道成寺

道成寺(どうじょうじ)は、和歌山県日高郡日高川町にあり、安珍清姫で有名な物語の生まれた場所として有名です。また、道成寺は和歌山県最古の寺で文武天皇の夫人の藤原宮子(和歌山県御坊市出身)の希望で建てられました。

道成寺の歴史(創建、かみなが姫の物語、安珍清姫物語)

創建
道成寺は、701年に創建され和歌山県で一番古いお寺と言われています。文武天皇の夫人である藤原宮子が1300年前に和歌山県御坊市で生まれました。美貌で才能のあった宮子姫は、藤原の不比等の養女として奈良へ行き、宮中に仕えました。そこで持統天皇に気に入られ、文武天皇の夫人となりました。宮子姫の故郷の父母や観音様のために道成寺楽天 を文武天皇が建てるように命令しました。
かみなが姫の物語
文武天皇の夫人である藤原宮子の物語だそうです。現在の御坊市の村長の家に生まれたそうです。生まれてしばらくは髪が全く生えてこなかったそうです。母親が海女だったようで、海底で観音様を拾い毎日拝んでいたら、娘に髪が生えてきたそうです。かみなが姫と呼ばれる美しい娘に成長し、美貌で才能のあった宮子姫は、藤原の不比等の養女として奈良へ行き、宮中に仕えました。そこで持統天皇に気に入られ、文武天皇の夫人となりました。
安珍清姫物語
道成寺の創建から230年経った頃の物語です。僧・安珍は、参拝の途中に一夜の宿を求めました。そこにいた清姫が安珍に懸想し恋の炎を燃やし、安珍に裏切られたと知ると大蛇となって安珍を追いました。ついに清姫は、道成寺の鐘の中に逃げた安珍を焼き殺しました。この物語は「道成寺もの」として能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎でもよく演じられています。

道成寺の山門

私は2010年3月19日道成寺を初めて訪れました。駐車場からすぐの所にこの山門が見えました。土産物などを売る店が少しあり

、そこを過ぎると石段を登りました。

この山門は、1963年に解体修理されたそうで、重要文化財となっています。

この階段を上ったら、どんなお寺が表れるのだろうと、ドキドキ期待しながら上りました。

境内は広く、桜の木が華やか雰囲気を出してくれていました。

お寺の境内では、郵便局の方が道成寺切手を販売していました。1シート1200円で御坊市と日高郡内にある27郵便局での限定販売だったようです。買いませんでしたが、買っとくべきだったかと今も気になっています。

道成寺の三重塔

山門を入ると、まず、右手にこの立派な三重塔が目に入ります。早くも桜が咲いて三重塔に色を添えてくれていました。

1359年、安珍の死後400年経って、鐘を作り鐘楼を再興しようとしましたが、清姫の怨霊が出て鐘を落としてしまったそうです。それ以後は鐘楼は作られていません。

境内の「安珍塚」と記された石碑のそばには、むろの木が植えてあります。むろの木は、1代目が600年、2代目が400年の長寿命だったそうで、今でもむろの木が生えています。

また、「鐘巻の跡」と記されて石碑もあります。

道成寺の本堂

これが本堂です。小さめの本堂でした。和歌山県最古のお寺ですから、当時としてはとても立派なお寺だったと思います。

この本堂は1378年に再建されたものだそうです。この本堂が珍しいのは、南側と北側の両方に正面があることだそうで、両正面裏無し堂と言われています。北正面は奈良に向いて建てられているそうです。

道成寺の大宝殿

「大宝殿」は昭和55年(1980年)に建てられた物だそうです。ご本尊の千手観音菩薩立像や脇侍の二体の日光菩薩菩薩立像、月光菩薩立像などの多くの重要文化財や寺宝が展示されています。

私の守り像は、文殊菩薩様なので、しっかり拝んで来ました。生まれ干支によって像が異なります。

道成寺へのアクセスなど

住所
〒649-1331和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
電話
0738-22-0543
アクセス
JR道成寺下車徒歩7分、門前に大駐車場あり、乗用車500円(100台)、バス2000円(20台)
絵とき説法
大人600円、毎日3~10回行われます。ぜひ、まだの方は聞かれることをお勧めします。
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更新日:2020/03/15