収納術・収納方法
テレビ番組で収納楽天 術を取り上げていました。先生は芳賀(はが)裕子さんです。番組では、一番散らかりやすいキッチンを片付けていました。私が今まで知っていることもありましたが、プロが系統立てて教えてくれると「なるほど」という感じでよくわかりました。我がキッチンは要らない物だらけ、ぼつぼつ処分することから始めないと、と反省しきりです。
キッチン収納術
まず、ゴミやいらない物を捨ててから片付けを開始します。キッチンにある物は、食べ物、調理道具、食器、日用品に分けられます。
収納の方法として、ゾーニング(使う場所の近く・使いやすい場所に収納)やグルーピング(一場面で使う物をまとめて収納)やラベリング(置くべき場所に置くべき物の名前を書いておく)などのやり方があります。
ゾーニング(使う場所の近く・使いやすい場所に収納 )
ゾーニングとは、道具を使いやすい場所に置きます。コンロ下には、コンロで使う物であるフライパンや鍋を収納します。シンク下には、パスタ鍋やボールやざるなど水を使って洗う時に使う物を収納します。動く範囲が少なくなるように収納します。
グルーピング(一場面で使う物をまとめて収納)
グルーピングとは、例えばお茶を入れる時使う物を一まとめにして収納することです。紅茶ならティーカップ&ソーサー、スプーン、紅茶ポット、紅茶、砂糖などをお盆にまとめて置き、そのまま戸棚に収納します。使う時はそのまま出せば便利に使えます。
また、朝食セットや梅干しや佃煮などのセットも、かごなどに入れて取り出しやすくしておくと良いようです。調味料なども1ヶ所にまとめて、品切れにならないように管理しやすくします。
ラベリング(置くべき場所に置くべき物の名前を書いておく)
ラベリングとは、置き場所をはっきりと決めて、物を元に戻す癖をつけ、きれいな状態を保つのに役立ちます。また、家族が誰でも使ったり、片付けたりできるようにするためです。
キッチン収納の便利グッズ
取って付きのカゴを100円ショップで売っていますが、つり戸棚など高い位置にあって中身がよく見えない場所の収納に使うと便利です。
つり戸棚を開けると取って付きのカゴが見えます。取って付きのカゴのよく見える場所にラベリング「紙コップ」などと書いておきます。すると、取ってを持ってそのカゴを取れば間違いなく紙コップが取れるわけですね。
書類立ても100円ショップで売っています。これは、フライパンを立てて収納するのに便利です。大小のフライパンや卵焼き器などを収納できます。
コルクボードやホワイトボードをよく使う扉の内側に貼り付けることで、美しく便利に使うことができます。
ブックスタンドとS字フックで、お皿のスタンドを作ります。ブックスタンドの中にS字フックを2本取り付け、間にお皿を立てて収納します。
ベニヤ板とゴムバンドと押しピンでスプーンの収納をします。スプーンやフォークの大きさに合わせて、ベニヤ板の大きさを考えます。真横にゴムバンドを置き、押しピンで止めながら、スプーンを板とゴムバンドの間に置いて収納します。押しピンでスプーンとスプーンの間を決めます(確保します)。ゴムバンドを使うことで出し入れもしやすいですね。
プラスティックケースを使って、引き出しの中に引き出しを何層も作ることができます。つっぱり棒をレールにして、プラスティックケースを横スライドの引き出しにします。引き出しの深さや使い勝手を考えて工夫してみてください。
牛乳パックをしきりに利用
キッチンには、様々な小物があります。引き出しの中のしきりに牛乳パックを使うと便利だそうです。牛乳パックは、縦の1辺をはさみで下まで切り、そのまま底辺を斜めに切り進みます。広げると上部のない箱のような形になります。これをしきりにします。長さは引き出しに合わせて適当に切ります。
この牛乳パックの中心を山折りにすると、初め作った幅の半分になります。場所に応じて横幅も選ぶことが出来ます。
牛乳パックは、汚れたら洗えるし、捨てることもでき便利です。
野菜はカットして冷蔵庫で保存
キャベツなど、使用目的に合わせて、ザク切り、千切りにして袋に入れて保存します。2~3日で使い切ります。葉物はさっと茹でて保存します。常備菜などは一度に作って冷蔵しておきます。
野菜室は、野菜と野菜がごちゃごちゃになりがちですが、時間のある方は、買い物の後に、それぞれの野菜を使い方に応じてカットまたは、下ごしらえをすると小袋で収納しやすく、わかりやすくなるようです。
物の置き場所を決める4原則
収納のコツというか、散らかさずにいつもきれいな部屋でいるためには、物の置き場所を決めておくことが必要です。その4原則を山崎さんという収納上手な主婦の方がTVで教えていました。
- 物が取り出しやすく、しまいやすくする
- 一目瞭然で物がわかるようにする
- 小さな物こそ指定席を設けておく
- 物を使ったら、必ず元に戻す
ゴミを貯めない工夫
上記の山崎さんの工夫です。
- 洗面所のゴミ
- 洗面所のゴミは大きい物が出ないので、牛乳パックを使います。山崎さんは、洗面所の引き出しの中に牛乳パックを置いて、そこにゴミを入れます。引き出しの高さに合わせて牛乳パックを切って使います。少しぬれていても牛乳パックなら安心です。
- 台所のゴミ
- 新聞に入っている折り込みチラシを使って、箱を作っておきます。これに台所の生ゴミを入れると、水分を吸ってくれるし、臭いも吸い取ってくれます。そして、このチラシのゴミパックをナイロン袋に入れて捨てるようにします。新聞紙を2重3重にしてこのゴミパックを作って使ってみましたら、結構良かったです。
「たらかも」退治
物が捨てられない、探し物が見つからない、すぐに散らかるという状況がよくありますが、こういう時に、「たらかも」退治が大事だそうです。
あったら便利、またいつか使うかも、という「たらかも」です。我が家には何個あればいいのかという適正な量を冷静に考えることが大事なようです。
リセット日を設ける
日常生活の中では、いろんな物を使います。そして、使えばごちゃごちゃするのは当たり前なので、1週間に1度リセットする日を設けて片付けます。
衣類などの収納
洗濯物を干す時に、収納場所のグループごと(例えば、キッチン、洗面所、クローゼットなど)に干して、たたむ時にもグループごとにたたみ、収納場所へ直行することができます。
洗濯物を干す前に、膝の上で手でしわを伸ばすと、アイロンをかけないですみます。きれいにたたんで、両手ではさんでたたくという方法もあります。
100円Shopの品を使っての収納法
- 厚手のトレーナー
- 厚手のトレーナーなどは、巻いてタンスにしまいますが、巻いた時に100円Shopのゴムひも(カラーで、髪などを束ねる時に使う物)を適宜に切り結んで輪にして止めに使います。こうしておけば、近くのトレーナーを出しても崩れることはありませんから、便利です。
- 薄手のTシャツ
- 100円Shopの薄手のプラスティックまな板を、薄手のTシャツの収納に使います。薄手のTシャツも丸めてタンスにしまいますが、クタッとなって崩れやすいです。そこで、丸める時の芯に、薄手のTシャツの幅に切ったプラスティックまな板を使います。巻いた後は、ゴムひもで輪を作り止めます。
- 子ども靴
- 100円Shopのブックスタンドを使います。ブックスタンドを縦に置くと、子ども靴を3足置くことができます。リング(英単語を覚える時に使った単語帳の先に着いている)を使って、子ども靴の後ろに着いている布地の輪っかにはめて吊すと収納や洗濯干しにもなります。
- ハイヒール
- シューズボックスなどに余裕があれば100円Shopのつっぱり棒を張って、ヒールのある靴のヒールをつっぱり棒にかけると収納できます。
その他の収納法
- 写真
- 写真は5cm幅で360枚ぐらい入る写真用ファイルを利用します。それに入れ替えると、コンパクトな収納となります。
- 年賀状
- 年賀状を揃えて、左側面をガムページでとじます。一冊の本のようになります。そして、2年分ぐらいを残しておき、前の年の年賀状は捨てます。お気に入りの写真入りの年賀状などは、別に取っておきます。
押し入れの収納法
押し入れは、上段と下段に分かれています。ふとんなどが少ない場合の使い方です。
- ハンガーラック
- 上段には、ハンガーラック(3000円前後で売っています)や棚を置きます。突っ張り棒は、押し入れの内側の材質がベニヤ板などの弱いものだと壊れる恐れがありますから、注意が必要です。ブラウスやジャケットなどを掛けます。
- 棚つきボックス
- ボックスの奥行きは収納する品物に合わせて選びます。棚板の高さが調節出来る物が便利です。
- 収納ケース
- 主に下段で衣類などを収納するのに使います。重い物を入れると壊れる恐れがあるので注意が必要です。1個2000円前後からあります。
- キャスター付き棚付きボックス
- キャスターがついていて引き出して使えるので便利です。本などの重い物も十分入れられます。
ふとんが少なく、自分の家でしたら、押し入れの中段を取り外して大きなクローゼットとして使うと良いそうです。自分で無理な場合は、工務店などに相談してみても良さそうです。
収納ケースのサイズと押し入れ
- 収納ケース
- 収納ケースには、2タイプあるようです。幅が39センチと44センチの物です。奥行きは主な物は74センチです。高さは薄型18センチ、中型23センチ、深型30センチです。
- 押し入れ
- 押し入れの間口・半間(まぐち・はんげん)は、関東間では、83~88センチなので、幅39センチと幅44センチの収納ケースを組み合わせます。京間・中京間では、幅44センチの収納ケースを2つ横に並べて置くことができます。公団住宅では、幅39センチの収納ケースを2つ横に並べて置くことができます。
とりあえず、ご自分のお家の押し入れの縦、横、高さを測って、何をどのように収納するかイラストなどに描いてシュミレーションをされてみると良いと思います。
まず、ここ何年も使っていない物は、思い切って捨てる、リサイクルへまわすなどの決定が要りますね。少し空間ができる位が理想ですが、なかなか捨てられませんね。
納戸の利用法
納戸は使わない物であふれることになりがちですが、山崎さんは、奥には今使わない季節のものをしまい、手前には外出の際に必要な物などを置いて毎日活用されていました。
納戸も工夫しだいで、毎日使えるようにもなるのだと驚きでした。