オクラ栽培

オクラは、夏の食卓には欠かせません。薄く切ってサラダや酢の物に重宝します。また、煮ても揚げてもおいしいですね。栄養も豊富となれば、ぜひ作ってみたい野菜です。オクラ楽天は、比較的簡単に作れますから、まだ植えたことの無い方はぜひ一度挑戦してみてくださいね。

苗を育てる

オクラは、発芽しにくいので一昼夜水に浸けますが、微温湯を入れた魔法瓶を使うともっと良いです。オクラはアフリカ原産の熱帯野菜なので、発芽温度は25~30度です。

ポット(直径9cm)に土を入れ、3~4粒の種を深さ約1cmにまきます。上から土をかぶせます。本葉が2~3枚出たら、良い苗を1本残します。

私宅は、温室で育苗しました。土は畑の土を使いました。たくさんの苗ができたので、知り合いに分けました。

今回はオクラとゴーヤーの種を同時にまきました。売っている苗よりも小さいので、収穫は遅れると思います。

苦土石灰を150g/m²まいて深さ約30cmくらいまで、よく耕します。

堆肥3kgと化成肥料100g/m²をまいてよく耕します。

地温が十分あがってからは、直播きができます。発芽適温(平均地温)は25~30度、生育適温(平均地温)は20~30度で、発芽までの日数は3~5日です。

畝幅1m、株間20cmで、種4~5粒を直播きします。本葉1~2枚になったら1箇所2~3本立ちにします。

オクラは連作を避けます。連作すると、ネコブセンチュウ類の被害が増えます。3年あけるとまた植えられます。

本葉が3~4枚になったら、畑に植えます。畝幅は約70cmで高さは約15cm、株間は40~50cmとします。黒マルチをすれば、地温が上がるので育てやすくなります。

根鉢をくずさないように優しく扱います。植えたらたっぷりと水やりをします。

2013年は、4月の気温がなかなか上がりにくかったようです。4月17日にオクラの苗を6株買ってきて植えました。が、霜にあたって弱ったようで、しなしなっと倒れてしまいました。保温用の帽子やビニルトンネルなどをすべきでした。

そこで、4月21日にオクラとゴーヤーの種を育苗箱にまいて、温室の中で育てました。そして、約1ヶ月後に無事左の写真のように畑に植えることができました。ぐんぐんと大きくなって欲しいものです。黒マルチをすれば良かったのですが、今回は省略しました。

水色の針金は愛犬よけのためです。愛犬が朝晩の散歩の際に畑へ出ますが、視力が弱くどこでも突撃していくので、畑の作物を守るためにあちこちにこんな工夫をしています。

収穫が始まったら、2週間に1度化成肥料を30g/m²を施します。液体肥料でも良いようです。肥料が多いと実付きが悪くなるそうで注意が必要です。

6月上旬から10月上旬の頃に収穫できます。

サヤが約7cmくらいになったら収穫できます。固くなる前に早め早めに収穫します。脇芽や下の方の葉は切り取り、風通しをよくして虫の発生をしにくくします。風通しが悪いとうどんこ病が発生しやすくなります。

収穫の適期は、サヤが6~7cmの頃です。10cm以上になると硬くて食べられなくなります。

フタトガリコヤガやハマキムシやアブラムシが発生したら捕殺します。

オクラの葉や茎に真珠色の小さな粒を見つけることがありますが、これは虫の卵ではなく生理現象だそうです。また、実にイボができることがありますが、食べても良いそうです。肥料や光線不足、低温が原因のイボ果だそうで、追肥や中耕、下の葉を取り除くなどの対策が必要です。

食物繊維: ペクチンという水溶性食物繊維が含まれています。コレステロール値や血圧の低下、動脈硬化や糖尿病や高血圧の予防、整腸作用もあります。
ムチン: 潰瘍予防、肝・腎臓機能の向上、老化防止の効果があります。ムチンはたんぱく質で、たんぱく質の消化促進や整腸作用がありますから、夏バテにお勧めの食材ですね。
ベータカロテン: 抗酸化作用、動脈硬化予防をしてくれます。

他にもビタミンB1、B2、Cも含んでいます。オクラは、生食、スープ、炒めもの、揚げ物でもおいしくいただけます。夏場には無くてはならない野菜ですね。ペクチンもムチンも水に溶けるので、オクラを茹でてから切るようにすると損失が減ります。