出雲大社
出雲大社(いずもたいしゃ)は、大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祀りしてあります。「だいこくさま」の愛称で親しまれ、八百万(やおよろず)の神を束ねておられます。
ただ、現在は出雲大社のご本殿は見られません。平成25年の「平成の大遷宮」のためにご本殿の造営・修理がされているからです。出雲大社は縁結びの神様としても有名です。
出雲大社の様子
2010年2月11日に出雲大社楽天 を訪れました。建国記念の日に国土経営の大業を成された大国主命が祀られているこの出雲大社へ参拝できたことは不思議でした。
ここは、御仮殿です。奥に白い建物が見えていますが、ここが御本殿で、平成の大遷宮のために修理がなされています。
八足門
この八足門の蛙股の瑞獣や流水紋の彫刻は、左甚五郎の作と言われています。左甚五郎と言えば、江戸時代初期に活躍した彫刻職人で左利きなので左と名乗ったと言われます。日光東照宮の国宝である眠り猫の彫刻も左甚五郎の作と言われています。日光東照宮のは、極彩色ですが、ここのは木に彫っただけでシンプルですね。
この奥にご本殿があり、今修理中なのでこの門から中へは入ることができませんでした。
御守所
神社と言えば、御守りですね。岡山からはるばるやって来たので、御守りを求めました。良いご縁がありますように。壮気健全守、厄除守、開運守、しあわせの鈴、交通安全守、学業守、長寿守、安産守、縁結びストラップなどいろいろありましたよ。
うつくしい巫女さんがくださるので、ますますありがたく感じました。歌舞伎の始祖と言われる出雲阿国さんも出雲大社の巫女さんであったそうです。この出雲大社の西の丘陵に出雲阿国の墓や塔、像があります。また、出雲大社から北西に約10㎞ほど行くとウミネコで有名な日御碕があります。日御碕の塔の高さは44mだそうです。
神楽殿
ご本殿から西にある神楽殿です。大きなしめ縄が迫力があります。拝殿のしめ縄は、太さ3m、重さ1500kgもあるそうで、神楽殿のしめ縄も同じぐらいだと思われます。
生憎の雨でしたが、観光バスから下りてきた観光客がたくさんで、違うグループに付いて行きそうでした。
さざれ石
「君が代」に歌われている「さざれ石」とは、左側に写っているような小さな石が固まったような石でした。「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」という詩です。天皇の世の中が石が巌となって苔がつくまで長く続きますようにという意味です。
このさざれ石は、岐阜県の小村宗一氏が発見しました。石灰質角礫岩だそうです。
遷宮の様子か
さざれ石のあるすぐそばの板塀に、このような彫り物絵がありました。遷宮を描いたものではないかと推測していますが、どうでしょうか。たくさんの宮司さんがお供えなどを持って列をなしています。
平成の大遷宮は平成25年に行われるそうですが、盛大に行われるのでしょうね。
雲州そろばん(うんしゅうそろばん)
島根県奥出雲町の「雲州」と兵庫県小野市「播州」が国内のそろばんの2大産地だそうです。雲州そろばんは、珠の動きが滑らかと重宝されてきました。最盛期の1960~70年代は年間100万丁を製造しました。現在は4、5万丁と激減しています。
雲州そろばんは、1830年頃に奥出雲町の大工が作ったのが始まりだそうです。そして、奥出雲町は、日本古来の製鉄法「たたら製鉄」でも栄ました。材料の木材を削るのに適した刃物を生産していたことが関係しているようです。
珠は、カバやツゲの木、珠を通す軸には煤竹(すすだけ)が使われ、製造工程は、180以上と言われます。1985年には、伝統工芸品に指定されています。
生産量は3年前から下げ止まり傾向になったそうです。そろばんは、集中力や忍耐力を養うと、学校などがそろばんを積極的に取り入れ始めたからだそうです。