納豆
納豆は発酵食品で納豆キナーゼを含み、夕食に食べると最も効率よく血栓症を予防すると聞きます。他にも殺菌・抗菌や発がん物質を抑制するなどの良いことづくめのようです。
しかし、西日本に住む私は、子どもの頃には食べたことがありませんでした。
30歳を過ぎて少しずつ食べ始めたように思います。なじみがない分、健康に良い知っていても、ついつい食べ損ねています。もっと納豆について良く知って、納豆を日々の生活に取り入れたいと思います。
納豆の効果的な食べ方
○納豆は、食べる20分前には冷蔵庫から出しておく。・・・常温で20分置くことで、ビタミンKを多く摂取できるそうです。それは、骨粗鬆症の予防になります。
○納豆は、熱い物と混ぜない。・・・酵素は熱に弱いので、熱々のご飯の上に納豆を乗せると、整腸作用が働かなくなります。酵素は、50度以上で働きが鈍ります。ご飯は、15秒かき混ぜて45度に下げてから納豆を乗せて食べると良いです。
○納豆は、夕飯に食べると新陳代謝が良くなる。・・・納豆を夜に食べると、アルギニンが夜に成長ホルモンを出すので、肌の新陳代謝が促進されます。
納豆とは
納豆は、稲わらに包まれていた大豆が発酵して偶然にできたそうです。日本には中国から伝わって、お坊さんが作って食べていたようです。そして、僧房の納所(なっしょ)で作られていたので納豆・なっとうと呼ばれるようになったそうです。
納豆は、人体に不可欠な必須アミノ酸群をバランス良く含んでいて、ビタミンB2・E・Kなどのビタミン群、カリウム・亜鉛・カルシウム・鉄などのミネラル成分、食物繊維など栄養素も豊富です。
納豆の作り方他
大豆を蒸し煮して、納豆菌をふりかけ、40~50度の部屋で約20時間発酵させて作るようです。納豆楽天 の香りは、ジアセチル、テトラメチルピラジンなどから出ます。納豆の粘りは、グルタミン酸ポリペプチドやフラクタンにより出ます。
納豆独自の味を楽しむには、消費期限間近のものがおすすめだそうです。熟成が長いと、味や匂いが強くなります。ネバネバ好きは、良く混ぜてからタレや辛子を混ぜます。
納豆発祥の地、秋田県横手市にある、二代目福治郎さんの「丹波黒」という納豆は、1パックが2160円だそうです。丹波の黒豆を手作業で選り分けます。普通の3倍の72時間をかけて熟成させます。1日50パックしか作れないようです。味が良いのは言うまでもありませんが、匂いが殆どしないそうです。
秋田では、納豆に砂糖小さじ1杯と醤油を少し垂らして、しっかり混ぜてご飯の上に乗せて食べると言います。古くからそうして食べているそうです。
○納豆パックのフィルムの剥がし方
1.箸をフィルムの真上からさしてクルクル回して、フィルムを取ります。
2.納豆パックを開け、フィルムの端を掴んで、蓋の方へスライドさせます。
3.蓋をしたまま、隙間からフイルムの端を握り、パックの上下に力を入れて持ったまま、フィルムの端を持って引き抜きます。
4.箸を味噌汁につけてから、フィルムを持ち上げ、フイルムに着いたネバネバを切るようにすると、スパッと糸が切れます。ネバネバであるポリグルタミン酸が熱に弱いから切れるのです。
納豆の力・効能
- 消化の良い大豆タンパク質
- 納豆には種々の消化酵素があり、大豆たんぱくを取るのに消化が良く、高齢者や子どもや病人にとっても食べやすく、栄養価の高い食品です。大豆タンパク質の消化吸収率は、煮豆でも68%と低く、消化不良を起こしがちです。大豆を納豆にすると、納豆菌の醗酵作用により蛋白質が分解され、吸収率は85%と高くなるそうです。
- 血栓を溶かす
- 心筋梗塞・脳梗塞の原因となる血栓の融解に役立つナットウキナーゼが含まれています。
- 血圧降下作用
- リノール酸が血液をサラサラにし、ビタミンEは細胞の老化を防ぐために、血管を若々しく保つことができ、血圧を下げる効果があります。
- 骨粗鬆症の予防
- ビタミンKが骨を丈夫にし骨粗鬆症の予防になります。納豆には、カルシウムの吸収率を良くする良質の植物性たんぱく質と、カルシウムの定着率を高めるビタミンK2の両方が含まれています。
- 動脈硬化の予防
- レシチンがコレステロールを減らす働きをして動脈硬化の予防になります。また、リノール酸は体内で合成できないため、食品から摂らなくてはならない必須脂肪酸です。リノール酸には、血中コレステロール値を下げる効果もあります。
- 肝臓の強化作用
- ビタミンB2やB6が、大豆よりも多く含まれています。
- 発がん物質の発生を抑える
- 納豆菌が腸内の悪玉菌などを殺し、下痢や便秘や発がん物質の発生を抑えます。食物繊維が、腸内の老廃物の排泄を助け、大腸がんを予防します。
- 悪酔いを防ぐ
- 納豆が胃の中のアルコールを吸収・解毒し胃壁を保護し、肝臓でのアルコール分解を促進します。
- 滋養強壮作用
- 納豆は、ムチン、アルギニンを含んでいて、強壮・強精作用があります。
- 老化防止
- イソフラボンが女性ホルモンに似た性質があり、老化防止になります。
納豆1パックに含まれる栄養
- タンパク質/7.4g
- 筋肉や臓器を作ったり、体のエネルギーになります。
- カルシウム/41mg
- イライラを防ぎ、骨や歯の形成を助けます。
- 食物繊維/3g
- 腸の健康を保ち便秘を防ぎます。
- ビタミンE/0.5mg
- コレステロールを減らし血行をよします。
- ビタミンB2/0.25mg
- 肌や粘膜の健康を保ちます。
- カリウム/300mg
- 血圧を下げ、筋肉や心筋の活動を正常に保ちます。
- マグネシウム/45mg
- エネルギーの代謝を助け、動脈硬化を防ぎます。
- 鉄分/1.5mg
- 鉄欠乏による立ちくらみ、めまいからあなたを守ります。
- ビタミンB6/0.11mg
- 免疫機能を健全に保ちます。
納豆にはビタミンAとビタミンCは含まれていないため、完全食とするにはこの二つを補う必要があります。
薬味としてビタミンA・Cを含む刻みネギを入れることは、とても利にかなったことで、先人の知恵でしょう。ブロッコリーなどと組み合わせれば、完璧な栄養バランスとなります。
納豆の臭い消し
納豆の独特の臭いは、納豆に小さじ1杯程度の酢をかけると、ねばりと臭いがおさまるそうです。
納豆メーカーも臭い対策を考えていて、「匂わない納豆」を売り出しています。色々と試して、自分のお気に入り納豆を見つけてくださいね。
口臭消しのグッズもたくさん出回っています。にんにく料理などを食べた後に、よく使われるようです。納豆の臭いが気になる方は、ブレス・ケアなど試してみてはどうでしょうか。
納豆嫌いをなおす方法
○キムチ納豆
キムチ自体が、にんにく臭などで個性的なので、その影に隠れて納豆の臭いが隠れるという作戦です。キムチ嫌いだとダメでしょうが。結構これで克服された人が多いそうです。
○大根おろしや刻みネギと
大根おろしや刻みネギの薬味の味で薄める、辛み成分で納豆の味と臭いを鈍感にさせます。
○酢
酢を混ぜて食べます。色んな酢を売っています。お好きな酢と混ぜてみたらどうでしょう。黒酢やポン酢を混ぜている人もいます。
○ドレッシング・マヨネーズ
ドレッシングやマヨネーズを混ぜる人もいます。お好きなドレッシングを混ぜて試してください。
○大葉やオクラと
大葉を刻んだり、オクラをすったりして混ぜている人もいます。オクラは、同じネバネバ系なので合うかもしれませんね。
○納豆トースト
納豆、砂糖と醤油を各小さじ1杯、バターを電子レンジで20秒温めて、納豆と調味料の中に入れかき混ぜます。食パンにその納豆を乗せ、トースターで4分焼きます。甘くて、お子様や高齢者向けにも良いかも。