新型インフルエンザ(H1N1型)№12、重症化発見法

新型インフルエンザ楽天 の日本での死者が疑い例も含めて100人になったという報道があり、驚きました。10月中旬には、26人だったからです。大人では糖尿病などの持病を持っている方が多く、10歳未満の子どもでは持病の無い人も死亡しているそうで、ますます注意が必要です。

新型インフルエンザの動向を、読売新聞の新型インフルエンザの記事を中心にまとめてみました。2009.12

2014年1月、中国・韓国の鳥インフルエンザの状況

中国
中国では、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が、2013年10月15日~2014年1月30日までの間に約131人になったようです。死者は中国全体で20人以上となっています。旅行される方は、生きた鳥には接触しないことが大切です。
韓国
韓国では、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8型)が家禽や渡り鳥への感染が疑われる地域が全国に拡大しているそうです。人への感染はないようです。韓国と日本は近いので、渡り鳥などへの注意は怠れません。

2010年12月、インフルエンザ流行入り

厚生労働省は24日、全国の医療機関約4800ヶ所から報告された今月13~19日のインフルエンザ患者数が1定点あたり平均で1.41人となり今季初めて「流行入り」したと発表しました。

流行の目安は、1定点あたり1人。佐賀県の8.26人、長崎7.36人、北海道5.87人、大分2.55人の順でした。

流行の6割強は、季節性のA香港型ウイルスが占め、新型インフルエンザは3割程度、B型が1割程度だそうです。

A香港型は、小児で脳炎を起こしやすいことから、日本小児科学会は注意を呼びかけています。

鹿児島県出水市、鳥インフル確認

鹿児島県出水市で、鳥インフルエンザに感染したツルが見つかりました。24日、新たにナベヅル1羽から強毒性のH5N1亜型が検出されたと環境省が発表しました。

ツルの感染確認は2例目。この日新たにナベヅル2羽の死骸が見つかりました。19日以降に死んだ野鳥は、ナベヅル10羽、マナヅル、カモ各1羽の計12羽となりました。2010.12

香港で、鳥インフル患者、1人入院

香港で、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の人への感染が、7年ぶりに確認されました。

香港政府によると、感染したのは香港人の59歳の女性で11月5日から発熱などの肺炎の症状が出て入院、17日にウイルスが見つかりました。今も入院中です。

この女性は、10月23日~11月1日まで、上海や南京を家族と旅行しており、中国本土で感染した疑いが強いとみています。

香港では、1997年に鳥インフルで死者6人を出しました。その時には、香港政府の衛生局長だったマーガレット・チャン氏(現在のWHO・事務局長)の指導で、生産者の抵抗を押し切って、家禽類約150万羽の殺処分が実行され、世界的な流行阻止に結びついたと考えられています。

しかし、2003年の新型肺炎(SARS)では対策が遅れ、香港内で約300人の死者を出しました。2010.12.3

2010年、鳥インフル感染死、5ヶ国20人、WHO

2010年11月19日現在、WHOによる鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)のまとめによると、今年人への感染が確認されたのは、中国、エジプト、インドネシアなど5ヶ国で、40人が感染し、20人が死亡しました。

感染者、死亡者ともにエジプトが一番多く、それぞれ22人と9人でした。

過去5年では、2006年に世界で115人の感染と79人の死亡が確認されたのが最高でした。死者数は毎年減っており、昨年は32人でした。

WHOには、今年少なくても16ヶ国から養鶏場の鶏や野鳥からH5N1型ウイルスが見つかったとの報告を受けているそうです。

島根県安木市、鳥インフル、強毒性(H5N1型)

2010年11月29日の朝、島根県安木市の養鶏場で、鶏5羽が死んでいるのが見つかりました。農水省は、12月2日、この鶏から検出したウイルスの遺伝子から、10月に北海道稚内市内でカモの糞から検出したウイルス(H5N1型)と非常に似ており、遺伝子配列が99%以上一致したとしています。

島根県安木市の養鶏場では、2日朝から殺処分した鶏の焼却が始まりました。4日までに約2万1500羽を焼却するそうです。

喜田宏・北海道大学教授・ウイルス学の話です。

「今回のウイルスは、北海道で10月に検出されたウイルスの末裔だろう。カモは鶏と違って感染後も死なない場合が多く、群れでウイルスを保有しながら南下する。フンが感染源になり、どこでも発生する恐れがあったが、今回は養鶏場が迅速に対応した。拡大防止のためのモデルケースになるだろう」

新型インフル後の、小児の肺炎は、熱より咳の兆候あり

2009年、大阪医科大を受診した小児患者を対象にした調査で、「38度以上の発熱より、12時間以上前に咳が出始めた」という人が、肺炎を起こして入院した患者では、13人中10人(77%)でした。軽症患者では、112人中10人(9%)にとどまりました。

新型インフルエンザで肺炎に至る小児患者は、発熱より咳が先に出る場合が多いとの調査結果が大阪医大の河上千尋助教らの発表でわかりました。2010.11

2010年、インフルエンザの予防接種

今年のインフルエンザの予防接種のワクチンは、昨年流行った新A型株(H1N1)とH3N2とB型株の3種混合で、10月から接種可能になっています。

毎年、接種株が少しずつ変化しているので、毎年1~2回接種する必要があります。

接種価格は、1回目が3600円以下、2回目2550円以下に国家統制されているそうです。高齢者・65歳以上の人で、低所得者の方は各市町村により補助があります。

2010年11月、A型香港インフルエンザで院内感染

秋田県の医療法人社団博愛会「鷹巣病院」で10月31日~11月5日にかけて、60~90歳代の入院患者6人が死亡したそうです。簡易検査で6人からA型の陽性反応かあり、別の1人の検体から「A型香港」が検出されました。

6日にも80歳代男性が死亡しました。が、簡易検査は陰性でした。A型香港インフルエンザウイルスは、1968年に大流行した香港かぜ(H3N2)の子孫で、毎年のように流行する季節性インフルエンザです。多い年には、高齢者を中心に推計1万人以上の死者をだしているそうです。

9月以降に沖縄、北海道で起きた集団発生では、2/3がA型香港型で、新型インフルエンザの約2倍だったようです。

A型香港型は、過去2シーズン大きな流行がなく、免疫を持たない幼児も多いため、大流行の可能性もあるそうです。

新型ワクチン、昨年余剰分、メーカー買い取り

厚労省は、大量に医療機関に余っている国産の新型インフルエンザワクチンについて、メーカーや卸業者などが、医療機関から、239万回分(約37億円)を買い取ったことを明らかにしました。

国産ワクチンの有効期限は、最長1年で、買い取られた返品分ノワクチンは、廃棄されます。

厚労省は、例年医療機関からのワクチンの返品を原則として認めていません。昨年度は新型インフル対策として、国が5400万回分(約260億円)を買い上げ、各医療機関へ供給したため、返品を認めました。

政府がスイスのノバルディス社から緊急輸入したワクチン1700万回分(306億円)は、ほとんど使われないまま、6ヶ月の期限切れで廃棄されました。

イギリスのグラクソ・スミスクライン社から輸入した5000万回分(約547億円)は期限が1年半だが、今年度は国産ワクチンが十分にあるために使われない見通しです。2010.10

新型インフル感染しても症状出ずが2割

大阪府立公衆衛生研究所は、今春の新型インフル、初期に多数の感染者を出した関西大倉中高の生徒・家族647人の血液中の抗体検査結果を12月11日に発表しました。

感染者の2割の18人が、ウイルスに感染しながらも症状の出ない「不顕性感染」だと確認されました。感染したとみられる生徒は102人、症状のわからない4人を除くと98人で、このうちインフルの症状があった人は44人で45%、無症状の人は18人18%、感染と診断がつかない軽症者は36人37%いました。

また、感染確定者を除く626人のうち、新型インフルワクチン接種を受けた人と同程度かそれ以上の抗体量を持っている人が159人25%いました。このことから、過去のインフルエンザの免疫が一部働いていると考えられる、としています。

2009.12.12

重症化早期発見のポイント(新型に限りません)

新型インフルエンザに限らず、以下のような以上がみられたら、すぐに医療機関に相談しましょう。または、救急車を呼びましょう。2009.12

幼児(インフルエンザ脳症)
  • 呼びかけに答えないなどの意識の低下
  • けいれん発作が30分以上続き(繰り返し)、意識が完全に回復しない
  • 意味不明の言動が見られる
10代の子どもなど(異常行動)
  • 高い所から飛び降りようとする
  • 包丁などを藻って襲おうとする
  • いるはずのない人がいるという
  • 大声で叫んだり、奇声をあげる
  • 単語を意味なく繰り返す
  • 突然歌い出す
  • 舌を何度も出すなど、無意味な動きをする
  • 理由もなく笑う、泣く、叫ぶ、怒る、暴れる
  • 視点が定まらず、喜怒哀楽の表情がない
  • 何でも口に入れてしまう
どの世代でも(肺炎)
  • 呼吸が早い、息ぐるしそう
  • 息切れがする、会話しにくい
  • 黄・緑などの色がついたたんが出る
  • 胸を痛がる
  • 3日以上、高熱が続く
どの世代でも(その他)
  • おう吐。下痢が続く(脱水で悪化の危険性)
  • 症状が長引いている
  • 元気がなくなっている

2009年末、2010年始の新型インフル対策は

新型インフルエンザに罹った人は、強い免疫力がつきますから、数週間は大丈夫ということです。しかし、タミフル耐性インフルエンザも3割あるそうですから、また感染することもあるかと思われます。

今までは若い世代に流行しましたが、40歳50歳代の中高年が罹っていないので、寒くなると乾燥してウイルスが活発になるので、これまで以上に罹るそうです。

年末年始は、医療機関も強化される模様です。初詣、帰省で、2000万人+αが感染するとみられています。マラソンに例えると、折り返し点にさしかかっているそうです。

また、中部以西の地区が、まだこれから広がりをみせると見られています。

ただ今1200万人が新型インフルエンザに罹ったとみられています。夏から秋には、中学生が多く罹りました。ここにきて、幼稚園・保育園の子がここ1週間のうちに多く罹っています。

5歳未満、高齢者は重症化しやすく、致死率も高いので、引き続き注意が必要です。全体的には、今週は先週より、医療機関への受診者が初めて少なくなり、いったんピークを通り過ぎたと見られています。が、寒さに向かいこれからどう変化するかわからず、油断は大敵です。2009.12.10

新型インフルエンザの死亡者が100人に

テレビの放送では、8月に8人、9月に12人、10月に23人、11月に41人という内訳でした。それ以前にも亡くなられた方はおられます。(疑い例も含めて)

糖尿病の持病があった方は、69%という多さです。10歳未満では、持病のない方も多く見られるそうです。

10歳未満は全体の約22%、40歳代・50歳代は共に約12%、80歳以上は約13%だそうです。2009.12.7

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更新日:2020/03/15