子どもの感染症
子どもが罹りやすい感染症はたくさんあります。お医者さんに罹って病名を診断されても、さてどんな病気かよくわからない場合も多いと思います。原因、症状、対処法などを書いていきたいと思います。
0~3歳ぐらいまでは、子どもが自分の体の具合を親に伝えることが困難な場合が多いです。親は、子どものふとした動作や顔つき、顔色、言葉などから、病気を早期に察知して、かかりつけ医の診断をあおぐようにしたいものですね。
手足口病が大流行
2011年7月31日の新聞によると、手足口病が大流行し、1982年の調査開始以来1機関当たりの患者数が11.0人と最多となっているそうです。(全国約3000の小児科定点医療機関での最新データ・7月11日~17日分)
患者数の多い西日本では減少傾向になっているが、兵庫県以東では福井県を除いて増加しており、流行は東に広がっているそうです。
1機関当たりの患者数は、5月から増加し、佐賀・39.7人、福岡・37.2人、熊本・30.3人、兵庫・26.2人、愛媛・24.9人の順に多かったようです。
ちなみに岡山は8.3人、広島は11.6人、香川は5.0人でした。
手足口病とは
- 原因菌
- 2011年は例年と異なり「コクサッキーA6」というウイルスが主流となって流行しています。発疹の大きさは5~10mmで、例年の2~3mmより大きく、手や足だけでなく腕や太ももにもできます。
- 症状
- 乳幼児楽天 の口の粘膜や手、足に水疱のような発疹が現れます。発疹初期には光熱が出ることもあります。近年、「コクサッキーA6」が発生したヨーロッパでは、治った数週間後に爪が浮き上がってはがれたり、変形したりする例が見られたそうです。日本でも同じ症状がみられる可能性があります。
- 感染予防
- 手足口病は、飛沫や便の接触を通して感染します。保育園、幼稚園での集団感染が起こりやすいです。感染しても発症しない人がいるの、全員がしっかり手洗いをします。タオルの供用は避けます。オムツを適正に処理します。
- 経過
- 基本的には軽症で数日間で治るそうです。まれに、髄膜炎や脳炎などの合併症が起こるために、経過観察が重要です。治りかけに高熱が出たり、意識がもうろうとしたりしてぐったりしたら要注意です。