手軽なハーブ
ハーフ゛は、料理に使ったり、香りを楽しんだりと生活に役立つ植物というイメージが強いです。自宅の庭でも簡単に作れそうです。
プランターに植えて、日々の料理などに使い、健康にも役立ってくれたら最高ですね。
ハーブ(herb)とは
ハーブ(herb)は、特にヨーロッパで薬用の薬草やスパイス等として有用な植物のことを指します。香りや辛味、苦味などの風味を楽しむために少量用いられるキッチンハーブを指すことが多いそうです。有毒植物もハーブに含まれていて、使用や栽培に許可が必要なものもあるようです。
ハーブ楽天 (herb)は、4つに分類できるそうです。
- 食用として利用できるもの
- 食べられないが香りを利用できるもの
- 食用と香りも両方利用できるもの
- 食用にも香りにも利用しないもの
ハーブ(herb)の歴史
中世ヨーロッパを襲ったペスト(黒死病)の流行を防いだのがハーブだそうです。セージやマジョラム、ローズマリーなどを酢に漬けておいたものを飲んだり、身体につけたりしてペストの感染を防いだとされています。
現在になってからの研究によると、これらのハーブは抗酸化性が強く、免疫力を高めることが分かっています。中世ヨーロッパでは、ハーブなどの知識に詳しかったり、ハーブを魔よけ等に使う知識を持った人々が、魔女狩りなどで弾圧されました。
キリスト教ではない宗教と繋がりのあった人々が、ハーブの知識などで人々を救い、より注目されました。その反動として、キリスト教会が後でこれらの知恵者を弾圧したのが、魔女狩りの本当の理由だと言う説があるようです。
シソ科のハーブ(herb)
オレガノ
- 原産地・・・地中海沿岸です。昔から薬草、スパイスとして使われて来ました。
- 効能・・・主成分のメントールは殺菌、解毒、鎮静、鎮咳、強壮効果があります。
- 育て方・・・発芽・生育の適温は15~20℃で、水はけと日当りの良い場所を好みます。花の咲かない1年目は芽先を摘み、2年目は伸びた枝を間引きます。
セージ
- 原産地・・・地中海北岸です。コモンセージは料理やお茶に使われます。薬用サルビアとも言われます。
- 効能・・・抗酸化作用、精神安定、疲労回復効果があります。作用がやや強めなので、その点の注意が必要です。
- 育て方・・・発芽の適温は20℃前後です。真夏の半日陰や真冬の霜除けをしてやりましょう。
タイム
- 原産地・・・地中海沿岸です。代表的なハーブとしてよく知られています。
- 効能・・・殺菌、防腐効果があります。また、ぜんそく、気管支炎、胃弱、胃痙攣、腎臓病などの改善に役立ちます。
- 育て方・・・発芽適温は15~20℃で、生育適温は5~20℃です。種が小さく初めは生育が遅いので、苗を育ててから移植する方が良いです。
バジル
- 原産地・・・熱帯アジアです。スイートバジルが有名です。バジルには変種が多く、それぞれの葉色や香りに特徴があるそうです。
- 効能・・・食欲増進、消化促進効果があります。また、香りの成分に抗ガン作用があるようです。
- 育て方・・・発芽適温は20~25℃で、生育適温は15~30℃です。高温性なので収穫は4月上旬から夏の終わりとなります。秋には枯れます。
バジルは、調味料になります。バジルの葉をすり鉢ですり、岩塩を加えます。冷やっこにかけると香りが広がります。また、この上にオリーブオイルを垂らすと栄養効果も大きくなります。
ミント(ハッカ)
- 原産地・・・地中海沿岸です。ヨーロッパ、アジア東部にも栽培が広がっています。栽培種は20種類ほどあります。
- 薬効・・・消毒、殺菌、虫よけ、消炎鎮痛、消化促進、安眠などの効果があります。
- 育て方・・・発芽適温は20~25℃で、生育適温は15~25℃です。低温多湿に強く、高温乾燥に弱いです。
ミントには、オレンジミントやアップルミントがあります。これらのミントをお湯で煮出し冷やします。これにオシボリを浸し絞りますと、スーッとして外出から帰った時に、涼やかな気持ちになります。
また、ミントの葉を水切りネットに入れて、お風呂に入れるとスッキリとします。アレルギーの人は、気をつけてください。
ラベンダー
- 原産地・・・地中海沿岸からアフリカ北部です。約37種類の原種があるそうです。コモンラベンダーが代表的なものです。
- 効能・・・香りには強壮、体力回復、リフレッシュ効果があります。
- 育て方・・・発芽の適温は20℃前後です。耐寒性がありますが、高温多湿には弱いです。
ローズマリー
- 原産地・・・地中海沿岸です。昔から若さを保つ美容のハーブと言われてきました。
- 効能・・・低血圧、頭痛、肩こりの改善、頭脳明晰効果もあります。
- 育て方・・・発芽温度、生育温度ともに適温は約15~20℃です。種が小さく初めは生育が遅いので、苗を育ててから移植する方が良いです。耐暑・耐寒性はありますが、多湿を嫌います。
サマーセボリー
- 原産地・・・アメリカ原産の1年草です。ヨーロッパではいろんな料理に使われているそうです。
- 効能・・・消化促進、ダイエット効果があり、腸内ガスの発生を抑えます。
- 育て方・・・発芽適温は15~20℃で、日当たりと水はけの良い場所を好みます。生葉は摘芯の頃から利用し、乾燥保存する場合には開花前に刈り取って日陰干しにします。
キク科のハーブ(herb)
カモミール
- 原産地・・・南ヨーロッパ・北アフリカです。多年草のローマン種と1年草のジャーマン種があります。
- 効能・・・鎮痛・鎮静効果、抗炎症作用、女性疾患の緩和、保湿効果などがあります。
- 育て方・・・発芽適温は20℃前後で、生育適温は15~20℃です。春蒔きよりも秋蒔きの方が、翌年3月下旬からの収穫量が増えるそうです。
イネ科のハーブ(herb)
レモングラス
- 原産地・・・インド、スリランカです。ススキに似た細長い葉をしています。
- 効能・・・腸内のガスの排除、消化促進、食欲増進、鎮静効果があります。
- 育て方・・・生育敵温は20~30℃です。苗を植え付けたり、株分けがよくされます。雪や霜に弱いので、囲いが必要です。病害虫に強いです。
セリ科のハーブ(herb)
チャービル
- 原産地・・・ヨーロッパ中東部、アジア西部です。パセリに似ています。
- 効能・・・貧血改善、ストレス解消、消化促進、血液浄化の効果があります。
- 育て方・・・発芽適温は15~20℃、生育適温は10~20℃です。種をまいてから、約5週目で収穫できるようです。高温乾燥に弱いです。
フェンネル
- 原産地・・・地中海沿岸です。魚との相性が良いので、魚のハーブと言われてきました。
- 効能・・・消化作用、利尿作用、気管支にも効果があります。
- 育て方・・・発芽適温は20~25℃、生育適温は15~25℃です。温暖な気候を好みますが、耐暑・耐寒性もあり育てやすいようです。葉や茎、肥大した株も食用に適すそうです。
ユリ科のハーブ(herb)
チャイブ
- 原産地・・・シベリアから地中海沿岸です。アサツキに似ていますが、ネギの匂いはしません。
- 効能・・・鉄分、ビタミンなどを豊富に含みます。解熱・解毒作用、発汗作用、食欲増進効果があります。
- 育て方・・・発芽適温、生育適温ともに15~20℃くらいです。冷涼な気候を好みます。種をまいた年は、収穫は控えめにします。
アブラナ科のハーブ(herb)
ルッコラ(ロケット)
- 原産地・・・地中海沿岸地方
- 効能・・・ビタミンCやEが豊富、胃の調子を整える作用もあります。ヨーロッパでは生野菜として一般に利用されています。葉にはゴマのような風味とクレソンに似たぴりっとした辛みがあり、付け合わせやサラダのアクセントなどに使われます。
- 育て方・・葉を収穫する場には花芽がついたらつみ取ります。夏は直射日光を避け日除けをします。肥えた土を好みます。
針金と紐は、愛犬が飛び込むのを遮るためのものです。種は密にまいて密植させています。
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えると良いようです。乾燥させすぎると葉の苦みが強くなるので、注意しましょう。肥料は1000倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに週1回与えます。
クレソン
- 原産地・・・ヨーロッパですが、今は世界各地で野生化しているそうです。
- 効能・・・鉄分、リンを豊富に含み、消化促進、血液の酸化防止効果があります。
- 育て方・・・発芽適温は20℃前後、生育適温は15~20℃です。水が停滞していると病害虫が発生しやすくなります。水が流れている場所で栽培します。
タデ科のハーブ(herb)
ルバーブ
- 原産地・・・シベリア南部
- 効能・・・ビタミンC、カルシウム、食物繊維が多く含まれるので美肌効果も大と言われます。
- 育て方・・・発芽温度は22℃前後と非常に高いので5月に入ってから種をまいた方が発芽しやすい。泥はねに注意、泥がつくと病害虫にかかりやすくなります。また、暑さに弱いので、日よけをします。土を多湿にしないようにします。