子宮頸がんワクチン

2009年10月16日、厚生労働省は子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」の製造販売を承認しました。年内にも発売されるようですが、半年間に3回の接種が必要で費用は4~6万円もかかる見込みです。11歳~14歳の女児への無料接種が望まれます。

子宮頸がんワクチンを受けることにより、子宮頸がん の6~7割が防げるようです。ぜひともこういう所に生きた税金を使っていただきたいものです。

厚労省、積極的な子宮頸がんワクチン接種の呼びかけを一時中止 2013.6

2013年6月14日に開かれた厚生労働省の専門家会議で、子宮頸がんワクチン接種のあと、体中の痛みを訴えるケースが相次いでいることが報告され、「接種との因果関係が否定できない」などとして、自治体が対象者に積極的に接種を呼びかけるのを一時中止することになりました。以下は、NHKのテレビで放送された解説委員の説明によるものです。

子宮頸がんワクチン接種による被害

想定されていたワクチン接種の副作用は、注射した部位が腫れる、痛み、めまいなどでした。多くの人に使い始めて深刻な被害が出て来ました。

全国で3月末までに864万回の子宮頸がんワクチン接種が行われ、重篤な症状が出たのは357件となっているそうです。

これらの症状がなぜ起きるのか、頻度は、治療は、まだ解明されていません。頻度だけでも詳しい情報を得るまでは、積極的にワクチン接種を呼びかけないとしました。

他のワクチン接種の副作用との比較

ワクチン接種を100万回した場合の副作用の発生頻度です。重篤な副作用で入院した人をあげています。

子宮頸がんワクチン接種後も検診は必要

子宮頸がんワクチンを接種したから、子宮頸がんにならないというわけではありません。

半分のリスクが減ったということです。子宮頸がんを起こす15種類のウイルスのうち2種に対して効果があります。約50~60%の頸がんウイルスに対して効果があることになります。

ですから、完璧というわけではありません。定期的な頸がんの検診が必要になります。

ついに、子宮頸がんワクチンが無料に

2010年10月8日、ついに政府は、若い女性が発症する子宮頸がん、乳幼児の細菌性髄膜炎などを予防できるインフルエンザ菌b型(Hib・ヒブ)、小児用肺炎球菌のワクチンについて、希望者が原則無料で接種できるよう公費補助を行う方針を固めました。

費用は約2000億円と見込まれ、国と地方で折半する方向で調整されます。

子宮頸がんワクチン発売、2009.12.22から

日本国内初の子宮頸がんワクチン「サーバリックス」が発売されることになりました。対象は、10歳以上の女性で、半年間に3回の接種が必要です。費用は自己負担で、1回分が15000円~20000円で、3回分の接種と診察料を含めると約4~6万円かかるようです。産科婦人科、内科などで接種がおこなわれますので、ご希望の方はかかりつけ医などに相談してみてください。

性体験が未経験である10歳以上に子宮頸がん楽天 ワクチンを接種することで、10年20年後に効き目があるようにと想定しておこなわれます。そして、効果は約20年間だそうです。

大人の場合はワクチンを受けても子宮頸がん検診は毎年か異常がなければ2年に1度は受けた方が良いそうです。日本の検診率は23.7%、先進国では約8割の人が受けているようです。

子宮頸がんは、日本では年間1万人以上が発症し、3500人が死亡していると推定されています。 国や地方自治体などの予算も投入して、対象者が受けやすい価格になるように切に望みます。

子宮頸がんワクチン「サーバリックス」について

厚生労働省が承認したのは、イギリスのグラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」で、ヒトパピローマウイルスのうち、7割を占める2種類の感染を防げると期待されています。このワクチンは、患者数の多い16型と18型のL1を利用しています。

理化学研究所の神田チームは、がんを起こす15種類のヒトパピローマウイルスに着目し、L2の共通部分とL1を合体させた「次世代型ワクチン」(全ウイルスに有効な万全型)を開発しました。武田薬品は2010年10月、このワクチンの製造準備に入ったそうです。2013年には臨床試験を始めたいようです。

3回の接種が必要で、費用が4~6万円もかかる見込みです。11歳~14歳の女児への無料接種が望まれます。

このワクチンは、ヒトパピローマウイルスの感染予防ワクチンで、感染してしまった人には効きません。そして、ワクチンをしたからと言って子宮頸がん検診を受けなくてもよいというものではありません。子宮頸がんの約半分のリスクが減ったと考えたらよいと思います。

ですから、子宮頸がんワクチンを接種したとしても、定期的な頸がん検診はしなくてはいけません。

子宮頸がんについて

子宮頸がんは、子宮の入り口(頸部)にできるがんで、がんになる原因が解明されています。最近では20~30歳代の若い女性に急増しています。

子宮頸がんは、約1万人が発症し、年間約3500人が死亡していると聞きます。

初期の子宮頸がんはほとんど自覚症状がありません。がんが進行すると、月経でない時や、性交渉の際に出血がみられることもあります。 

子宮頸がんは高リスク型HPVと呼ばれている一部のヒト・パピローマウイルス(HPV)によって引き起こされます。性交渉により感染しても多くの場合は、その人の免疫力によってウイルスが体外へと排除されます。感染者の9割は自然に治るそうです。

ごく一部の人では長い年月(ウイルス感染から平均で約10年~30年)をかけ、前がん状態(異形成と呼ばれる)を経て子宮頸がんとなります。

子宮頸がんは、誰もが感染するヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染が消失せずに長期化したときに、ごくまれに起こる病気だそうです。定期的に検診を受けていれば、がんに進行してから見つかることはほとんどなく、確実に異形成の段階で発見することができるようです。

ヒトパピローマウイルス(HPV)について

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ドイツのハラルト・ツアハウゼン博士が1983年に発見しました。ヒト・パピローマウイルス(HPV)には、100種類以上の型があり、発がん性のあるのが、15種類で、子宮頸部の粘膜組織の奥にある基底細胞に感染するとイボができるそうです。

子宮頸がん検診

子宮頸がん検診
年代 検査法
20歳代前半 細胞診(性交渉を経験後3年以上経っている人)
20歳代後半以上 細胞診
HPV検査(20歳代ではHPV陽性でも異常がないことがよくある)

*自宅でできる子宮頸がんセルフチェック(自己採取によるHPV検査)を利用しても子宮頸がん予防になるそうです。

子宮頸がんの治療法

子宮頸がんの治療法
0期(上皮内がん) がんが粘膜層にとどまっているので円錐切除術
1a期 円錐切除術、がんが取りきれない時には子宮全摘術
1b期以降(1b期・2期・3期・4期 ) 子宮・卵管・卵巣・リンパ節なども摘出。放射線療法や化学療法も併用することも
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15