新型インフルエンザ(H1N1型)№10妊婦への対応

新型インフルエンザは、免疫を持っていない人がほとんどのために夏でも猛威をふるって広がりを見せています。日本では、新型インフルエンザに感染・疑いも含めて今までに14人が亡くなられました。これから、10月上旬にピークを迎えるとの予想です。日々のうがい、手洗いなどの小さなことも徹底したいと思います。

読売新聞の新型インフルエンザの記事を中心にまとめてみました。

沖縄の持病ない24歳女性死亡(2009.9.16朝刊)

沖縄県は15日、新型インフルエンザに感染した南風原町の女性(24)が死亡したと発表しました。基礎疾患のない人が新型インフルエンザに感染し、重症化して死亡した初のケースとみられています。

厚労省楽天 によると、国内の死者は疑い例も含めて14人目、20歳代は初めて。

女性は8月26日に38.8度の熱が出て、民間病院の簡易検査でA型と診断されました。自宅でリレンザを服用して療養しましたが、呼吸困難に陥ったため31日に再受診。ウイルス性肺炎の発症が確認され、県立病院に緊急入院。遺伝子検査で感染が確認されました。集中治療室で人工呼吸器を装着して治療を受けたが、くも膜下出血を起こし、15日午前11時過ぎに死亡しました。

女性は母親と弟の3人暮らしでみんな同時に発症しました。母親と弟はタミフルを服用、女性はカプセル薬が苦手で吸入薬リレンザを処方してもらいました。

リレンザは吸入力が弱いと、十分効果が得られないリスクがあるそうです。

新型インフルエンザ感染疑いの妊婦対応に揺れる現場(2009.9.12朝刊)

妊婦に新型インフルエンザの症状が出た場合、どこで受診するか。国や日本産婦人科学会は、妊婦同士の感染を避けるために「産婦人科ではなく一般病院で」と呼びかけているが、読売新聞が行ったアンゲートでは一般病院の4割近くが妊婦の診断は難しいと答えているそうです。

現場の産科医らの判断も揺れる中、重症化しやすい妊婦の診療が「たらい回し」にならないような工夫が問われています。

日本産婦人科学会の妊婦への対応

日本産婦人科学会は、感染が疑われる妊婦には、一般の医療機関での受診を呼びかけてきたが、7日、一般医療機関での受診が困難な場合には、かかりつけ産科医が診ると、方針を一部切り替えました。

発熱した妊婦が一般病院で受診できない例があるなど、混乱があることに配慮したそうです。

「出血や腹痛など産科の問題もあれば、熱があっても産科医が診る、タミフルなどの投与で済む場合は、妊婦同士の感染防止のため、内科医にお願いしたい」と、同学会の新型インフルエンザ対策担当の水上尚典・北海道大学教授は話しています。

重症化しやすい妊婦の新型インフルエンザについて

  1. 妊婦は一般の人に比べ肺炎で重症になりやすい。妊娠中は心肺機能や免疫機能が変化し、季節性のインフルエンザでも重症化しやすいとされています。
  2. 妊婦は熱やせきなどの症状が出たら早めの受診が必要です。WHOは症状が出たら検査結果を待たず、できるだけ早くタミフルを服用することを勧めています。日本産婦人科学会は、妊婦の場合、発症していなくても、ごく身近に感染者がいれば、タミフルやリレンザの予防投与も勧めています。
  3. 妊婦は流行地域では、人混みを避け、マスクを正しく着ける。手をよく洗うなどを心がけてください。

大阪の45歳男性死亡原因は虚血性心疾患(2009.9.11朝刊)

大阪府は10日、新型インフルエンザに感染し、死亡した大阪府四条畷市の男性(45)の死因が、虚血性心疾患だったと発表しました。大阪府は「新型インフルエンザが直接の死因ではない」としています。

新型インフルエンザに感染、大阪の45歳男性死亡(2009.9.10朝刊)

大阪府は9日、新型インフルエンザに感染していた大阪府四條畷市の男性会社員45歳が死亡したと発表しました。原因は不明。慢性疾患や既往症がなくて死亡した国内初のケースとなりますが、大阪府は「症状はいったん治まっており、新型インフルエンザが死因とは考えにくい」としています。

男性は7日、微熱が続いたため診察を受け、簡易検査でA型インフルエンザと診断されました。タミフルの投与で熱は治まったが、9日午前、男性が自宅で倒れているのを家族が発見しました。男性は搬送先の病院で死亡。その後遺伝子検査で新型インフルエンザの感染がわかりました。

感染者の死亡は疑いも含めて国内で12人目で、大阪府では初めてです。

新型インフルエンザ抑制、空気清浄機を海外展開(2009.9.8朝刊)

三洋電機は、ウイルスを抑制する効果をうたった独自機能を搭載した空気清浄機を今秋から2010年にかけて欧米やアジア諸国で本格的に売り出すそうです。

海外でも日本製の高性能な空気清浄機の除菌機能に対する関心が高まっているためです。三洋は10年度に海外分で100億円の売り上げを目指します。

三洋は2006年から空気清浄機に水道水を電気分解して作る電解水で空気を浄化する「ウイルスウォッシャー」機能を付けました。病院や学校などの業務用に強く、国内では、累計で5000ヶ所以上に納入実績があります。

国内市場では、シャープやバナソニック、ダイキン工業などが独自の除菌技術を競い、09年度の国内市場全体の出荷額は「前年度比23.5%増の423億円にふくらむ」(シャープ)との予測もあります。

三洋以外では、バナソニックが従来のロシアや中国などに加え、10月から中東諸国で販売を始める方針で、海外販売に本腰を入れるメーカーが相次ぎそうです。

新型インフルエンザワクチン、医療機関を限定し接種(2009.9.7朝刊)

厚労省は6日、新型インフルエンザワクチンの接種は国と委託契約を結んだ医療機関に限って行う方針を固めました。対象の医療機関は、市町村や地域の医師会が選びます。

持病がある人では、かかりつけの医療機関が対象外となった場合、主治医が「優先接種対象者証明書」を発行し、国と委託契約した医療機関で接種を受けます。方針案は、8日の都道府県担当課長会議に提示するそうです。

宮城県の新型インフルエンザ感染疑いの90歳代の男性死亡

宮城県は9月7日、新型インフルエンザ感染の疑いのある90歳代の男性が死亡したと発表しました。厚労省は、国内の死者は疑いも含めて11人目と発表。

男性は6日に死亡、簡易検査でA型陽性であったそうです。今後遺伝子検査(PCR検査をする方針です。


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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2018/06/07