爪の手入れ
爪は自覚しないうちに伸びています。手先に違和感を感じるようになると爪を切ります。爪の切り方は、親にやってもらっていた子どもの頃からのやり方を継続して来ているように思います。
ある程度の歳になると、爪にもいろいろとトラブルが起きます。私の場合は、手の二枚爪や足の親指の陥入爪などです。爪水虫にもなったことがあります。が、これは塗り薬で完璧に治しました。
最近は、ネイルアートをしている人が多いので、爪のトラブルも多いと思います。正しい爪の手入れ楽天 法を学んで、爪のトラブルの予防に努めたいです。
爪について
爪甲(そうこう)は、指先の硬い部分のことです。
爪母(そうぼ)は、爪甲を作る根元のことです。
爪床(そうしょう)は、爪甲の下にあります。
爪はケラチンというたんぱく質でできていますが、硬いのはケラチンの中に含まれているシスチンというアミノ酸の量が多いからだそうです。皮膚のシスチンは3%で、爪のシスチンは12%と多く硬くなっています。
爪の働き
- 指先の皮膚を保護
- 爪は、指先に加わる外力から指先の皮膚を保護します。
- 細かい物をつかむ
- 爪があると指先に力が入り、細かい物をつかめます。
*爪は指先を守るので、指先よりも短く切らないことが大切です。爪の隙間に汚れがたまるのを嫌がり、短く切る傾向にありますが、爪の隙間をよく洗うことで清潔にします。子どもの爪の切りすぎには、特に注意が必要です。
爪の切り方
- 爪切りはお風呂上りが良いです。理由は、爪のケラチンというタンパク質が水分を吸収して柔らかくなっていて、爪切りしても割れにくいからです。
- 爪は利き手の親指から切ります。爪切りにも集中力がいるから、切りにくい所から切ると良いと専門家の話でした。親指は、厚みがあり、カーブもきついので切りにくいようです。
- 爪は端から、5回ぐらいに分けて切ると良いそうです。深爪にならないように0.5~1mmほど先の白い所を残すように切ります。
- 足の親指は、力がかかるので、四角に切ります。角を落とすと、爪の角で皮膚を傷つけて陥入爪になります。それ以外の指は、角を丸くしても良いそうです。
- 爪切りは、よく切れる物を使います。定期的に買い替え1~2年に1回買い替えると良いです。また、爪以外の物を切らないようにします。
陥入爪(かんにゅうそう)について
足の親指が一番陥入爪(かんにゅうそう)になりやすいそうです。私もなりました。今でもその傾向がありますが、爪の切り方に注意して何とか痛みも出ずに過ごしています。
陥入爪(かんにゅうそう)の症状
爪の角が刃物のようになって、爪の当たる下の辺りに食い込み、痛みます。幼児から高齢者までに見られるそうです。
陥入した部分は、細菌感染しやすくなり、赤く腫れたり、膿がたまったり、激痛で歩けなくなることもあるようです。
陥入爪(かんにゅうそう)の悪循環とは
- 爪の角が、皮膚に食い込み痛いので、爪の角を切ってしまいます。すると、痛みは消えます。
- 爪がなくなった部分は肉が盛り上がり、爪が伸びるとさらに食い込み痛みが出ます。
- 1.2.を長年繰り返すと、爪が巻きながら伸びて、爪の角を切ろうとしても肉に食い込んで完全に切れない。爪がトゲのように肉の中に残り、痛みは続きます。
- 爪のトゲがさらに巻きながら深く入り込み、肉も盛り上がり悪化します。
陥入爪(かんにゅうそう)にならない、爪の切り方
足の爪を切る時には、爪の角を肉の外に残すようにします。バチのような形にします。爪の角を落とさないようにします。
爪の角を切って軽い痛みが出ている場合、綿花を薄く伸ばし爪の下に爪楊枝で痛む場所へ差し込みます。そうすると、トゲが肉を刺激することがなく痛みが取れます。爪が伸びるまで、この操作を繰り返します。
陥入爪(かんにゅうそう)の予防には
- 運動やよく歩くこと
- 指の腹に力が加わり、爪の両端を押し上げることで、爪が巻きません。高齢になり歩くことが減ると、爪は巻きやすくなります。
- ハイヒールは短時間に
- ハイヒールをはき続けると、親指の腹が地面を押しにくくなり爪が巻きやすくなります。ウオーキングシューズ、ローシューズ、ハイヒールを使い分けて、ハイヒールをはく時間を減らします。
ネイルアートで気をつけることは
- リムーバー・除光液
- リムーバー・除光液には、有機溶剤のアセトンが含まれていて、爪が傷み薄くなったりもろくなったりします。リムーバー・除光液を使う頻度を少なくします。
- 爪甲剥離症
- 爪を伸ばしたままパソコンのキーボードなどをたたくと徐々に爪がはがれてしまうことがあるが、マニキュアをしていると気づきにくいそうです。初期につけ爪や爪を伸ばすのをやめれば隙間は治るようです。慢性化すると元に戻らないこともあります。また。隙間に緑膿菌が繁殖することもあるので、注意が必要です。抵抗力の弱った人は、緑膿菌で肺炎を起こすこともあるので早期に治療が必要です。
爪のたてすじの取り方
爪のたてすじは、年を重ねるごとに深くなります。爪の下にある皮膚が爪の表面に反映するからです。この爪のたてすじは、磨いて消します。スリーウェイバッファーを使います。ヤスリの目が3段階あります。黒、白、グレーの順に目が細かくなっています。
- 使う前にヤスリの側面を机の端でこすります。
- 磨く爪の横の皮膚を他の指で押し下げて、皮膚を傷つけないようにしてからヤスリを使います。
- 爪のカーブにそって細かく動かします。
- 少し押さえるようにしてヤスリをかけ、2~3回に1回、熱を飛ばしながら行います。摩擦熱で皮膚を痛めないようにします。炎症を防ぐためです。
- 削り過ぎると、爪が薄くなるので要注意です。5~10分でできます。
- 後は、クリームで保湿します。あなたの爪はピカピカになりました。
- ベースコートを塗って、たてすじを見えにくくする方法もあるようです。
爪の水虫
水虫の治療以外で皮膚科を受診した人の1/10の人が、爪水虫にかかっていたそうです。爪水虫は、まず足の裏や指の間の水虫になり、その後に爪の先端、根元、両端などから白癬菌が爪の中へ入り込みます。皮膚の水虫歴の長い人ほど、爪水虫になっている可能性高いそうです。
爪の水虫はかゆみがないために、気づかず油断して、爪から他の部位や家族にうつってしまうことがあるから注意が必要です。
爪が黄白色に濁ってきたら、爪水虫の可能性が高いそうです。皮膚科では、爪を削って顕微鏡検査をしてくれます。
皮膚の水虫は塗り薬で、爪の水虫は飲み薬を使うことが多いようです。以前は、飲み薬を毎日1錠飲みましたが、今では3ヶ月の服用で治る薬もあります。1日に2回を1週間飲み、3週間休むというサイクルを3回繰り返すそうです。
乾燥に負けない爪のケア
- ハンドクリームを真珠粒3個分ほど手の平に取り、両手のひらで挟んで温めます。
- 手全体にクリームを塗ります。
- 指と爪にも丁寧に塗ります。指のまたから爪先に向かってくるくると、塗られる反対側の指でマッサージしながら塗ります。特に爪の周囲も丁寧に塗ります。
- 爪の根元は、強く押さないようにします。爪は根元にある爪母から生えてきます。あまり強く押すと爪が変形することがあります。
- 爪の真ん中を押すと白くなり一時血行が悪くなりますが、離すと血流が良くなります。何回か繰り返すと良いです。
家事をしながら、爪のケア
- ハンドクリームを上記の要領でタップリと塗ります。
- コットン(木綿)の手袋をした上から、ゴム手袋をはめます。
- 食器などを40℃の湯で洗うとパック状態になり、手も爪も潤います。
- この状態で、掃除機を30分かけると、やはりパック状態になり、手も爪も潤います。