三歳児のお泊り
久しぶりにたっくんがお泊りに来ました。三歳と二週間のたっくんは、夏服の半ズボンになってみると、ふくらはぎに肉がついてがっしりとしていました。
身長もだいぶ伸びたようです。
しっぽ
台所で夕飯のしたくをしていると、たっくんがおもちゃの車を持って遊びながらやってきます。と言ってもリビングとダイニングはオープンで続いています。
「ばあちゃん、しっぽがあるで」
「しっぽ?」と言われて考えました。(うーーん、あった、あった)
「これのこと?」
「うん、しっぽ」
「ほんと、しっぽだねえ。これはサボテンだよ、サボテン楽天 」
「サボテンかあ」
窓際にずっと置いていたサボテンだけれど、今日この時、たっくんには『しっぽ』に見えたのでした。
そう言われれば、もうしっぽにしか見えなくなってくるから不思議です。
そして、この度よく見たら、なんと赤ちゃんが生まれていたのです。
次女がサボテンが欲しいといって買ったものでしたが、五年以上経っている気がします。
この赤ちゃんサボテンパワーがたっくんにしっぽと呼ばせたのかと、勝手に想像を膨らませて楽しんでいるばあちゃんでした。
水はほとんどやらなくても、台所の湿気で十分サボテンは生きているのです。
本当のところは、世話の仕方もよく知らないのですが。
虫歯がある?
たっくんはじーちゃんとお風呂から出てきました。
お風呂からキャーキャー、ワーワーと賑やかな声が聞こえてきたので楽しく遊べたようでした。
じーちゃんが歯磨きしながら言いました。
「たっくん、風呂で見たとき、下の歯に虫歯があったようで、黒く見えたから」
「虫歯はねえよ」と、たっくん。
「じーちゃん、口あけてみ、あっ、虫歯がある」
「ばーちゃんが見てみようか。たっくん口あけてみ、よう見えんで」
「じーちゃんが見てやるから、うーん、あら黒いの無いわ、何かついとったんかな」
「じーちゃん、口あけてみ。虫歯ねえわ。ねえ、ねえ」
じーちゃんとばあちゃんは、大笑いでした。
たっくんは虫歯があると濡れ衣を着せられたら、大いに反発したのでした。
そして、じーちゃんに虫歯があると言って、気持ちを落ち着かせようとしたのでしょうか。
とにかく、虫歯が無くて良かったです。
ばーちゃんが買っておいた、くまのプーサンの絵のついた、握るところの太い子供ハブラシを使ってたっくんは自分で磨きました。
壁の穴
じーちゃんは、前日たっくんの家へエアコンを付けに行きました。
たっくんのパパが一部屋リフォームしたので、その部屋へ付けました。
夜に、ばーちゃんと寝ている時にたっくんが言いました。
「ばーちゃん、穴をなおせる?」
「どんな穴」
「じーちゃんが、パパが新しい家を作ったのに、穴を開けた」
「あー、その穴。あれは、エアコンを付けるためのパイプの穴。この家にもパイプの穴はあるし、どの家にもエアコンを付けたら穴があるよ」
「そうか、パイプか」
「じいちゃん、『おれにまかせろ』と、言ってくれんと困るがー」
パパが一生懸命リフォームしたのを見て知っていたたっくん、ママも自分も手伝った大事な部屋に穴が開いて、どうしてその穴を直そうかと考えていたたっくん、三歳児でもいろいろと考えているのですね。
だからこそ、三歳児にも説明は丁寧に、こちらが思っているほど子供(こども)ではないと思い知らされた出来事でした。2007.06.08
こどもの夜更かしと朝寝坊は脳の発達に悪影響を及ぼす?
夜の11時までテレビを見たり、遊んだりして夜更かしし、朝は眠いので起きられず10時くらいまで朝寝坊を続けていると、脳の発達にも影響を及ぼすおそれがあると、瀬川昌也医師(瀬川小児神経クリニック院長)が指摘されている。
「人間の体内時計は25時間。地球の周期は24時間。朝の光を浴びることなどで、体内時計を24時間にセットすることが大切。睡眠と目覚めの時間がバラバラだと、時差ぼけ状態が続いているのと同じことになる。」そうです。
聖徳大学短期大学の教授、鈴木みゆきさんが2005年東京都内の保育園に通う5歳のこども約200人を対象に約2週間、睡眠覚醒リズム、三角形を描かせる調査した。
寝る時間のばらつきが1時間半以上あるこどもは34人で、半数近い15人が三角形をきちんと描けなかった。寝る時間にばらつきのない子は188人で、三角形を描けなかったのは23人だけだった。
鈴木教授は、「突然、いつもより2時間早く寝かせようと思っても難しい。まずは、早起きし、朝ごはんをしっかり食べて、日中は元気に遊ばせる。規則正しい睡眠覚醒のリズムを身に付けるためには、乳児期からの生活がとても重要です」2007.8.21 読売新聞 赤ちゃんABCから抜粋
早寝早起きは、親の工夫次第
- 早寝・早起きカレンダー
- 学校によっては、早寝・早起きカレンダーを配って、毎日起床と就寝の時間を記録するように指導している所もあるようです。折れ線グラフにして変化が見られることも良い刺激となりそうです。
- 睡眠の質と量
- 十分な量と質の高い睡眠は、子どもの心身を育て、能力を発揮することに繋がると言います。乳幼児期から小学校低学年までに必要な睡眠時間の目安は、9~10時間です。同じ10時間でも夜の9時から寝るのと、午前0時頃から寝るのでは、睡眠の質が違うそうです。また、起床後、頭が働き行動できるまでには、一定の時間が必要です。早起きが必要です。
- 早起きの方法
- 思い切って普段より1時間ほど早く子どもを起こします。それを1週間続けると次第にリズムができます。起床や就寝時間を記録すれば、行動を振り返りやすいです。子どもと一緒に寝て、朝早く起きて家事をしたり、触れ合う時間を持ったりと、生活リズムを合わせるよう努力して欲しい。早寝早起きは、子どもの健やかな成長につながるので、家族全員で協力して、身につけたいものです。
子どもに早寝・早起きをさせるコツ
- 朝、カーテンを開けて日光を浴びさせます。(体内時計をリセットさせます)
- 朝食に子どもの好きなメニューを作り、「できたよ」と言って起こします。
- 昼間たっぷりと活動させます。
- 夜遅くに見たい番組がある時には、録画しておきます。
- ゲームは、「夜8時まで」などと決めておきます。
- 寝室は暗くします。
- 絵本の読み聞かせ、子守唄、おやすみの挨拶など、「入眠儀式」を作っておきます。
- 安心して眠れる環境が大切です。小学生でも添い寝が必要な時には、してもよいそうです。
枕の高さが睡眠の質を左右する
「快適睡眠のすすめ」(岩波新書)の著者、広島大学堀忠雄教授は、「いい睡眠には、枕の役割は重要。体にフィットしていなければ、よく寝られないばかりか、肩こりや頭痛、腰痛などの原因にもなる。枕の高さは睡眠の質を大きく左右する」と、言われている。
枕の高さの研究の結果、枕の高さは6~9センチのときに、ゆったりした脳波のシータ波が出る。素材は頭をしっかり支えてくれるもの、通気性のよいものがいい。枕の温度も重要で、室温よりやや低目が最適。「頭寒足熱」が快眠のコツだ。
「緑色はホントに目にいいの?」常識を科学するーホントかウソか!?40問 深見輝明著 ウエッジ2001年10月2日発行から
合わない枕による症状
合わない枕による症状首筋の痛み | 高すぎる枕 | 合わない枕は首周辺の結構を阻害する |
肩こり | 高い枕・不安定な枕 | 朝から肩がこる人は要チェック |
頭痛 | 不安定な枕・低い枕 | 熟睡できないことが大きな引き金になる |
腰痛 | 高い枕・低い枕 | 首にやさしい枕は腰にもやさしい |
手のしびれ | 変形枕が原因 | 血行障害と神経の圧迫が引き金に |
いびき | 高すぎる枕 | 慢性的ないびきは要注意 |
めまい | 支持性のない代用枕 | 朝起きがけのめまいに枕を疑う |
- 高血圧の人の高枕は厳禁
- 合わない枕は「猫背」を増長する
- 低い枕は「顔のむくみ」の原因にも
- 「首のしわ」は枕が原因かも
- 枕が合わないと、イライラ、吐き気、耳鳴りが起きることも
首に優しい枕の3つのポイント
- 理想の圧を保てる「高さ」
- 寝返りに対応できる「大きさ」
- なじんだ「硬さ」が一番
枕の寿命は4~5年が目安とか、週に1~2度は日干し、陰干しをした方がよいでしょう。
乳幼児には、枕は必要なく、10歳をすぎたら枕を用意します。20歳~30歳代で首の老化が始まります。中高年は、硬めの枕で首を固定するようにします。
無呼吸症候群
いびきをかく、苦しくて目覚める、頻繁にトイレに行く、咽喉が渇く、昼間にとても眠くなるなどの症状を訴える人が多いようです。
正式には、睡眠時無呼吸症候群といいます。閉塞型と中枢型があります。話題になっているのは閉塞型で、成人男性の4%女性の2%程度が罹っています。日本人の閉塞型の3/4は肥満の人です。
閉塞型は、肥満でのどが狭い人が、睡眠でのどを支える筋肉が緩み閉塞することで起きます。
10秒以上呼吸できない状態が、一晩に何回も起きると、睡眠障害を起こし昼間にとても眠くなる症状が出て危険です。この病気の人は、自動車事故の発生率が高いそうです。
低酸素血症を起こすと、循環器に悪影響を及ぼし、高血圧、心血管系の病気を起こし、重症の人は突然死を引き起こします。
睡眠時無呼吸症候群の疑いのある人は、呼吸器科を受診してください。
診断には、ポリソムノグラフィーという装置を使います。スクリーニングには、血液中の酸素濃度を48時間~72時間連続で計れるパルスオキシメーターなどが使用されます。
治療方法は、上気道を陽圧に保ち、気道の閉塞を防ぐ装置を鼻マスクを通して装着するNCPAPが中心です。
肥満の人は、まず減量し上気道(のど)の断面積を大きくし閉塞しにくくします。
軽症の人は、わきを下にした体勢で寝る、酒や睡眠剤、鎮静剤の服用をやめるなどの生活習慣の変更だけでも症状は改善するようですが、お医者さんから貰っている薬については、勝手にやめてはいけませんから、主治医によく相談されますように。