インゲンマメ栽培
インゲンマメは、約6月上旬から11月の上旬までの長期にわたって収穫できます。つるなしとつるありの2種があります。また、莢(さや)も平莢と丸莢があります。
平莢の種類は、収穫が少し遅れても柔らかいそうです。私は、丸莢の方が作りやすいので、いつも丸莢種にしていますが、平莢にも挑戦しないといけないですね。
インゲンマメは、1654年に明(みん)の僧の隠元禅師が長崎に持ってきたことから、インゲンマメと呼ばれるようになったそうです。
インゲンマメの種まき2週間前
マメ科の野菜を植えた場所には、連作障害を避けるために、3~4年はマメ類を植えない方が良いそうです。発芽温度は、20℃~30℃です。
苦土石灰を100g/m2をまき、深さ約30cmまでよく耕しておきます。
インゲンマメの種まき1週間前
たい肥を1Kg/m2と化成肥料80g/m2をまいて、よく混ぜておきます。
マメ科の植物の根には、根粒菌がいるので肥料が多すぎると徒長するようです。肥料が多すぎると「つるぼけ」になり、花が咲かなくなります。
つるあり種の畝は、幅100cm、高さ10cmにします。つるなし種の畝は、幅70cm、高さ10cmにします。つるあり種は、つるが伸びて長い期間の収穫がのぞめますが、つるなし種は、種まき後40~50日で収穫が始まり2週間ほどで終了します。そこで、2週間おきに種をまいて継続して収穫できるようにすれば良いです。
インゲンマメの種まき
インゲンマメ楽天 の種は、つるあり種は株間50cm、つるなし種は株間30cmにします。深さ2cmの穴を掘り、種を3粒ずつまきます。種の上に土を少しかけて軽く手のひらで押さえます。
鳥よけ、虫除け、乾燥防止のために不織布で畝を覆います。不織布の上からたっぷりと水をやります。
発芽までは、土の表面が乾燥しないように水やりをします。
インゲンマメの間引き・追肥
種まきから本葉が5枚になったら、間引きして1箇所2本にします。
追肥は、つるあり種は本葉が5枚になったら、50g/m2の化成肥料をやり土寄せをします。2回目は、収穫最盛期に同じ量を追肥します。
つるなし種は、1回だけの追肥で本葉が5枚になったら、50g/m2の化成肥料をやり土寄せをします。
インゲンマメの支柱立て
蔓が伸び始めたら支柱を立てます。支柱を立てたら、横にも支柱と支柱を結びつけるように支柱と同じ材料を結びます。(軽い材料の支柱に限りますが、100円ショップの支柱でもできますよ)
園芸用の網を支柱に縛ります。100円ショップに色んな大きさの物を売っています。自分のインゲンマメの苗床に合った大きさの物を購入して使います。インゲンマメは、きゅうりなどに比べ茎や葉や実が軽いので細い竹がある方は、それを使えば良いそうです。
インゲンマメの収穫
インゲンマメの花が咲いてから、約10日~2週間後に収穫できます。つるあり種は種まき後50~60日、つるなし種は約1か月で収穫できるようです。取り遅れないようにします。取り遅れると本体が痛むそうです。
収穫は、ハサミで切り取ると良いです。「つるあり、ケンタッキーカンサス」の種では、莢長が15cm位の収穫が最適だそうです。品種により、最適の長さがあるので、種の袋に書いてある注意書きをよく読みましょう。暖かい地域では、1年に3回収穫できるので、「三度豆」と呼ばれています。
インゲンマメにつく害虫
アブラムシやカメムシが発生することがあります。
バンカープランツを植えて防ぎます。春は、コムギやオオムギ、夏はソルガムを植えると良いと言います。
インゲンマメの栄養と効能・健康効果
いんげん豆には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルがたくさん含まれています。むくみの解消、鉄欠乏性の貧血の改善になります。
ビタミンB1、B2、B6、E、K、パントテン酸、葉酸、ナイアシンを含んでいます。疲労回復、美容効果、皮膚や粘膜の健康維持、動脈硬化予防、止血、骨粗しょう症予防効果などが期待できます。
リジン(必須アミノ酸)を含んでいるので、肉体疲労の回復、集中力の増強にも効果があります。
食物繊維が豊富で、ごぼうの2倍、さつまいもの3倍だそうです。便秘の解消や腸内環境の改善に繋がります。
サポニンを含んでいるので、抗酸化作用、がん予防、肥満防止になります。高血圧、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病の予防になります。また、老化防止、美肌効果も期待できます。