岡山の果物

岡山県には、さまざまなおいしい果物があります。白桃、マスカット、ピオーネ、桃太郎ぶどう、いちぢく、などこれから新品種など調べて載せたいと思います。

岡山産フルーツPR、東京都内各地で、2011年7月から8月中旬頃まで

旬を迎えた白桃楽天 やマスカットの試食を通して、販路拡大や岡山県への誘客につなげようと岡山県や岡山市が企画したイベントが盛りだくさんです。

羽田空港第一ターミナルでは、7月27日から29日まで行われました。岡山県が、日本航空の国内線ラウンジにマスカット、ピオーネ、フルーツゼリー、蒜山ジャージーヨーグルトなどを用意しました。

丸ビル(JR東京駅近く)では、岡山ビジットアソシエーションによる「おかやまフルーツ広場」が開かれました。白桃やマスカット、果物を加工したドーナツやジャム、お酒などの試食販売をしました。

フォーシーズンズホテル椿山荘東京など藤田観光が持つ4つのホテルでは、特産フルーツをふんだんに使った「おかやまフルーツパフェ」の販売が始まり、8月14日まで実施されます。

新丸ビル(千代田区)、コレド室町(中央区)では、7月28日から8月10日まで、県産果物の加工品を扱ったフェアが行われます。

羽田空港第二ターミナルでは、7月29日から8月7日まで、県産果物の試食販売する岡山屋が開店し、日本航空の羽田発シンガポール便、台北便のエグゼクティブクラスを対象にマスカットとピオーネが提供されます。

東京ミッドタウン(港区)では、7月29日から8月10日まで県産果物などの販売が行われます。

初物(マスカット・オブ・アレキサンドリア)店頭へ

岡山県倉敷市、総社市の農家で収穫されたばかりのマスカット・オブ・アレキサンドリアが2009.5.18日、天満屋岡山店の店頭に今年初めて並びました。

3月以降、天気に恵まれたので、糖度も十分、香りも粒はりも良いそうです。キャンペーンでは、マスカット・オブ・アレキサンドリアの3粒入りの袋がプレゼントされました。

1箱1キロ、(2房入り)8400円~13650円で販売。1粒100円~140円になります。価格は例年並みだそうです。収穫は例年より遅れたそうです。冬場の燃料費節約のために栽培開始を10日ほど遅らせたためです。

関係者は「皮ごと食べて、歯ごたえと口の中に広がる果汁の甘みを楽しんで欲しい」と話していました。

価格は7~8月の最盛期には、1キロ5250円~6300円になるといいます。2009.5.19

マスカット・オブ・アレキサンドリア

岡山の果物の代表選手といえば、マスカット・オブ・アレキサンドリアと白桃です。私もマスカット・オブ・アレキサンドリアが大好きです。マスカット・オブ・アレキサンドリアの生産の95%が岡山県産だそうです。上品な甘さと香りがなんともいえないです。種があるのが、現在では少々面倒といわれる方もいらっしゃるかも。岡山でも種無しピオーネがたくさん作られています。

しかし、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、別格、ぶどうの女王様です。深い味わいを感じますね。値段も高いのでめったに食べられませんが、いただいたので写真をアップします。

つやつやした粒、口に入れるとプチッとはじける果汁、そうそう生産者の方が常々「皮ごと食べて種だけ出してください」と、言われています。マスカット・オブ・アレキサンドリアを皮ごと食べると前立腺がん予防に効くということをテレビで医師が話しているのを聞きました。前立腺がん細胞の増殖を妨げるそうです。

少し冷やしていただくと最高においしいです。緑色が涼しそうです。写真だけでごめんなさい。2008.7.29

マスカット・オブ・アレキサンドリアについて

名前の由来 ヨーロッパぶどうの代表的品種。エジプト原産、紀元前から栽培。
原名はジッビブで、アレキサンドリア港から各国へ広まったので、マスカット・オブ・アレキサンドリアと呼ばれるようになった。
栽培地 ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、日本
日本へ 日本へは、明治初期、政府勧業寮によって導入
栽培法 夏季高温・乾燥する気候が合う。ガラス栽培は、生育中の雨による病害多発の防止・保温のためである。
樹勢は強く、枝もよく伸びる。
肥が多すぎたり、開花期が低温だと実が不良となる。
果実 果房は長円錐形で500g~1kgになる。果粒は長卵形で10~15g。
完熟すると、緑から黄色が強くなり、甘味が多く肉質はしまり、特有のマスカット香が強くなる。
外観・品質とも極めて優れ、「果物の女王」と呼ばれる。
日持ちも良く、輸送性もある。出荷は9月~10月、加温の場合は5月~8月

マスカット・オブ・アレキサンドリアは、120年を越える長い歴史と9割以上の全国シェアを誇るぶどうです。

産地は、岡山市、倉敷市、赤磐市など。主な出荷時期は、5月~11月となります。 

マスカット・オブ・アレキサンドリアと岡山

1986年(明治19年) 現岡山市柏谷(かしたに)のガラス室建設から始まりました。

大正から昭和初期 かしたに地区の数十人の栽培農家により「祖山会(そざんかい)」が作られ、苗木、穂木などが門外不出となった時期もありました。

大正末期から加温も工夫されました。

昭和初期には、12月~1月に加温をはじめる早期加温も行われました。

昭和20年代からは、岡山市津高、一宮、赤磐市山陽町、浅口市船穂町、倉敷市などでも栽培が広がりました。

1974年には、全国で150haが栽培され、岡山県はその93%を占めました。他には香川県、福岡県で多く栽培されています。

平本雅夫さん(倉敷市船穂地区)

倉敷市船穂地区では、昭和27年頃から、日当たりの良い緩斜面を利用したマスカット栽培に取り組んで来ました。現在、地区の生産者は60人以上です。

マスカットは繊細なので栽培が難しく、手間をかけなければ良いものが作れません。コストがかかるために高価になりますが、お客様のリピート率が高く、贈答用としての人気も根強いので励みになります。

また、害虫対策には天敵を導入し、農薬使用回数を削減しています。

平成22年度 栽培面積 87ha(日本国内の面積占有率96%全国第1位) 生産量 940トン(全国生産量980トン 全国第1位)

岡山県の桃栽培について

岡山県の桃栽培は、明治8年に中国から導入されて本格的に始まったそうです。

一玉一玉、袋をかけて大切に栽培されている岡山産の白桃は、気品のある白さと、とろけるような味わいが特徴です。白桃の主要品種である「清水白桃」は全国一の生産量を誇ります。

産地は、倉敷市、岡山市、赤磐市、浅口市、笠岡市などです。主な出荷時期は6月~9月となります。

平成22年度 栽培面積 696ha(うち清水白桃の栽培面積は250haで全国第1位) 生産量 5860トン(全国生産量136700トン 全国第6位)

三宅隆さん(岡山市北区一宮地区)

一宮地区は「清水白桃」の発祥の地です。先人の高度な栽培技術を受け継ぎ、一宮・津高地区の生産者400戸は協力して、より高品質な白桃の安定生産に取り組んでいます。清水白桃、白鳳、白麗、一宮限定の新品種「なつごころ」など、出荷時期の異なる複数の品種の栽培にも取り組んでいます。減農薬栽培による環境にやさしい栽培を実践しています。

清水白桃

2008年8月12日の清水白桃です。いただきものです。今年は晴天の日が多かったので甘味がつよくて全体においしいようです。清水白桃は桃の中でも一段と高価で、上品な味と香りがします。

上の写真の方が自然の色合いに近いです。下のは照明のせいで黄色を帯びています。ガブッ、果汁がタラーリ。上品な甘味が口に広がります。暑い夏だったけれど、おいしい桃が食べられたのでヨシとしよう。果物王国、岡山に生まれて良かったーっ。

おかやま夢白桃

平成17年に岡山県農業研究所が品種登録した白桃です。果実の重さは約340gで、清水白桃の約1.2倍です。糖度は約14度と高いです。最盛期は清水白桃よりもやや遅く8月上旬。生産も品質も安定した岡山県期待のオリジナル品種です。

主な出荷時期は、7月下旬~8月中旬となります。 

ピオーネ

ピオーネは、1967年頃に岡山県に初めて導入されました。ジベレリン処理による種なしピオーネは、1978年から4年間かけて岡山で開発されました。

岡山のピオーネは、大粒、種なし、甘いの三拍子揃ったぶどうです。

産地は、高梁市、岡山市、倉敷市、新見市など。主な出荷時期は、3月~11月となります。

平成22年度 栽培面積 972ha(日本国内の面積占有率41%) 生産量 10600トン(全国生産量25200トン 全国第1位)

武岡昭義さん(新見市豊永地区)

標高400mの新見市豊永地区は、日中の寒暖の差が大きく、無加温栽培に適しています。タバコ栽培のノウハウを生かし、畑の土にカヤなどの有機物を敷き詰めてすきこみ、化学肥料に頼らない土壌改良に取り組んでいます。

昭和60年に13人の生産者がピオーネ栽培を開始し、現在は約110人が種なしピオーネの高品質生産での日本一を追求しています。

平成21年にはJA阿新ぶどう会として「日本農業賞・大賞」を受賞しました。 

グロー・コールマン(温室ぶどう)

岡山市産が、全国生産量の9割を占める、温室ブドウ「グロー・コールマン」の品質を競う共進会が2008年11月13日、岡山市役所の1階で開かれました。

グロー・コールマンは、11月から1月上旬に市場に出回るそうです。黒紫色で粒ぞろいのブドウがおいしそうです。2房入った1キログラムの箱が約2500円くらいで売られるそうです。会場では、市価の3割安い1700円での即売も行われたそうです。

「甘くておいしかった」と、試食したしたのコメントです。

最優秀賞には、岡山市福谷の伊丹保正さんのグロー・コールマンが選ばれました。2008.11.14 

上のような新聞記事を読んでいたので、食べたことのない「グロー・コールマン」とは、どんな味か気になっていたところ、グッド・タイミングでご近所の方にいただきました。

まず、第一印象は、あっさりとしてみずみずしい味でした。そして、皮が薄いので、むかないでそのまま食べるとよいと思いました。マスカット・オブ・アレキサンドリアも通の人は、皮も食べます。

そして、このグロー・コールマンにもマスカット・オブ・アレキサンドリアと同じように種がありました。思いがけず冬にもブドウが食べられる幸せをかみしめました。

瀬戸ジャイアンツ

瀬戸ジャイアンツは、黄緑色の大粒のぶどうで、種がなく、甘いです。皮が薄く皮ごと食べられることから人気のぶどうです。岡山県内の育種家により育成された品種で「桃太郎ぶどう(商標登録)」としても販売されています。

主な出荷時期は7月中旬~11月となります。

シャインマスカット

シャインマスカットは、黄緑色の大粒のぶどうで、ややマスカット香があります。甘く、種がなく、皮ごと食べられるので人気が高まっています。平成18年に品種登録され全国で生産が始まっていますが、岡山らしい高品質な果実生産を目指しています。

主な出荷時期は7月中旬~10月となります。

オーロラブラック

平成15年に岡山県農業研究所が品種登録したぶどうです。1粒の重さが14~17gと大きく、種なしです。糖度は17~18度と高いです。最盛期は9月上旬です。

着色しやすく、実がよくしまって脱粒しにくい岡山県期待のオリジナル品種です。

主な出荷時期は8月中旬~10月となります。

紫苑(しえん)

紫紅色の大粒で、甘く、種なしのぶどうです。他の品種が終わりかける時期の高品質なぶどうとして期待されています。

果物王国 岡山を守り継ぐために 苗木の生産

岡山県赤磐市野間の河田誠吾さん(59)は、家族とともに約2ヘクタールでブドウ、桃、柿、クリ、梨などの苗木100種類超を育てています。年間約5万本を東北から九州まで出荷しています。

赤磐市は、岡山県内最大の果樹苗木産地です。岡山での果樹苗木作りは、田んぼで育てられます。根が横に広がるように育つために、出荷の際に根を傷つけず、畑に植えた時に生育が良いそうです。

河田誠吾さんは、34歳の時から、苗木を始めました。岡山県農業大学校を卒業後、カーネーションなどの花を栽培していましたが、昭和初期に苗木作りに乗り出した祖父の後を継いだ父が、出荷前に体調を崩し後を継ぎました。

苗木は、接木(つぎき)で育てます。台木の種をまき1年かけて大きくします。栽培品種から切り取った枝を接ぎます。ナイフで刻む継ぎ目の角度、大きさ、与える肥料の種類などのコツや注意点があります。果樹や品種に応じたコツを父親や近所の同業者に教わり技術を磨いたそうです。

梅、ナシ、キウイフルーツなどにも手を広げました。昨年からはブドウにも挑戦しているそうです。高齢化などで、ブドウの苗木生産者が、2軒にまで減少したからです。

ブドウは、桃と並ぶ岡山名物です。岡山県産の苗木が途絶えることに危機感を感じた河田誠吾さんは、ブドウの苗木作りに挑戦しました。苗木作りは、時間、手間、コストがかかりますが、平均で1本1500円ほどですから、数をこなす必要があります。

「果物王国にふさわしい苗木を作り続けていけば、必ず未来は開ける」と言われます。

おいしい岡山のフルーツは、丈夫な苗木から生まれます。正に縁の下の力持ちだと思いました。今後も健康に気をつけられ、家族仲良く仕事に励んでいただきたいと思います。 2011.9山陽新聞から

キキョウの花
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更新日:2020/03/15