読書週間

終戦2年後の昭和22年、まだ戦火の傷あとが残っている中「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関などが加わり、11月17日から、第1回読書週間が開催されたそうです。

第1回読書週間の反響もよく、翌年の第2回からは期間が10月27日〜11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。読書週間が始まる10月27日が、「文字・活字文化の日」に制定されまたそうです。

本の世論調査・本離れ

読売新聞が読書週間を前に面接で調査した全国世論調査では、1ヶ月に1冊も本を読まなかった人は、半数を超えたそうです。しかし、電子書籍の「iPad・アイパッド」には興味を持っており、6割の人が今後普及すると見ているそうです。 

本の世論調査結果

1ヶ月に1冊も読まなかった人
2007年には52%、2008年には46%、2009年には53%、2010年には52%という結果でした。
1ヶ月に1冊も読まなかった人・年代別では
70歳以上の67%、60歳代の56%、50歳代の51%、40歳代の47%、30歳代の41%、20歳代の46%となります。70歳以上の理由で読めないが37%あり、他の年代とは事情が異なります。30歳代が一番よく読んでいるようです。
読まなかった理由
「時間がなかったから」が46%と最多です。次に多い理由は「読みたい本がなかった」が21%でした。
本を読む理由
「知識や教養を高めるため」が41%、「面白いから」が34%、「趣味を生かすため」が26%でした。
読む本を選ぶきっかけは
「書店の店頭で見て」が48%、「ベストセラー楽天 などの話題をきっかけに」が22%、「新聞の書評を読んで」が21%、「新聞や雑誌などの広告を見て」が19%でした。
本を買う場所
「書店」が79%、「新しいタイプの古書店」と「インターネットでの通信販売」が各10%でした。インターネットでの通信販売が30歳代で21%(昨年16%)、20歳代では新しいタイプの古書店が24%(昨年17%)と昨年に比べて増えているようです。
読みたい本の分野
「推理・SF・冒険小説・ライトノベル」が24%、「歴史小説・時代小説」が23%、「旅行・レジャー・スポーツ」が22%、「健康・医療・福祉・年金」が21%、「料理・食生活」が19%でした。
性別の読みたい分野
男性では、「歴史小説・時代小説」が27%で1位、女性では、「料理・食生活」が31%でした。年代別にみると、70歳以上では、「健康・医療・福祉・年金」が29%、60歳代でも28%で1位でした。

電子書籍についての回答

電子書籍を利用したことがあるか
2010年9月の調査では、「利用したことはないし、利用したいと思わない」が65%、「利用したことはないが、利用してみたい」が、25%、「利用したことはあるが、今後は利用したいと思わない」が3%、「利用したことがあるし、今後も利用したい」が6%でした。2009年10月の調査では、「利用したことはないし、利用したいと思わない」が71%、「利用したことはないが、利用してみたい」が、19%、「利用したことはあるが、今後は利用したいと思わない」が3%、「利用したことがあるし、今後も利用したい」が5%でした。
今後、電子書籍は読まれるか
「紙の本よりも読まれるようになる」が19%、「紙の本と同じ程度で読まれるようになる」が41%、「あまり読まれない」が31%、「答えない」が9%でした。

浅田次郎さんについて

おしゃれ
小さい頃から外に出る時には、よそいきを着るというのが東京の風土でした。これも作法のうち。上着から下着まで、自分で選ばれるそうです。
小学生の頃
小学生の頃から本好きでした。当時は本は回し読みか、貸本屋さんで借りるかで、本は大切な物でした。
中学生の頃
中学に入った頃から、小説家になりたいと思うようになったそうです。そして、中1で習った漢詩、李白や杜甫の詩がとても美しく感動したそうです。中国の言葉を日本語で理解することなどに感動し、教科書を持つ手が震えるほどだったそうです。そして、中国の美しい詩を、日本人が鑑賞できるということが、奇跡だと思ったそうです。そして、中国の文学や歴史が大好きになったそうです。
小説家として
物語を書く・小説を書くことは、好きだから他の人にも読んでもらいたいという気持ちから始まったそうです。小説家は「いかに書くことが好きか」が大事と言われます。
代表作は
1992年「きんぴか」、1993年「プリズンホテル」などの作品がありますが、これは、極道お笑いシリーズと分けられます。1995年「地下鉄・メトロに乗って」は、切ない大人のロマン小説で、これは、吉川英治文学新人賞を取られたものです。この時まで、賞はもらったことがなかったので感激されたということです。「地下鉄・メトロに乗って」は、自分の書きたいものを書こうとして取り組んだ作品だそうです。1996年「蒼穹の昴」は1800枚の大作で1年半をかけて書かれました。1997年「鉄道員・ぽっぽや」で直木賞受賞。2000年「壬生義士伝」で柴田錬三郎賞。2006年「お腹召しませ」で中央公論文学賞と司馬遼太郎賞。2008年「中原の虹」で吉川英治文学賞をとりました。
「蒼穹の昴」
いつか中国を舞台にしたものを書こうと思われていたそうですが、40歳を過ぎ人生の折り返し点についたことからも、今一番書きたいもの、今できるものに全力投球しようと思って書き始めたそうです。そして、1800枚、1年半をかけての大作が出来上がりました。
物語性を重視
日本の小説は、私小説(身の回りのことや心の中のことを書く)が、王道であるとされていました。浅田次郎さんは、異界の物語を書き、面白い小説、楽しく、ロマンティックなものを書きたいと思われ、実行してきました。読者カードを読んだり、編集者の意見もよく取り入れるようにしているそうです。
ストレス解消法
読み書きしていない時には、ストレスがたまるそうです。執筆は朝5時から午後2時頃まで、資料調べなども入ります。午後2時から午後10時頃までは読書の時間です。しかし、講演やテレビに出る、ペンクラブの仕事などで、小説家としての時間が1/3しか取れないそうです。ストレス解消法としては、お風呂や温泉が好きだそうです。

自己啓発本の売り上げ増加

出版科学研究所が分析した所によると、平成の間に自己啓発本がベストセラーのトップ30に入っているのが急増しているそうです。社会の急速な変化に、未来が見通せなくなり、不安を感じている人たちが、自分を高めることで乗り切ろうという考えが広がっているのではと、考えられています。

1990年・「自分をもっと深く掘れ!」・・・・・・1991年・「世界の見方・考え方」・・・・・・1992年・「こころの処方箋」・・・・・・1993年・「清貧の思想」・・・・・・1994年・「大往生」・・・・・・1995年・「堀田力の「おごるな上司!」」・・・・・・1996年・「脳内革命」・・・・・・1997年・「7つの習慣」・・・・・・1998年・「他人をほめる人、けなす人」・・・・・・1999年・「老人力」・・・・・・2000年・「話を聞かない男、地図が読めない女」・・・・・・2001年・「チーズはどこへ消えた?」・・・・・・2002年・「生きかた上手」・・・・・・2003年・「嘘つき男と泣き虫女」・・・・・・2004年・「グッドラック」・・・・・・2005年・「頭がいい人、悪い人の話し方」・・・・・・2006年・「人は見た目が9割」・・・・・・2007年・「鈍感力」・・・・・・2008年・「夢をかなえるゾウ」・・・・・・2009年・「断る力」・・・・・・2010年・「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメントを読んだら」・・・・・・2011年・「心を整える。」・・・・・・2012年・「人生がときめく片づけの魔法」・・・・・・2013年・「置かれた場所で咲きなさい」・・・・・・2014年・「人生はニャンとかなる!」・・・・・・2015年・「フランス人は10着しか服を持たない」・・・・・・2016年・「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」

自己啓発市場の規模の推移

共同通信が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに調査依頼した結果です。平成元年と平成28年との推移の比較です。

書籍・雑誌(1989年・平成元年)1457億円⇒⇒⇒(2016年・平成28年)965億円

セミナー・勉強会0~10億円⇒⇒⇒325億円

語学スクール500~700億円⇒⇒⇒2860億円

資格取得スクール300~400億円⇒⇒⇒2370億円

資格検定試験100~150億円⇒⇒⇒427億円

社会人大学院0~10億円⇒⇒⇒1452億円

社会人大学500~700億円⇒⇒⇒500億円

Eラーニングほぼ無し⇒⇒⇒100億円

カウンセリング・コーチングほぼ無し⇒⇒⇒50億円

平成元年から約30年で自己啓発市場が約3倍の9000億円超になりました。これは、宝くじの年間売り上げと同程度だそうです。そして、国民1人当たりに換算すると、年間約7000円を支出している計算になるそうです。

「論語」を子ども達へ

安岡定子(49)さんは、小学生らと一緒に論語を素読する教室を東京で開いています。もう5年になるそうです。宮城、茨城、京都、宮崎などにも、教室が広がりつつあるようです。

「論語」は、理想の人になるための道理を説いた孔子の言葉を集めたものです。弟子たちの性格に合わせて、個々にアドバイスを変えている点が魅力でそうです。

幼い子どもには、論語の中で一番大切な言葉は「仁」だそうです。仁は、思いやりの気持ちです。「よく勉強ができても、仁がない人は人ではないと、孔子は切り捨てています」と、安岡さんは言っています。

安岡さんは、思春期の子どもたち向けのメッセージを集めた「15歳の寺子屋 みんなの論語塾」講談社刊を9月に出されました。わかりやすい意訳とエッセー風の解説に重点がおかれています。非常勤講師として漢文を教えていて、割り当てられた時間では、内容を十分に味わうことができなかったからだそうです。

安岡さんは、漢文の知識だけでなく、論語の教えを実生活に重ねられなければダメだと思ったそうです。祖父の安岡正篤(まさひろ)氏は、歴代の首相とも親交があった東洋思想の大家・たいかでした。

安岡さんが、大学時代に漢文に関する疑問を尋ねたら、祖父は何も言わずに書庫に招き入れ、山のような書物からどうやって調べればいいかを教えてくれたそうです。年を経て、これが「学ぶ」ということなんだと気づいたそうです。

公共図書館、一人あたりの貸出数、滋賀県が一位

日本図書館協会が行った2008年度統計では、全国に公共図書館が3144館あるそうです。滋賀県には48館あります。

公共図書館での一人あたりの貸出数は、滋賀県が1位で県民一人あたり8.69冊で、2002年以降、1位を続けているそうです。2位は東京で一人あたり8.55冊です。全国平均は、5.29冊となっています。3位佐賀県、4位愛知県、5位大阪府となっています。

滋賀県は30年前には、公共図書館は5館しかなく、貸出冊数も全国最少レベルでした。そこで、1970年代後半〜80年代初めに図書館の振興策に取り組み、市町に補助金を出して開設を働きかけました。また、移動図書館などの活動で知られた図書館長を招いたりもしました。

2008年度の図書館職員に占める図書館司書の割合は1位滋賀県82%で、2位の島根76%、全国平均51%を大きく上回っています。

滋賀県の全国一の貸出数は、豊富な知識を持つ司書がニーズを把握し、他館と連携して確実に提供できる環境を整えた結果のようです。

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更新日:2018/06/07