はしの持ち方の練習
はしの使い始めには、なかなか正式な持ち方にはなりません。子どもも食べたい気持ちの方が先行して、食べ物がつかめればいいやとなりがちです。
大人が見て箸の使いが少しおかしいなと思ったら、長い目で優しく、正しい箸使いになるように指導したいものですね。大人になって、あの人ははし使いが少し変と言われないようにしてあげたいものです。
正しい箸(はし)の持ち方レッスン
- 箸(はし)は自分の手の大きさに合った物を選びます。とくに子どもの場合は、長すぎるはしを使うと、とても使いにくいものです。適切なはしの長さは、親指とひとさし指をおもいっきり広げた時の親指の先からひとさし指の先までの長さ(1あたと言います)の1.5倍、つまり1あた半と言われます。
- 箸(はし)を選んだら、次ははし1本を正しい持ち方で持って、はしの先で1(いち)を書くように、上下に動かします。10回、20回と動かしてください。
- 2.が上手にできたら、もう1本を足して1(いち)を書くように、上下に動かします。この時に、下のはしは動きませんが、上のはしを動かします。
おはしの持ち方を習っている子どもは、食事の前にこのおはしレッスンをしてから食べます。食事はおいしくいただきたいので、食事中には、おはしの持ち方について、いちいち文句を言わないようにしましょう。
食後に、もう一度お箸レッスンを10回ほどするとよいそうです。食事の前後にお箸レッスンをして、食事中は、みんなでおいしくいただきましょう。
お箸の正しい持ち方の練習のいろいろ
- 矯正バシやエジソンのおはしを使って練習した人もいます。(指を当てる場所にくぼみがつけてある矯正バシもあります。)( エジソンのお箸楽天 は、2本のハシの上部が連結されていて、指を入れるリングがついています。)
- 輪ゴムを使う方法があります。まず、親指と人差し指に輪ゴムを8の字にかけます。親指、人差し指、中指で1本のはしを持ちます。親指の付け根から輪ゴムを通して、もう1本のはしを持ちます。上の方のはしを動かして物をつかみます。子どもの手に合わせて小さい輪ゴムが良い場合があります。
- 大豆をお皿からお皿へ移す練習をした。
- 参考までにはしの正しい持ち方ができた時期は、早い人で1歳半から、9歳~大人まで様々です。
子どもの年齢とお箸の長さ
同じ年令でも、子どもの手の長さなどが違うので、あくまでも参考の長さです。
1~2歳・・・13cm
3歳・・・14cm
4歳・・・15cm
5歳・・・16cm
6~7歳・・・17cm
8~9歳・・・18cm
10~11歳・・・19cm
12歳~・・・20cm
大人の女性・・・20.5cm
大人の男性・・・23.5cm
お箸(おはし)のマナー「嫌い箸」
下のようなお箸の使い方は、しないようにネ。
嫌い箸迷い箸 | 何を食べようかと料理の上で箸をあちこちへ動かすこと |
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刺し箸 | お箸でつかみにくいものを刺して食べること |
渡し箸 | 食事の途中でお茶碗の上にお箸を置くと、ごちそうさまの合図になる |
ねぶり箸 | 何も食べていないのにお箸をくわえてなめること |
もぎ箸 | お箸にくっついた食べ物を口でもぎとって食べること |
寄せ箸 | 料理の入った器などをお箸で引き寄せたり、押したりすること |