トマト栽培

トマトを自分で育てると、取れたてのトマトが食べられます。無農薬でも簡単に育てられますから、栄養価の高いトマトをぜひ栽培してみてください。病気予防のコツ、「ニラと一緒に植える」なども載せています。

自分で育てた安全な野菜を食べて、健康を維持したいものですね。

トマトの苗の植え付け2週間前

トマト楽天 の苗の植え付け2週間前には、苦土石灰は150g/m2まいて、深さ約30cmぐらいまでよく耕します。

トマトの苗の植え付け1週間前

たい肥は4kg/m2、化成肥料は100g/m2、熔成リン肥50gをまいてから、土とよく混ぜておきます。熔成リン肥だけは、土と混ぜ過ぎないようにします。

2条植えの畝は、幅が約1.2m、高さが約20cmほどにします。マルチを敷きますが、シルバーや銀線入りのフィルムはアブラムシ除けになります。岡山では、特にマルチを敷かなくても普通にトマトの収穫はできます。

トマトの苗の植え付けの前日

条間約80cm、株間約50cmに、マルチにカッターナイフで十文字に切り目を入れます。

植穴を掘ってから、たっぶりと水やりをしておきます。

トマトの苗の植え方

トマトの苗は、上から1段目の花が2~3個咲くころに植えます。早すぎると、茂りすぎたり、花が落ちやすくなったり、病害虫も発生しやすくなるようです。ですから、「苗が小さいな」と思ったら、一回り大きいポットに植え替え苗を育ててから植えると良いそうです。

苗は、根鉢を崩さないように、根鉢の上の部分と畝の面が同じ高さになるように植えます。花が畝の内側になるように植えると、トマトに日光が当たらないので色づきが良くなるようです。また、伸びすぎた苗は、根鉢を斜めにして、根元をまげて植えると良いそうです。

トマトの病気にはニラが効くそうで、私は毎年根鉢の下にニラの根をくっつけて植えています。病気に強い気がしています。

植えたら軽く水をやります。苗のまわりに溝(水鉢)をつけておくとよいそうです。

風で苗が倒れないように、根鉢の外側から支柱を斜めに立てます。花の下辺りを紐で結びます。

気温が低い時期には、肥料袋を縦半分に切ってあんどんを作って、トマトの苗の周りに支柱で設置します。また、市販のホットキャツプも気温が低い時期には苗の保温になります。

トマトの支柱と雨よけなど

支柱
支柱は1条植えの時には、垂直に支柱を立てます。2条植えの時には上部で交差させ合掌にします。主枝は、葉2枚ごとに紐で支柱に結び付けます。が、茎は太くなってくるので、ゆとりを持って結びます。茎に紐の中心を通し、2本の紐を2~3回緩めにねじってから支柱に結びます。
雨よけ
熟したトマトに雨が当たると、割れやすいです。また、病気も出やすくなるので、雨よけ栽培が良いです。3株位植えている人は、使わなくなった傘を立てておられるのを見ます。家には、専用の簡単な雨よけ(パイプとビニルシートで組み立てる物)があったので、それを使っています。
防虫ネット
防虫ネットを張るとアブラムシの飛来を防げます。アブラムシが媒介するモザイク病は農薬をかけても治らない致命的な病気だそうです。ムギやソルガムなどのバンカープランツを植える方法もあります。

トマトの枝の管理

わき芽摘み

脇芽は、小さい時に手で午前中に摘み取ります。ハサミを使うと汁がつき、ウイルスを伝染することがあります。肥料が効きすぎた時には、花房の先に葉が出ることがあります。この葉は見つけ次第に摘み取ります。

摘芯

露地栽培では、5~8段目の花の上の本葉を1~2枚残して芯を摘みます。ミニやミディは、秋まで収穫できるので、摘心しなくてもよい。黄色く枯れた葉は摘み取ります。収穫が終わった花房より下は切り落としても良い。

トマトの追肥

追肥
1段目の実がピンポン玉位になったら、1回目の追肥をします。化成肥料30g~60g/m2程度やります。2回目は、3段目の実がピンポン玉になったら同量を追肥します。棒でフィルムと畝に穴を開けて中に肥料を入れます。肥料が多すぎると、茂りすぎたり、落花がおおくなったりします。窒素が多すぎると、茎に穴が開くことがあります。窒素分や水分を少なくすると甘いトマトになります。

トマトの収穫

トマトが赤く完熟したら収穫の時です。熟しすぎると割れやすくなります。雨や水やりで水を急激に吸うと、ヘタの辺りから裂けます。

我が家では、カラスの被害を避けるために、トマトの房に、ミカンを買った時のオレンジ色の大きめの網袋をかぶせています。それからは、カラスにつつかれたことは無いです。

トマトにつく病害虫

青枯れ病・萎凋病
連作を避けて、接ぎ木苗を植える。ニラなどのコンパニオンプランツと一緒に植える。
疫病
連作を避けて、マルチをして雨で土が跳ね返るのを防ぐ。病気の葉は、切って捨てる。ジャガイモの近くに植えるとうつり易い。
モザイク病
アブラムシの防除をする。脇芽を取る時に、ハサミを使わない。モザイク病にかかった株は、抜き取って捨てる。
ハスモンヨトウ
蛾の幼虫で、葉の裏に卵を産み付ける。黄褐色の毛をしていて、かえりたての幼虫は葉の裏に固まっているから、葉ごと切り取って処分する。老齢幼虫は、地中に潜み夜に活動する。見つけたら捕殺する。

トマトの栄養、効能と健康効果

ペルーやエクアドルという南米原産のトマトは、ナス科の1年草です。18世紀にイタリア人が食べたのが食用の始まりだそうです。日本には、1580年頃にはポルトガル人によって伝えられ、観賞用として楽しまれていました。明治時代には、「アカナス」として洋食に使われていました。庶民の間で食べるようになったのは、昭和30年代からのようです。

トマトに含まれるビタミンCやルチン(ビタミンP)が、高血圧や眼底出血に効きます。赤い色素のリコピンは、免疫力を強化し、ガンの予防効果が期待できます。食物繊維のペクチンが、整腸作用、便秘の改善に役立ちます。

しかし、トマトは、体を冷やす陰性食品なので、塩を加えたり熱を加えたりして調理すると良いと言われています。

キキョウの花
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15