髪のケア
髪型がばっちり決まっていると、おしゃれな人という感じがします。歳とともに髪も細くなって、量も減って見えます。白髪やはげ、円形脱毛症も出てきます。そんな中でも日々のケアによって美しい髪を保っていきたいものですね。髪への対処法・ケア法を学んで実践したいです。
シャンプーの仕方
シャンプーは、基本的には2~3日に1回で良いそうです。しかし、夏場は汗もかきますし、臭いも気になります。洗いすぎで髪が乾燥した場合は、椿油などを使ってオイルを補給します。
洗髪と言っても、髪を洗うのではなく、頭皮の皮脂や老廃物を洗い流すのですから、頭皮を優しくマッサージする気持ちでシャンプーをしてください。
- 毛先から軽くブラッシングしておきます。くしやブラシは静電気のおきない物がよいです。
- 頭皮を濡らします。シャンプーは、手のひらに取ってよく泡立てて使います。頭皮の何ヶ所かへ分けてつけます。
- 洗髪は、指の腹を使って頭髪をマッサージする要領で行います。髪の毛の流れに逆らって洗いますと、毛根の辺りがきれいに洗えます。すすぎは十分に行います。週1回は、頭皮の揉み出し洗いをします。
- リンス、コンディショナーなどをつけた後、よくよくすずぎます。
- タオルでよく水分を取り、ドライヤーをかけます。決してゴシゴシとタオルでこすらないでください。濡れている髪は傷みやすいです。
- 毎日、シャンプー剤を使う必要はありません。1日おきに使うぐらいで十分です。お湯で、70~80%は、落ちます。痛みが気になる人は、毛先にコーティング剤を塗ると良いです。
乾燥した髪の対策
乾燥した髪は、パサついたり、切れたりします。小さいフケが出たり、皮膚炎になったり、かゆみが出ることもあります。かゆみが出たら要注意だそうです。
そこで、油分の補給が大切です。頭の皮脂に一番よく似ているのが、椿油だそうです。
まず、シャンプー楽天 の前に頭皮に優しくぬります。小さじ1杯くらいが適量です。髪をかきわけて、分け目に椿油を直接円を描くように優しくつけていきます。シャンプー前につけることで、汚れやフケをオイルに溶かします。そして、頭皮を守りながらシャンプーできます。
椿油を着けた時には、2回シャンプーをします。頭皮を指の腹で、優しく洗います。
髪の紫外線対策
紫外線で髪が傷むと、キューティクルがはがれ落ち、パサパサになります。
- トリートメント
- トリートメントは、毛髪の内部にまでタンパク成分を浸透させ、ダメージ部に栄養を補給します。
- コンディショナー
- コンディショナーは髪の表面を油分でカバーし、髪のすべりをよくします。そして、髪の水分の蒸発を抑えます。リンスよりももっと整える力が強いです。コンディショナーやリンスの代わりに、黒酢やリンゴ酢を使っている方もいます。洗面器に湯をとり、黒酢をスプーンに1~2杯入れてかき混ぜてから、頭を洗面器の中に入れて髪を浸して洗います。最後に、シャワーですすぎます。酢でキューティクルがしっかりと閉じて栄養や水分の流出を防止して、潤いが保てます。酢の殺菌力で、かゆみ、フケを防いでくれます。また、酢リンスは、頭皮マッサージより効果的だそうです。
- リンス
- リンスは髪の表面を油分でカバーし、髪のすべりをよくします。そして、髪の水分の蒸発を抑えます。上記の酢リンスも試してみてください。
- 帽子をかぶる
- 外出の際は帽子をかぶることで、髪を紫外線から守ります。蒸れたら髪の毛が抜けると言われていますが、蒸れと抜け毛に関係は特にないそうです。(専門医の話による)
- 髪の分け目
- 髪に分け目をつけない方がいいですが、分け目をつけている人は、分け目を変えるようにします。紫外線から守るためです。
- 髪をきちんと乾かしてから寝る
- 髪をきちんと乾かしてから寝ないと、雑菌が繁殖して、皮膚に炎症が起きることがあります。
抜け毛が進行しているかどうか
抜け毛が多くて心配だと気にしている方も多いと思います。その基準は以下の通りです。
- 髪を軽く引っ張ると必ず毛が抜ける
- 短くて細い毛が抜ける
- 引っ張ると簡単に切れる
- 分け目から地肌がすける
- シャンプー後の抜け毛が1週間続けて30本以上ある
抜け毛が1日100本までだと心配ないそうです。しかし、数えられないですね。
女性の薄毛の原因と対策
女性も高齢になると、薄毛が悩みの種になります。女性の薄毛の原因は何なのでしょうか。
- 加齢
- 女性の男性型脱毛
- 病気やダイエットなどによるもの
1の加齢によるものは、全体に薄くなるそうです。2は男性ホルモンによるもので、頭頂部や前頭部がハゲます。3は、甲状腺の病気や膠原病や亜鉛・鉄などの欠乏症などがあります。1と2は、育毛剤が効くこともあります。
- 医薬品
- ミノキシジルという薬があります。カブレという副作用が時々ありますが、全身の副作用は気にすることはないようです。7割の人に効果があり、6ヶ月は使って様子をみる必要があります。
- 医薬部外品
- 血行促進などの効果で、薄毛から頭髪を守ります。
男性型脱毛症に効く、「ペロペシア」
日本人男性の推定800万人が、額の生え際、頭頂部の髪が薄くなる男性型脱毛症だそうです。進行性で放っておくと、髪がどんどん抜けていくそうです。
日本皮膚科学会は、2010年4月に発表した診療指針で錠剤タイプの「ペロペシア」を、5段階の最高ランク「A、強く勧められる」と評価したそうです。
2005年12月、国内初の服用する育毛剤として発売されました。有効性の高さに加え、1日1錠を好きな時間に飲むだけの手軽さも売りの一つとなっています。
服用には医師の処方箋が必要です。保険適応外のために、医療機関によって薬代はまちまちだそうです。診療費、調剤費なども患者負担となります。目安は1錠250円で、専門医の診療費などを含めると、1ヶ月1万円前後かかるようです。
効果には個人差があり、半年以上の服用が必要です。女性には効果は認められていません。円形脱毛症には効きません。
円形脱毛症
円形脱毛症は、体質にきっかけが重なり、自己免疫疾患が現れて脱毛を発症するそうです。
体質とは、アトピー性皮膚炎、花粉症、ぜん息、膠原病、橋本病、遺伝的素質などがあります。
きっかけとは、インフルエンザなどのウイルス感染症、疲労、ストレス、また原因不明のものなどがあります。
自己免疫疾患とは、免疫に異常が起き、自分自身の正常な細胞や組織を異物とみなして攻撃することで起きる病気です。脱毛の場合には、Tリンパ球が毛根を異物とみなして攻撃します。
治療法
なるべく早く専門医を訪ねます。
- 自然治癒を待つ
- 薬物療法
- 物理化学療法
薬物療法は、16歳以上に行われます。ステロイドの塗り薬、局所注射、飲み薬、パルス療法など、状態に合わせて細かく治療法が異なるようです。局所注射は、脱毛している場所へ月一度注射すると80%の人が改善するようです。
3の物理化学療法は、ステロイドに効果がない人に行われます。頭皮に人工的に刺激を与えるそうです。
枝毛・白髪対策など
- 枝毛
- 枝毛は、毛髪自体が痛んでいるそうです。洗い方を優しくすることが必要です。
- 高齢者の髪のハリとコシを出すには
- 雨の日などには、髪がしぼんだり広がったりして困ります。ソフトタイプのヘアスプレーを髪の根元につけてヘアセットするとよく持ちます。
- 白髪を抜いているが
- 白髪を抜くと白髪が増えると言いますが、増えることはありません。しかし、何度も抜いていると薄くなってしまいます。(専門家の話)
- 若白髪
- 遺伝もありますが、ストレスをためないようにしたり、食事のバランスを良くすることが大切です。
- 染める
- 白髪が伸びた所だけ染めることもできます。いつも全体を染めていると髪も傷みます。
- 髪をきつく引っ張る
- 髪をぎゅっと引っ張っていると生えてこなくなります。日本髪などで髪をいつもきつく結わえていると、結髪性ハゲになります。