犬のワクチン
子犬を飼うことになると、一番にワクチンのことが心配になります。子どもの赤ちゃんと同じように、お母さんからもらった免疫が無くなってくるといろんな感染症に罹りやすくなります。
そこで、ワクチンを打って感染症の予防をすることが必要になります。犬などがワクチンを打つ際の注意事項などを紹介します。
ワクチンの必要性について
子犬は、お母さんの初乳を飲んで免疫を譲り受けています。しかし、生後50~120日程度で母犬からもらった免疫が消えてしまうそうです。
犬にも様々な感染症があります。その病気予防のためにワクチンを打ちます。個体により、免疫の消滅時期が異なるので、ワクチンは数回打つ必要があるようです。
犬の体調に注意
犬はワクチンを打つと、軽く感染します。そして、その病気に対する抵抗力をつけることになります。副作用やアレルギーが出ることがあります。
- 犬の体調が悪い時は避けます。
- 犬のワクチン接種楽天 は午前中にします。もしも副作用が出た時にも、診察を受けやすいからです。
- ワクチン接種後10~15分は病院で様子をみます。
- 寄り道をせずに連れて帰り、異常がないか見守ります。
- 顔全体が腫れたり、吐き気が止まらずぐったりしていたら、すぐに診察を受けます。
- ワクチン接種2~3日は安静にし、過激な運動やシャンプーをしないようにします。
ワクチンで予防できる感染症
- 犬パルボウイルス感染症
- 激しい下痢と嘔吐、食欲不振などで衰弱死します。致死率が高く、子犬では突然死を起こすこともあるそうです。
- 犬ジステンバー
- 鼻水、目やに、発熱、下痢などを起こします。感染力が強く、致死率も高いです。
- 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)
- 下痢、おう吐、食欲不振などから始まり、肝炎を起こします。
- 犬伝染性喉頭気管支炎(同2型)
- がんこな咳を主とする呼吸器系疾患です。混合感染で重篤化することもあります。
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
- 咳、鼻水など、風邪のような症状が出ます。混合感染で重篤化することもあります。
- 犬レプトスピラ病
- カニコーラ型は尿毒症や腎炎、イクテロヘモラジー型は黄疸などを起こします。人にも感染します。
- 犬コロナウイルス感染症
- 下痢、おう吐、脱水症状を起こします。他の犬にもうつりやすいので注意が必要です。
- 狂犬病
- 狂犬病は、国内では人、犬とも50年以上発症していません。しかし、発症するとほぼ100%死に至ります。近年、ワクチンの接種率が低下していますが、国の狂犬病予防法で接種が義務づけられています。
子犬の社会化と、ワクチン接種の時期が重なる
子犬は、生後2~4ヶ月の頃、人や犬との触れ合いを通じて社会にとけ込んでいきます。
この社会化とワクチン接種の時期が重なります。ワクチン接種をしていないと、感染の危険のために犬を外に連れ出しにくく、子犬教室(パピーパーティー)などに参加することもできません。
性格形成のためにも、早めのワクチン接種がよいようです。
猫のワクチン肉腫
猫は、ワクチンを首の後ろに打つと、打った部分が腫瘍になる場合があるそうです。
転移はしませんが、完全に切除しにくいので、動物病院によっては、肉腫化しにくい大腿部にワクチン接種をしている所もあります。
どこにワクチンを打つのか獣医さんに事前に聞いてみて、首であれば、大腿部にして欲しいと希望を言ってみてはどうでしょうか。