ゴボウ栽培
ごぼうと言えば、「ごぼう茶」が大ブームになりました。医師の南雲吉則さんが実践し、若さを保っているからです。ごぼうの皮に多く含まれているポリフェノールのサポニンが、若返り効果をもたらすと言います。
ごぼうの種は、春まきと秋まきの年2回まくことができます。初心者は、根が短いものをまけば、収穫も簡単です。また、「サラダゴボウ」の種をまくと、柔らかいので子どもやお年寄りにも好評です。
ゴボウの種まき2週間前
ごぼうの種まきの2週間前に、苦土石灰は150g/m2まいて、深さ約80cmぐらいまでよく耕します。根が長いごぼうでは、1m位の深さまでよく耕します。
ごぼうは、連作すると線虫類がたくさん発生するので、3年位の輪作にすると良いそうです。
ゴボウの種まき1週間前
たい肥は2kg/m2、化成肥料は100g/m2をまいて土とよく混ぜておきます。
畝は、ミニごぼうの場合は幅が約70m、高さが約20cmほどにします。丈の長くなる品種の場合には、約1m位の幅にします。高さは同じです。ごぼうは、水はけの悪い畑は苦手です。
ゴボウの種のまき方
ごぼう楽天 の発芽適温は、15℃~25℃です。種は一晩水につけておくと、よく発芽するようです。
棒きれなどで、畝の中央にまきすじをつけます。
ミニごぼうでは、約3cm間隔に種を4粒ほどまいていきます。長い根のごぼうでは、15cm間隔で種を4粒まいていきます。
種が隠れるほどの土をかけて、軽く手で押さえておきます。光を感じて発芽するので、土を多くかけすぎると芽が出ないので注意が必要です。
不織布をかけてから、たっぷりと水やりをします。その後も、1日1回は、たっぷりと水やりをします。
間引き
双葉になった頃に、第1回目の間引きをします。葉が混んだ所を間引きします。
本葉2枚になった頃に2回目の間引きし、2本にします。そっと抜き取ります。
本葉が4枚程度になったら3回目の間引きで、1本にします。間引く時には、残す苗を痛めないように、ハサミで切ると良いです。
ゴボウの追肥と収穫など
- 追肥
- 最後の間引き後、化成肥料は30~50g/m2をまいて軽く耕し、土寄せします。
- 収穫
- 大きくなった物から収穫していきます。ゴボウのそばを深く掘ってから抜きます。収穫が遅くなるとすが入ることがありますが、食べられます。
- 病害虫対策
- 線虫は、輪作することで防ぎます。また、近くにマリーゴールドを植えると忌避することができます。ごぼうの後にはサツマイモやラッカセイを植えると良いと言います。
- アブラムシは、麦類やソルガムなどのバンカープランツを植えて防ぎます。防虫ネットを掛けても良いです。
ゴボウの栄養、効能と健康効果
ごぼうに含まれている以下の物が、健康効果をもたらせます。
食物繊維は、腸の蠕動運動を活発にして、便秘の改善につながります。その結果、美肌になります。
イヌリンは、腎臓の機能を高める働きをしてくれます。
アルギニンは、男性ホルモンの分泌を促し精力を増強します。
低カロリーなので、糖尿病の人には、とても良い食材です。食物繊維が含まれているので、血糖値の上昇を抑えてもくれます。
咳や痰で困っている人は、ごぼうをすりおろし、布で搾った汁を、1回に盃1杯を1日数回のめば、改善するそうです。
虫刺されの人は、患部にごぼうの搾り汁をぬります。口内炎の人は、搾り汁でうがいをします。
あせもには、刻んだごぼうを袋に入れて、入浴剤にして風呂に入ります。