のみだそうで、人口は2800人です。個人は車を持てません。車を制限して自転車を使っています。また、乗り合い牛タクシーもありました。(日本の石垣島のようです。)
美しい海の中には、1000種類もの魚が住んでいます。サンゴ礁に囲まれた青い海、白い砂浜で、ハネムーンに来たカップルがたくさん美しい海を満喫しているようです。
クーザン島
クーザン島でも価値を高める工夫がされています。クーザン島は鳥の楽園となっているそうです。
この島では、鳥が間近で写真に撮れるようです。犬や猫も禁止で、鳥が自由を満喫しているため、警戒心を持っていないそうです。入場料は4000円です。セイシェルには、セイシェルヒヨドリ、セイシェルタイヨウチョウ、セイシェルメジロ、セイシェルシキチョウ、セイシェルミツスイなどなど、11種類の固有の鳥が棲息しているそうです。
- セーシェル・ワーブロー
- 21羽しかいない絶滅危惧種だったそうです。が、30年以上かけて4000羽に増やしたようです。
未来に向けての取り組み
植民地時代に環境破壊が起きました。ココナッツの木を植えると儲かるので、ココナッツの木ばかりを植えました。もともとココナッツの木はセーシェルにはなかったのです。
セーシェル独立後は、ココナッツの新芽を抜き取り減らしました。そして、今は30本のみとなりました。鳥が運んできた種で自然の森を作りました。
自然保護が利益を生むとは、誰も思いませんでした。今では、海水を淡水化したり、環境保護にもお金をかけています。
セーシェルの人々は、より豊かな生活を望んでいますが、綺麗な自然を失っていは未来がありません。セーシェルでは、子どもたちにも自然を学ばせています。植物を育てて見守ることです。