いちご・イチゴ・苺
いちごは、赤くて、香りが良くて、形がかわいくて、子供も女性も男性も大好きな果物と言えます。いちごには、ビタミンCが多く、美容にも最適です。高齢で入れ歯をいれている人の中には、種の粒が入れ歯の下に入ると痛いので食べられないと言う人もいますが。
赤いいちごに緑のガクが帽子のようないちごの形は、とても愛らしく、かわいいです。女の子の持ち物には、いちご柄が多いのも頷けますね。
露地物やらハウス栽培の物も出回り、いちごの旬は長く(12月~5月)、いちごを長い間食べることができてありがたいことです。
いちご・イチゴ
いちご・イチゴ(苺)はバラ科の多年草です。果実が食用となります。甘いので果物として分類されたり、野菜として分類されたりします。
流通しているイチゴ楽天 は、ほとんどがオランダイチゴ属の栽培種だそうです。オランダイチゴは、20を超える種があるようです。
いちごは、茎の部分を食べています。茎の中でも花床という部分で、タンポポの綿毛を飛ばした後に見える、つぶつぶとした台が、イチゴの食べる部分と同じ所だそうです。
イチゴの種類
平成20年度のいちごの作付け面積の多い順に品種をあげています。
- 「とちおとめ」33%・・・1996年登録、栃木県で「とよのか」と「女峰」を交配し、さらに「栃の峰」を交配しました。女峰より粒が大きく甘さも強く、日持ちが良い品種です。日本一の生産量を誇っています。
- 「さがほのか」17%・・・2001年登録、佐賀県で「大錦」と「とよのか」の交配です。佐賀県生産の9割のシェアを持ちます。
- 「さちのか」11%・・・2000年登録、食品産業技術総合研究機構が「とよのか」と「アイベリー」を交配しました。糖度が高くて、酸度は低い。果実は硬めで日持ちはよいです。
- 「あまおう」11%・・・2003年登録、福岡県で「久留米53号」に出願者所有の育成系統を交配しました。「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいの頭文字をとって名づけられました。一粒40gにもなります。
- 「とよのか」6%・・・1984年登録、三重県で「ひみこ」と「はるのか」を交配しました。酸味が少なく大粒で甘い品種です。九州を中心に広く栽培されています。スーパーでは、よく見かける品種です。
- 「章姫(あきひめ)」5%・・・1992年登録、萩原章弘(静岡市)さんが、「女峰」と「久能早生」を交配しました。女峰の酸味、病害抵抗性などの問題点を解決するため改良されました。女峰より大きく、細長い形です。糖度は高く酸度は少ないイチゴです。
- 「女峰(にょほう)」1%・・・1985年登録、栃木県で「はるのか」「ダナー」「麗紅」を交配してできました。糖度が極めて高く酸味も適度にあり、甘酸っぱい味が特徴です。色が鮮やかで外観がよいので、ショートケーキ等に向けた業務用イチゴとしても使われていました。
- その他16%
いちごの収穫量
平成19年度のいちごの出荷数量の多い1位~5位の県は、以下の通りです。
- 栃木県 品種のほぼ100%が「とちおとめ」
- 福岡県 面積の98%が「あまおう」
- 佐賀県 県育成品種の「さがほのか」が全体出荷量の9割
- 熊本県 「とよのか」を中心とし、県育成の「ひのしずく」や「さがほのか」が増加
- 長崎県 「さちのか」(65%)「とよのか」(35%)
いちごの輸出
日本で生産されたいちごの輸出は、香港へ77%、台湾へ21%の割合となっています。
いちごの栄養・効能・効果
イチゴの栄養素は、食材100g当たり、ビタミンCが80mg、葉酸90mcg、食物繊維が1.4g、カリウムが200mg、ビタミンB1が0.02mg、ビタミンB2が0.03mg、鉄が0.4mgなど含まれています。
- ビタミンC
- イチゴに多く含まれている栄養素のビタミンCは、イチゴ100g中50~100mgと、レモンを上まわる量が含まれいて、果物の中ではトップレベルです。中程度の大きさを7~8粒食べれば、1日のビタミンC必要量を十分摂れるそうです。ビタミンCは、肌・皮膚を若々しく保つ美肌効果、コラーゲンの生成を促進ししわを予防する作用、メラニンの生成を抑えシミを予防する作用があります。また、風邪の予防、がん予防、鉄分を吸収しやすくする作用があります。
- 食物繊維ペクチン
- イチゴには、下痢や便秘を防ぐなど整腸作用を持つ水溶性の食物繊維ペクチンが含まれています。
- カリウム
- イチゴには、体内に蓄積されたナトリウム(塩分)の排泄を促し高血圧を予防するカリウムが含まれています。
- その他
- 虫歯予防効果があるキシリトール、さらにビタミン・ミネラルなどをバランス良く含んでいるようです。イチゴには、ポリフェノールの一種「アントシアン」という色素成分が入っていて、発がん抑制作用も期待できます。
甘いいちごの見分け方(ためしてガッテンで放送)
いちご狩りの場合に使える、いいちごの見分け方ですが、いちごの頭部の辺りに裂け目ができたいちごは、とても甘いようです。残念ながら、お店に出ている物には裂け目はありません。
いちごは、とても傷みやすい果物なので、裂け目のあるイチゴは出荷できないのです。
そして、傷みやすいゆえに、いちごの甘さも急速に減っていきます。出荷時から4日後には、甘さは30%も減ります。買ったら早めに、甘いうちに食べることです。
新鮮ないちごは、ヘタが反り返っているそうです。葉っぱの緑色の濃いものが良いです。
バナナ、キウィなどのようにデンプンが含まれている果物は、ある程度置いておくと甘くなります。
いちごを甘く食べる方法(ためしてガッテンで放送)
- ストローを使う
- ストローをいちごのお尻からさして、いちごの芯を抜き、いちごのヘタも一気に抜き取ります。いちごの芯の部分は固く、他の部分に比べて食物繊維が3.2倍、ポリフェノールが5.4倍あるようです。
- いちごを切る
- いちごを横に半分に切って、先の方とヘタの方との味を比べると、断然先の方が甘いそうです。甘い部分だけを生で食べて、ヘタつきの方は、昔の食べ方のように牛乳と砂糖でイチゴを潰しながら食べることもできます。甘さを追求する方にはいいかも。
いちご・イチゴ・苺の保存法
いちごは日持ちのしないフルーツなので、できるだけその日に食べきるようにします。冷蔵庫で1~2日の保存ならおいしく食べられます。
乾燥を防ぐためにラップかビニールに入れて、洗わずに野菜室で保存します。長期保存する場合は、ヘタを取って冷凍しても良いです。
日にちが経って、少しシワシワしてきたイチゴを復活させる方法は、50℃のお湯に2分間浸けると良いそうです。
イチゴ料理
塩いちごソース
レトロベリー(上半分のいちご、下半分は甘いので生で食べたから残りの使い方)…1パック分
塩…2g(※イチゴに対して2%の塩分量)
オリーブ油…1/4カップ
塩いちごソースの材料をミキサーにかけて滑らかなソースにして、蒸し野菜などにかけて食べます。
イチゴジャム
- 材料
- イチゴ500g、砂糖(グラニュー糖)250g、レモン少々
- 作り方
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- イチゴを洗い、ヘタを取ります。
- 鍋に1を入れ、砂糖をまぶしてしばらくおきます。
- イチゴから水分が出たら、2を中火にかけ、お好みでレモンのスライスを加えます。
- 約15~20分、あくをすくいながら煮ます。艶が出たら火を止めたら出来上がりです。
ミルクイチゴジャム
- 材料
- イチゴ500g、砂糖(グラニュー糖)250g~300g、練乳・缶詰を1缶
- 作り方
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- イチゴを洗い、ヘタを取ります。
- 鍋に1を入れ、砂糖をまぶして、できれば一晩おきます。
- 2を弱火にかけ、あまり煮詰めないように約15分間、あくをすくいながら煮ます。艶が出たら火を止めます。
- 粗めのざるなどこして、果肉と液に分けます。
- 鍋に水をはり、練乳の缶詰を開けずに沈め、弱火で約1~2時間煮ます。
- 5を湯からあげ、冷ましてからふたを開けます。4の果肉と混ぜれば出来上がりです。
イチゴシロップ
- 材料
- イチゴ500g、砂糖(グラニュー糖)250g~300g
- 作り方
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- イチゴを洗い、ヘタを取ります。
- 鍋に1を入れ、砂糖をまぶして、できれば一晩おきます。
- 2を弱火にかけ、あまり煮詰めないように約15分間、あくをすくいながら煮ます。艶が出たら火を止めます。
- 粗めのざるなどこして、シロップの出来上がりです。
一匙なめれば、喉の痛みや咳も和らぐそうです。