食器の手入れ法

漆のおわんなど、扱いが大変に思って、普段使いを敬遠しがちです。しかし、しまいこんでいてはもったいない気もします。漆器は外国では「japan・ジャパン」と言われ、その美しさは芸術品と見られているようです。

漆の食器、銀食器、ワイングラス、土鍋などの食器類の正しい手入れ法を学びたいと思います。

漆の汁椀の扱い方(手入れ法)

漆の食器は、使い込めば使うほど、艶がうまれ手になじむそうです。

  1. 柔らかい布を使い、ぬるま湯で洗います。・・・漆は傷がつくとそこから剥がれます。洗うときには、漆器以外の食器と分けて洗います。柔らかい布を使って、ぬるま湯で洗います。熱いお湯や水の中に浸したままにすると、艶がなくなります。使用後はなるべくすぐに洗いましょう。
  2. 水滴の後が残らないように柔らかい布で、素早く拭きます。・・・漆の表面には水滴の後が残りやすいので、丁寧に水気を拭きます。高台まわりは、特に念入りに拭きます。手の脂もつきやすいので、両手に布を持つと良いです。
  3. 紙か布をはさんでしまいます。・・・椀などを重ねてしまう場合、間に柔らかい紙か布をはさんで重ねます。高台で器の内側を傷つけることがありません。長期間保管する時には、柔らかい布か紙に包んで箱に入れ、乾燥しにくい低めの冷暗所にしまいます。

漆器の扱いのポイント

銀食器(カトラリー)

銀食器楽天 は、毎日使うことが一番の手入れになるそうです。黒ずみの原因は、空気中の硫黄成分だそうです。美智子皇后さまが、お孫さんの誕生に際してのプレゼントに銀のベビースプーンセットを贈られました。

ヨーロッパなどでは、銀のスプーンを贈ると幸せになれると言われています。欧米では、銀製品が好まれ貴族の宴会ではなくてはならないものでした。富裕な家庭には立派な銀の食器が備えてあるそうです。

特にイギリスには、裕福な家庭に生まれてくる子どもや、幸運に生まれつく子どものことを、「銀のスプーンをくわえて生まれてくる」と言うそうです。

銀食器が黒ずんだ場合

柔らかい布に、銀食器磨きのクリームをごく少量とって磨きます。後はネル生地などの柔らかい布で拭き取ります。全体を磨いたら水で洗い流し、よく拭きます。

ボウルなどの容器にアルミホイルを敷き、そこへ銀スプーンなどを入れて重曹を適当に振りかけます。その上から熱湯を注ぎます。しばらくそのままにしておくと化学変化で黒ずみがとれます。

鍋かフライパンの中にアルミホイルを敷き、食塩水(水500ccに対して塩50gを溶かしたもの)を入れて火にかけ沸騰させます。アルミホイルの上へ銀製品をおき、しばらくすると黒ずみがとれます。

銀食器の保管方法

傷がつかないように柔らかい布や紙で包み、チャック付きのビニール袋に入れ、空気を抜いて密閉します。

硫黄成分を含む輪ゴムで束ねると、黒ずみの原因になるようです。輪ゴムは使わないようにします。

ガラス、特にワイングラス

曇のないグラスで、飲み物を一段とおいしくいただきたいものですね。ワイングラスは、ワインを入れて飲むだけでなく、お料理の器としてサラダなど入れてもステキです。ゼリーやプリンなどのデザートを入れてもおしゃれです。

ワイングラスの洗い方

脚の付け根を支える
カップ底の脚の付け根を手のひらで支えるように持つと、グラスが安定します。滑って落としたり、シンクにぶつけたりしにくいです。
カップの縁を握らない
飲み口はグラスの中で一番薄い部分です。台を持ち、縁を握ってひねるように洗うと破損しやすいので要注意です。

ワイングラスの拭き方

  1. 脚の付け根を支え、カップの内側を拭く・・・洗ったグラスは、ふきんの上に伏せて水気を切ります。柔らかい布ですぐに拭きます。水滴の後がつくと取れにくいからです。脚の付け根を手のひら全体で支えるようにし、カップの内側に布を入れて、布を回しながらカップの内側を拭きます。
  2. カップの外側は、指紋が残らないように拭く・・・カップの外側についた指紋を拭き取ります。素手が直接グラスに触らないように、両手の上に布を広げ、包むようにして拭きます。この時もカップ底の脚の付け根を手のひらで支えるように持ちます。
  3. 最後に脚と台の部分を拭く・・・カップ部分を布で包んで持ち、脚を拭きます。台の部分も布越しに脚の付け根を支えながら持って拭きます。カップと脚をひねるように拭くと割れやすく危険です、要注意です。

木製の汁椀

木製の汁椀は、軽くすすいでから使うと、においや汚れが付きにくいです。十分な乾燥で風合いが保てます。

使う前に一度ぬらす
毎回使う前には、水で一度ぬらし拭いてから使うと、料理のにおいや汚れがつきにくいです。使い始めの木のにおいが強い場合には、酢を加えた湯の中へ浸します。湯が冷めたら水ですすぎ、拭いた後風通しのよい所で陰干しにします。
使用後はしっかり乾燥
使用後は柔らかいスポンジを使いぬるま湯で洗います。薄めた中性洗剤を使っても良いです。水をきったらすぐに拭き、しっかりと乾かします。乾燥が不十分だとカビがが生じやすい。指紋がついた場合は、酢水をガーゼに含ませて拭くと取れます。

土鍋の扱い方

使い始めには
酢水を土鍋に張り、蓋を逆さまにかぶせて一晩おきます。酢水を捨て、再び水とご飯を入れて蓋を逆さまにかぶせ、沸騰しないように弱火で炊きます。ご飯がのり状になったら洗い流し、しっかり自然乾燥させます。
急激な温度変化を避ける
土鍋は、急激な温度変化で割れてしまうことがあります。土鍋についた水滴は必ず拭きとり、ぬれたまま火にかけないようにします。熱い土鍋に水をかけたり、水に浸けたりも禁物です。土鍋のあら熱がとれてから洗います。
焦げ付いた時
焦げ付いたら、無理にこすらず湯につけてしばらくおきます。その後木べらなどでこげをこそげ落とした後に、スポンジでこすり洗いします。焦げ付きは放置せずに、すぐに処理します。
しまい方
洗った後は、すぐに拭き、乾いたふきんの上に1日以上伏せて完全に乾燥させます。乾燥が不十分だとカビや割れの原因になります。長期の保管では、箱に入れ湿気を防ぐためになるべく高い場所にしまいます。
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2018/06/07