ゴーヤー(にがうり)

ゴーヤーは「緑のカーテン」として、窓ぎわや壁ぎわに植えてつるを高く伸ばし太陽の日差しをさえぎることで、室温が上がるのを防ぎ省エネにつながると大変な人気です。

また、「緑のカーテン」として日よけになる他に、新鮮なゴーヤーが食べられて、健康、美肌、食費がうくなどいいことづくめです。簡単に育てられるので、ぜひ挑戦してみてください。

特に2011年夏は東日本大震災の影響もあって、各家庭での消費電力量を15%減らして欲しいと政府は要望しました。2012年以降も原子力発電の廃止や見直しが行われており、エネルギー不足の状態が続いています。

暑い日が続く夏場、節電にゴーヤー、朝顔、へちまなどのグリーンカーテンが大きな成果をあげています。

ゴーヤー(にがうり)とは

ウリ科の1年生植物
原産地 中国~インドの熱帯アジア
和名 ツルレイシ、沖縄ではゴーヤー、本州ではにがうりと呼ばれます。
白緑色、黄緑色、濃緑色などがあります。白は苦みがほとんど無い。
細い物や太い物、コブがたくさんあるものがあります。
沖縄産は、肉厚で太く苦みが少ない、本州産はも細長く苦みが強い。
食べる 通常は炒めて食べます。また、お茶にして飲んだりもします。

種から育てたゴーヤー(にがうり)

 2007年5月初旬、何か種をまいて育てたいと思いました。百円ショップに花や野菜の種物が置いてあり、2袋で100円と袋に書いてあります。
 「うーん、本当に育つのかな」と半信半疑でしたが、実験的要素が多くの比率を占める私の栽培にはもってこいの種だと思い、その中から「青ジソ」と「ゴーヤー」の種を選びました。
 プランターに植えると、毎日、朝晩のみずやりをかかさないようにしました。なかなか芽を出しません。種が悪いのか、植え方が悪いのか、気温がまだ低すぎるのか、といろいろ考えました。
 2週間ほどして、「青シソ」の方は小さな芽が出てきました。日ごとに大きくなっていきます。
 「ゴーヤー」は、さっぱり芽を出しません。その後2週間もたった頃、やっと「青ジソ」とは違ってゴーヤーは肉厚の双葉を出して喜ばせてくれました。10粒足らずは植えたはずなのに、出た芽は3本だけでした。   

ゴーヤーの実

 この写真の一番上の赤ちゃんゴーヤーが、私が育てたゴーヤー 楽天 

真ん中のが、知人からいただいた、丸っこいゴーヤー。下のが、ご近所のおじさんからいただいた、立派なゴーヤー。

連日35度を越す猛暑にもまけず、台風の風にひよわな葉っぱを揺らされても耐えて、お盆には4日も留守で水ももらえず、でも、枯れずにがんばって、この赤ちゃんゴーヤーを守り抜いたゴーヤーの本体に感謝です。

初めてのゴーヤー栽培でした。収穫はさっぱりダメだったけれど、ひやひやどきどきと楽しませてくれました。気象にも敏感になりました。今度植える時は、栽培方法をもっと勉強しなくてはと思いました。

青ジソの方は、ソーメン、冷やしうどんの薬味としてとても重宝しました。
 水と肥料をやっただけで思ったより簡単に育ってくれたので、来年もぜひ育てたいと思っています。

ゴーヤーの育て方

ゴーヤーの育て方
ゴーヤー苗を植える前の土つくり *日当たりの良い場所を選びます。
*土つくりは、消石灰をまき鶏糞、腐葉土などを混ぜてよく耕しておきます。
ゴーヤーの種のまき方(種の育て方) *種のとがっている所をニッパーかはさみで少し切り取り、水につけて芽が出たらポットに植えます。(5月中旬ごろで、発芽には日中25度から35度の高い温度が必要)
*ポットには、1~3個の種を植えて、良い苗を1つ残すようにします。4日ぐらいで芽が出ます。
*気温が25度くらいになって、苗が約20cm位になったら定植します。(種まき後35日ぐらいで本葉3から4枚になった時)
*プランターで育てる場合は、2株くらいを植えるとよいです。複数本植える場合は30センチ程度の間隔を開けて浅めに植えます。
ゴーヤーの苗の管理など *支柱は丈夫にする、台風の季節と重なることがあるので。あれば、ネットも使ってツルがからみやすいようにし、また、支柱の補強にもなります。緑のカーテンとしてゴーヤーを植える人が増えています。暑い夏をゴーヤーで涼しく、また花や実も楽しめます。
*成長期には、水がたくさん必要になるので、こまめにやってください。
*追肥は1ヶ月に1度はやってください。私は、葉の色などを見て思い立った時に、ハイポネックスをじょうろの中に入れ水で薄めて、水遣りを兼ねてやりました。実がついたら14日に1度1株あたり化成肥料3グラムを追肥するとよいそうです。
*本葉7~8枚の頃に親づるの先を摘み取り、脇から出る子づるを3本残すとよいそうです。
*種まき後60日ぐらいで開花します。雄花の花粉を雌花の柱頭につけてやります。開花後15~25日で実を収穫できます。
*実が黄色くならないうちに早めに収穫してください。
*来年の種として取る場合は、黄色く熟すまでおいてゴーヤーがはじけないうちに収穫してください。中にある赤いゼリー状の粒の中に種があります。この赤いゼリー状のものは食べられるそうで、私も念のために食べてみましたが、ほんのり甘くて上品な味でした。どうぞ、試してみてください。

ゴーヤーの種をポットにまく方法

  1. 種を一昼夜水に浸けて、芽が出やすくなるようにしておきます。種が硬いので、爪切りなどで傷をつけて、2時間ほど吸水させてから植えると発芽しやすいようです。
  2. 種を植える前の日までに3号ポットに種まき用培養土を8部目ぐらいまで入れて、水をやって湿らせておきます。
  3. 種は、指先で1cmほど穴を開けて、1粒撒きます。1つのポットに種は1~2粒撒きます。土を1cmほどかけて軽く押さえ水をやります。
  4. 気温が低い時にはポットを入れた箱ごとビニールで覆うと良いそうです。また、気温が高い時には不織布で箱ごと覆うと乾燥を防ぎます。
  5. 本葉が2枚ぐらいになったら、良い苗を1本残すように間引きします。本葉が4~5枚になったら、畑に移植します。

ゴーヤーの畑への植え付け

苗の植え付け2週間前
苦土石灰を150g/m2まいて、深さ約30cmほどをよく耕しておきます。
植え付け2~3日前
たい肥3kg/m2と化成肥料80g/m2をまき、土とよく混ぜておきます。畝は、幅1.2m、高さ約10cmにします。ポリマルチを敷くと土の温度が上がって生育が良いようです。
植え付け前日
畝幅1.2mに2列苗を植えます。苗と苗の横の距離は80cm離します。縦方向には40~50cmの間隔で離します。マルチにこの間隔で切り込みを入れて、植える穴を掘り水をたっぷりやっておきます。
植え付け
根鉢を崩さないように丁寧に扱います。根鉢の表面と畝の表面が同じになるように植えると良いです。水をやり、根鉢から少し外に離れた場所に、水やりの浅い溝を掘っておきます。

ゴーヤーの支柱、摘芯、収穫

支柱
苗を植えたら早めに支柱を立てます。2列植えているので、2本の支柱を上で縛り合掌式屋根のようにします。支柱と支柱の間隔は50cmぐらいにします。そこにキュウリ用のネットを張ります。
摘芯
蔓が伸びてきたら、本葉5~6枚残して芯を摘みます。その後に伸びた子蔓を4~5本をネットに絡ませていきます。孫蔓が混み過ぎたら摘み、日当たりと風通しを良くします。
追肥
実が大きくなってきたら、月2回ほど化成肥料を30g/m2追肥してやります。
収穫
品種により収穫の大きさが違うので、種袋に書いてある通りの大きさで収穫します。開花後約15~20日が目安です。イボの間隔が広がり丸く膨らんだら収穫します。遅くなると橙色になり、そのうちに割れてしまいます。中長品種では、10~20cmがとり頃だそうです。

ゴーヤーの栄養(血糖値、血圧、コレステロールを下げるなど)

沖縄では、ゴーヤチャンプルーをよく食べていることが、長寿の一因とも言われています。栄養豊富なゴーヤと豆腐(大豆たんぱく)と卵、豚肉とのバランスの良い組み合わせが良いそうです。日々のメニューにぜひとも加えてみてください。苦味の中に、たくさんの栄養があるようです。

  1. ビタミンCを多く含むので、美肌、免疫力を高める効果があり、老化予防、ガン予防、風邪予防、悪玉コレステロールを減らす、ストレスにも効果があるそうです。
  2. カリウムが多く含まれているので、高血圧の予防になります。
  3. 植物インスリンが含まれているので、血糖値を下げる働きがあります。
  4. コレステロールを低下させます。
  5. ガン細胞の増殖を抑えます。

ゴーヤー2008

 今年はゴーヤーの苗を1本買って植えました。他にはミニトマト2本、違う品種を買ってみました。それにオクラも1鉢、2本の苗が植えてありました。

オクラはすぐに葉っぱが虫に食べられ、軸だけになり失敗。ゴーヤーとミニトマトは、すくすくと大きくなってくれました。

ゴーヤーは7月中旬ごろから収穫できるようになりました。今までに5本収穫しました。少し間をおいて、これからどんどんゴーヤーができているところです。

去年は支柱に困ったので、今年はといを利用しようと計画しました。といの近くに植えて、つるが伸びてきたらビニールひもで適当にしばって上に上に伸びるようにしました。究極のズボラ栽培でしょうか。

こうすると、少々の風にもびくともしない。といには迷惑かもしれないが、しばらくご辛抱いただきたい。お肉や他の野菜なども加えて味噌いためにして食べています。夏ばて防止に大いに役立ってくれていると思います。2008.7.29

ゴーヤーの種

2008年7月29日のゴーヤーの記事から、ちょうど1ヶ月経ちました。ゴーヤーは元気で緑の葉っぱを風にヒラヒラさせていますが、さすが、ゴーヤーの実は激減しています。お盆に留守だったので取れなかったり、葉の陰でゴーヤーの実を見逃したりしました。 

葉っぱの陰に美しい黄金を見つけたり。ゴーヤー・オレンジと名づけよう。夜の撮影でいまいちオレンジの美しさが伝わらないのが残念です。つやつやとして透明感のあるオレンジ色です。
これを包丁でたてに二つ割にしました。中にはゴーヤーの種があります。初めて見ると赤が毒々しく見えてドキッとします。二度目に見ると大丈夫、こんなものと思っているから。
大きな赤い粒の中には立派な種ができています。下の3粒が種です。そして、この毒々しい赤いものは食べられるのですよ。食べてみると、上品な甘味があり、ぬるっとした感触はゼリーに似ていました。

まだ、もう少しゴーヤーの実が収穫できそうです。来年はこの種でゴーヤーが収穫できたらいいな。1株で20個から30個くらいは採れそうです。日当たりのせいか、肥料が少ないのか、濃い緑にはなりませんでした。そして、家のゴーヤーはほっそり型でした。よそでもらったらぷっくり型でした。

今年は猛暑だったけれど、このゴーヤーのおかげもあって大病もせず秋を迎えました。ゴーヤーさん、ありがとう。2008.8.29

ゴーヤー2010

2010年も春にゴーヤーの苗を1本買って植えました。7月にはあまり収穫できなかったですが、8月1日には写真のようなゴーヤーが収穫できました。今年のゴーヤーは、ころっとした短めで太いゴーヤーのようです。

早速炒め物にしていただきました。豆腐がなかったので、卵とじの要領で作りました。フライパンにオリーブオイルを約大さじ1杯入れ、種と白いワタを取ったゴーヤーの薄切りを入れて炒めます。ちくわの薄切りも入れます。

そして、固いゴーヤーは嫌なので、水を少しさして蓋をして弱火で少し煮ます。好きな固さになったら七味を少々振り、溶き卵を流してほどよい煮具合になったら火を止めます。

溶き卵がゴーヤーの苦みを緩和させてくれるように思います。土筆の卵とじも土筆の味を卵がまろやかにしてくれると思います。卵ってエライね。


お盆休み中は田舎へ帰っていました。帰ってみると、ゴーヤーのつるの下の地面に黄色い物が見えました。ゴーヤーの実が熟してはじけていました。種も散らばっています。ゴーヤーは、土に返りつつありました。虫さんたちの餌にもなるだろうからそのままにしておきました。

このままこの地に植えたら、来年この種から苗ができるでしょうか。実験してもいいかもと思っています。でも、そんなに甘くないだろうとは思いますが。

ゴーヤー料理

ゴーヤーチャンプルー

ゴーヤーチャンプルーの材料 4人分

ゴーヤー 500g

もめん豆腐 300g

豚肉赤身ボイル 100g

卵 2個

サラダ油 大さじ2

しょうゆ、コショウ、塩 少々

だし汁 1/3カップ 

ゴーヤーチャンプルーの作り方

  1. ゴーヤーを水洗いし、縦に切り、種とわたをスプーンで取り、スライスする
  2. ボイルした豚の赤身肉を短冊切りにする
  3. もめん豆腐は、キッチンペーパーに包んで重しをして水きりをする
  4. フライパンをよく熱してサラダ油を大さじ1入れる。豆腐を手でちぎって入れ、肉を加えて炒め、しょう油で香り付けして、皿にとる
  5. フライパンにサラダ油を大さじ1入れ、強火て゜1のゴーヤーを炒め塩少々をふる
  6. 4の豆腐と肉をフライパンに戻し、だし汁を入れる。溶き卵を鍋肌から流しいれ、半熟になったら完成 

ゴーヤーとツナのサラダ

 ゴーヤーとツナのサラダの材料 2~4人分

ゴーヤー 1本

ツナ缶 1個

タマネギ 半個

マヨネーズ 適宜

塩、コショウ、酢、しょう油 少々

ゴーヤーとツナのサラダの作り方

  1. ゴーヤーの種とわたをスプーンで取りスライスして、塩を入れたお湯でさっとゆでる。苦味がニガテな人はちょっと長めにゆでるとよいです
  2. 玉ねぎはスライスし、塩水にさらしてよくもみ、しんなりしたら絞る
  3. 茹で上がったゴーヤーを冷水にさらした後、しっかり絞る
  4. ボウルにゴーヤーと玉ねぎ、ツナを入れ、マヨネーズと塩コショウ、酢、しょう油で味を調えて完成

マヨネーズの代わりに、ごまドレッシングで味付けしてもおいしいですよ。ツナ缶の代わりにカニかまぼこなどでもおいしいです。何と合うかいろいろ試してみてください。

ゴーヤーチャーハン

ゴーヤーチャーハンの材料 2人分

ゴーヤー 1本

ベーコン 2枚

長ネギ 1/3本

卵 2個

ご飯 400g

ゴーヤーチャーハンの作り方

  1. ゴーヤーは縦半分に切り、種とわたをスプーンで取り除く。さらに縦半分に切って3ミリの厚さに切る。
  2. 長ネギは小口切りし、ベーコンは1センチ幅に切る。
  3. 卵は溶いて塩少々を加えて混ぜる。
  4. フライパンを中火で熱し、サラダ油大さじ1杯入れて1、のゴーヤーを加え炒める。
  5. さらに、ベーコン、長ネギを順に入れていため、強火にし卵を回しかけるようにして入れ、ざっと混ぜる。卵が半熟になったらご飯を入れて、すばやく切るようにして炒める。
  6. パラリとしたら、塩小さじ1/2杯、コショウ少々で味をつけ、しょうゆ大さじ1/2杯を鍋肌から回しいれ、全体を炒め合わせて完成。

ゴーヤーの松前漬け

するめと昆布の旨みがゴーヤーに染みて、とてもおいしい一品です。一度試しに作ってみてください。歯ごたえも楽しめます。

ゴーヤーの松前漬けの材料 4人分

ゴーヤー大1本

しょうゆ大さじ3

酒大さじ3

水カップ1/2

昆布25g(ハサミで細切り)

するめ25g(ハサミで細切り)

*もう一つ甘酢に漬ける松前漬け風の物があります。浸け酢は、砂糖300g、酢200cc、しょうゆ200ccを混ぜて浸けます。ゴーヤー、昆布、するめは適量です。

ゴーヤーの松前漬けの作り方

  1. ゴーヤーは縦半分に切って、種とワタを取り除き、そのゴーヤーをさっと熱湯にくぐらせて水に取り、冷めてから7~8mm厚さに切ります。
  2. するめはさっと水洗いし、昆布は表面を軽く拭いておきます。細切りにした昆布とするめに、しょうゆ、酒、水を合わせ30分程漬けておきます。
  3. ゴーヤーを加えて混ぜます。20分程おいて全体に味がなじんだところで出来上がりです。
キキョウの花
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15