作付け計画など
畑の同じ場所に、毎年同じ野菜を育てていると「連作障害楽天 」が起き、収穫量がぐんと減ってしまいます。そこで、「畑の作付け計画」が必要になります。
「畑の作付け計画」を作って管理すると、少ないスペースでも効率よく質の良い野菜を作ることができるそうです。
連作障害を避ける
「連作障害」を避けるためにも、「畑の作付け計画」は重要です。
- 連作障害とは
- 同じ場所で同じ野菜を続けて作ることを連作と言います。野菜によっては、連作の影響をほとんど受けない物もあるようです。それに反し、一度植えたら何年も植えられない野菜もあるそうです。同じ野菜を植え続けると、特定の栄養分だけが無くなり、土の栄養バランスが崩れます。そして、野菜の生育不良を起こすことになります。
計画的な「輪作」
- 輪作とは
- 菜園をいくつかの区画に分け、種類の違う野菜を割り振り、一定のサイクルで野菜を繰り返し作ることです。連作障害を避ける、とても良い方法です。
連作を避ける期間のめやす
- 連作障害が少ないもの
- サツマイモ楽天 、トウモロコシ、カボチャ、ニンジン、タマネギ、アスパラガス、キクイモ、クウシンサイ、シソ、ズッキーニ、セリ、タマネギ、チンゲンサイ、ツルムラサキ、ニンニク、ラッキョウなど
- 1年間避けた方が良いもの
- ホウレンソウ、シュンギク、ネギ、ミツバ、レタス類、コマツナ、サイシン、パセリ、フダンソウ、モロヘイヤなど
- 2年間避けた方が良いもの
- キャベツ、カブ、ブロッコリー、ジャガイモ、ハクサイ、オクラ、インゲン、イチゴ、カブ、カラシナ、カリフラワー、ケール、ダイコンなど
- 3~4年間避けた方が良いもの
- キュウリ、トマト、ピーマン、サトイモ、ソラマメ、トウガラシ、ニガウリなど
- 5年間避けた方が良いもの
- ナス、スイカ、ゴボウ、エンドウ、マクワウリ、メロンなど
輪作計画の例
4年の輪作計画を作るとします。
- まず、菜園をA~Dの4つの区画に分けます。
- 春から育てるナス科、マメ科、ウリ科、アブラナ科の4つをA~Dに割り当てます。
- 秋から育てる野菜も科が重ならないようにA~Dに割り当てます。
- 翌年は、Aの区画にはBの区画で育てた物を植えるようにして、区画の植えものを1つずらし育てていきます。
- ナス科(連作障害では、青枯病などがおきます)
- ナス・ミニトマト・ジャガイモ・ピーマン
- マメ科(連作障害では、根腐れ病などがおきます)
- エダマメ・ソラマメ・サヤインゲン・サヤエンドウ
- ウリ科(連作障害では、ネコブセンチュウなどがおきます)
- スイカ・キュウリ・カボチャ・メロン
- アブラナ科(連作障害では、根こぶ病・萎黄病などがおきます)
- ダイコン・コマツナ・キャベツ・ハクサイ・カリフラワー・ブロッコリー・カブ
効率の良い作付け計画
野菜作りは大きくわけると、春蒔き(まき)野菜と秋蒔き野菜とに分けられます。また、種まきから収穫までの期間が短い早生種、収穫の長い晩生種、その中間種などがあります。
栽培の期間の違いをうまく組み合わせれば、有効に多種類の野菜を作ることも可能になります。
野菜別の好みの環境
野菜の好む日照条件
- 強い光を好む野菜
- トマト、ナス、ピーマン、スイカ、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、ニンジン、メロンなど
- 中程度の光でもよく育つ野菜
- キャベツ、セロリー、ハクサイ、レタス、ネギ、ミツバ、イチゴ、エンドウ、インゲンマメなど
- 弱い光でもよく育つ野菜
- セリ、ミツバ、シソ、フキ、ミョウガ、ウドなど
野菜の好む気温
- 温暖な気候を好む野菜
- イチゴ、スイカ、トマト、キュウリ、カボチャ、サトイモ、サツマイモ、ヤマイモ、ナス、ピーマン、トウガラシ、モロヘイヤなど
- 冷涼な気候を好む野菜
- キャベツ、セロリー、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ハクサイ、レタス、ホウレンソウ、シュンギク、ミツバなど
野菜の好む土壌湿度
- 多湿を好む野菜
- クレソン、セリ、クワイ、レンコン、ワサビなど
- やや多湿を好む野菜
- イチゴ、ゴボウ、サトイモ、ミツバ、フダンソウなど
- 乾燥を好む野菜
- サツマイモ、スイカ、トマトなど
種・苗の植え方
- 種での直まき(じかまき)をする野菜
- 種を直まきする野菜は、栽培が簡単で短期間に育つものか、根が弱いために移植に適さないものだそうです。
- 苗での植え付けに適する野菜
- 直まきするとうまく育たないもの、はじめから菜園で栽培すると効率が悪く不経済なものです。
種・苗の選び方
- 種の選び方
- 通常、種は袋に入って売られています。日当たりの良い場所に置かれていたり、高温下に置かれていたりするとよく発芽しないことが多いので、注意が必要です。購入は種まきの時期にします。同じ種類の野菜でも栽培時期が違ったりするので、注意します。種まきから収穫の時期を示した品種の性質と地域ごとの収穫スケジュールを確認します。種の寿命は早いものは1年のものもあります。古くなると発芽率が落ちるので、日付の確認もします。
- 苗の選び方
- しっかりと育苗してあるものを買います。売れ残りは成長してしまったものもあるので要注意です。苗の病害虫の確認は、葉裏や地際を見ます。子葉が付いている新鮮な苗が良いです。葉色が濃く、茎が太く、節間が短く、根張りが確かなものが良いです。トマト、ナスは大きな蕾があることが必要条件です。買ってからすぐに植えない場合には、日当たりの良い場所に置き水やりは控えめにします。日差し、乾燥、温度変化など植える地域の環境に慣らして抵抗力をつけさせます。
種の植え方
種を植える方法としては、3つの方法があります。
- 菜園に直接まく。
- 事前に発芽率を高める操作をする。(例えば事前に種を水に漬けて一晩おくとか、種を冷蔵庫に入れるなどのことです)
- 種をあらかじめポットなどに植え育て、苗にしてから畑に植える。
苗の植え方
- 購入した苗をそのまま畑に植えます。
- 購入した苗を一定の段階まで育苗してから植えます。
- 土壌病害を防ぐために接ぎ木苗にすることもあります。