岩国・錦帯橋(きんたいきょう)

錦帯橋は岩国市にあり、山口県最大河川の錦川(川幅200m)に架かっている5連の木造橋で、全長193mです。1673年に第三代岩国藩主、吉川広嘉(きっかわひろよし)によって創建されました。

日本三名橋の一つで、木造の五連の反り橋が特徴です。日本三名橋は、ここ岩国・錦帯橋と東京の日本橋、長崎の眼鏡橋となっています。

岩国・錦帯橋

錦川の南沿いの道をわれわれの観光バスが岩国楽天 錦帯橋へと近づきます。桜並木も満開に美しく咲いているのが見えました。4月6日火曜日というのにたくさんの車で道は詰まってしまいました。でも、そのうちバスは駐車場(錦川の河原)へと入ることができました。2009年には、約78万人が錦帯橋を渡ったそうです。

上の左側の写真の橋の山形になっている所が、第二、第三、第四橋です。ここは、登り降りに階段があります。登りは階段が見えるのでそのつもりで注意しますが、下りる時には川を見たり、カメラに気をとられていたりで、階段を忘れて「おっとっと」という具合になります。

左の写真の山の頂上にお城とロープウェイの山上駅が見えます。一番手前のそり橋の真上辺りに岩国城が見えます。三番目のそり橋の真上辺りには、ロープウェイの山上駅が見えています。

錦川の向こう岸には桜並木があり、広範囲が桜色になっていました。この辺りの河原に、一般車の駐車場がありました。バスの駐車場は、この写真の左手の河原にありました。

右の写真は、橋の下を写したものです。縦や斜めに渡した木材は、縦横の揺れを防ぐために入れてあります。幾何学模様がとても美しいですね。歌川広重も浮世絵に描いています。

錦帯橋へのアクセス

鉄道
JR西岩国駅から西へ徒歩約20分。山陽新幹線新岩国駅からバスで約13分。
自動車
山陽自動車道岩国ICから東約3km。駐車場は橋周辺の4カ所にあり、計約500台(一部有料)。
渡橋料
中学生以上は300円、小学生150円。24時間渡れるそうです。

錦帯橋と吉川広嘉(きっかわひろよし)

第3代藩主・吉川広嘉が、錦川に流れない橋を架けることを決意し、明(みん)の島づたいに架かる石橋をヒントに、錦帯橋を考えました。家臣の児玉九郎右衛門に架橋を命じ、1673年に岩国藩の悲願であった錦帯橋が完成しました。

翌年洪水により一部が流失しましたが、敷石を強化し再建されました。それから276年の間しっかりと橋の役目を果たして来ました。

1950年9月、キジア台風での錦川の大増水で、ついに流失してしまいました。1953年1月、市民の熱意により再建されました。

2001年木部の傷みが全体的に目立つようになり、「平成の架け替え」が昔ながらの木組みの工法で行われました。

2004年3月、木造の五連の反り橋が匠の力を結集して見事に出来上がりました。岩国市が約26億円をかけた一大事業でした。

岩国城

岩国城ロープウェイで山上駅に着き、そこから歩いて5分ほどで岩国城へ着きました。

1600年に吉川広家は岩国藩の初代藩主となりました。関ヶ原の戦いで敗れた毛利輝元の一族として、吉川家も米子城から岩国3万石へと移されたのでした。

1608年に横山の山頂に岩国城を築城しました。その麓には居館、上級武士の屋敷を置きました。中・下級武士の屋敷や町屋は錦川の対岸へ置きました。

1615年、幕府の一国一城令により岩国城は、壊されました。

1962年、元の城の位置より南側で麓から城がよく見える位置に岩国城が建てられました。

岩国城は、日本100城中に選ばれています。

山から見下ろした錦帯橋

岩国城ロープウェイで山上駅の辺りから錦帯橋を中心に写真を撮りました。錦川中央に架かっている黒く見える橋が錦帯橋です。左手に見える橋は、錦城橋(きんじょうばし)です。

錦川の手前には吉香公園(きっこうこうえん)があり、錦帯橋に見える大噴水がありました。また、旧目加田家住宅や白蛇観覧所、錦雲閣、吉川広嘉像などもありました。

岩国と作家・宇野千代

作家、宇野千代の生家は、明治の建物です。1970年に宇野千代によりほぼ昔のままに修復されたそうです。

約300坪の敷地内の広い庭には、千代の好んだモミジが多数植えられています。また小説「薄墨の桜」のモデルになった、薄墨桜由来の桜3本が春には美しく咲くそうです。

宇野千代の生家は、NPO法人「宇野千代生家」が管理運営されています。公開時間は10~16時まで、休館は火曜日、入館料は200円です。駐車場がないので、錦帯橋の駐車場などに車を置いて歩いて行くに限るそうです。錦帯橋の北側から南東?に約1.5㎞ぐらいはあり、徒歩では約20分らしいです。

建物は国登録文化財となっています。宇野千代が愛用した机などが展示されています。

今回は時間が無くて見ることはできませんでしたが、次回は必ず訪れたい場所です。

天然記念物、岩国の白蛇

白蛇観覧所は、岩国城ロープウェイ山麓駅のすぐ南西にありました。世界でも岩国だけに生息しているという白蛇だそうです。私は蛇は大嫌いなのですが、白蛇だとまあまあ許せるという感じです。

長さが半端ではなく、ながーーいのですよ。長さ180㎝、胴回り15㎝という具合です。目は赤くてかわいいと思いました。

約400年前に岩国藩の初代藩主吉川広家公が錦見一帯でで米作りを努めた頃、米倉のネズミを餌にしていたアオダイショウが突然変異で白くなり、それが遺伝して広まったと言われています。

岩国では特に白蛇は、福運金運の神の使いとして崇められています。

キキョウの花
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15