カボチャ栽培
カボチャと言えば、カロテン豊富な野菜で有名です。夏に収穫を初めてから冬の冬至の頃まで保存でき、ずっと長期間食べることができる優れものです。
煮てよし、揚げてよし、サラダにもなり、健康を守ってくれます。カボチャを植えるには広い場所が必要ですが、ミニカボチャなら支柱に蔓をのぼらせることで栽培できますよ。
カボチャは、メキシコ原産で安土桃山時代に、ポルトガル人によってカンボジアから来たので、「カボチャ」という名がついたそうです。
カボチャの種まき2週間前
カボチャの種まきの2週間前に、苦土石灰は150g/m2まいて、深さ約30cmぐらいまでよく耕します。
大きいカボチャの場合には、1本の苗で10畳くらいの面積を占めるくらいに葉や茎が繁るそうです。だから、広い面積の畑が必要になります。小さな家庭菜園では、ミニカボチャの栽培が適しているようです。
ミニカボチャの種まき1週間前
たい肥は2kg/m2、化成肥料は150g/m2をまいてよく混ぜておきます。
畝は、幅が約100m、高さが約5cmほどにします。ポリマルチを敷いておきます。
ミニカボチャの種のまき方
カボチャ楽天 の発芽適温は、25℃~30℃です。光線不足になると、落果するそうです。
畝の中央よりも少し端に寄せて種をまきます。支柱を立てる関係上です。株間は100cm取ります。ポリマルチにカッターで十字の切り込みを入れます。1ヶ所に種を3粒ほど、種の平たい部分を土に水平におきます。かぶせる土は種の3~4倍にします。
4月でも気温が低い時には、ホットキャップをかけておきます。気温が上がったら、ビニールの上部を切って温度の上がりすぎを抑えます。
カボチャの苗の間引き
本葉3枚になった頃に1本に間引きます。要らない苗をそっと抜きます。
カボチャの支柱の仕方
2m位の支柱を合掌に組み立てます。カボチャがたくさんぶら下がると重みで倒れるかもしれません。がっちりとした構造にしてください。筋交いも入れて、網を固定します。
巻きひげが出たら、自分では巻きつかないので、蔓を網に巻き付けてやります。本葉3枚増えるごとに巻き付けると良いそうです。
カボチャの蔓の処理と人工授粉
カボチャ1本に、親づると子蔓2本の計3本を伸ばしていきます。出てくる孫蔓は切り取ります。親づるが網のてっぺんまで伸びたら、反対側に伸ばしていきます。古くなった葉やうどんこ病で白くなった葉は、元から切って捨てます。
朝9時までに、雌花(花の付け根に小さな丸い実がある)に雄花の花粉、を転がすようにそっと付けます。雄花の花びらをすべて取って花粉がつきやすいようにしておきます。
蜜蜂がたくさん来る畑なら人工授粉は必要ないです。確実に受粉させようと思ったら、人工授粉がおすすめです。受粉した日付を書いたビニールテープなどを貼っておくと、収穫の時期が分かりやすいそうです。
カボチャの追肥と収穫など
- 追肥
- 初めての実が子どものこぶし位になったら、化成肥料30g/m2をまいて軽く耕し、土寄せします。蔓の勢いが良い時や葉の色が濃い時には、追肥は必要ないです。
- 収穫
- カボチャの品種により収穫の時期が違うので、種の袋に書いてある収穫時期を参考にしてください。カボチャの表面が白っぽくなったり、表面が固くなると収穫の時です。
- 病害虫対策
- うどん粉は、風通しが悪いと発生します。葉が込み合った所を切り取ります。葉が全体に白っぽくなった葉を切り取ります。農薬もあります。ウリハムシは、光るものが嫌いなので、キラキラ光るテープを張って防止します。
カボチャの栄養、効能と健康効果
カボチャには、ベーターカロテン、ルテイン、食物繊維、ビタミンC、E、B1、B2、カルシウム、鉄などが含まれています。
ベーターカロテンは、免疫力アップ、皮膚や粘膜の強化、眼精疲労を抑える、呼吸器系を守る、抗がん作用、風邪の予防などがあります。
ルテインには、視力低下を抑え、目の病気を回復させたり、予防の効果があります。
食物繊維は、便秘の改善、代謝を高める、血糖値やコレステロール値を下げる効果があります。
カボチャには、脂溶性ビタミンのAとEが含まれているので、油と一緒に調理すると、効率よく体内に吸収されます。