ブルースター
ブルースターは夏の花です。小さな空色の花を次々に咲かせ長く楽しませてくれます。何と言っても、その色合いが見る者の心を引き付けてしまいます。動物で言うと、ちょうど子犬を見るような愛くるしい感じがたまりません。
種をまけば比較的簡単に育てられるとか、挑戦してみたいです。今回は、鉢植えをいただいたので、栽培法などを調べてみました。
ブルースターとはどんな花
キョウチクトウ科ガガイモ亜科ルリトウワタ属の半耐寒性半つる性常緑亜低木。
別名は、ルリトウワタ、オキシペタルム、カエルレウム。
原産地は、ブラジル南部からウルグアイ。
ブルーの5枚の花びらが星に見えるので、園芸関係でブルースターと呼ばれているようです。
英語では、TweediaやSouthern starsと呼ばれているそうです。
ブルーの他にはピンク(ローズスター)、白(ホワイトスター)があります。家のブルースター楽天 は、写真のように、蕾の時には白から薄いピンクになり、空色になって、またピンクになります。水彩画のように、まるで筆で描いたような、淡い色のタッチがとても美しいです。
ブルースターの栽培
植え替えは、3月下旬から4月上旬が良いようです。
種まきは、4月中旬から5月上旬が良いようです。種は花が終わったら取って、春にまいて1年草で育てます。
花期は、おおよそ7月初めから10月の終わりの頃までです。
挿し木で増やそうと思われる方は、9月中が良いそうです。小さな苗で冬越しさせます。
鉢植えでも花壇でも楽しめます。春から秋は日当たりを良くし、雨よけをします。水やりは普通で良いです。土が乾いたら水やりをします。この時、花にかからないようにします。
切り花にする時は、注意が必要です。茎を切ると白い液が出ます。これが皮膚に着くとかぶれることがあるので、着いた時にはすぐに水で洗い流します。切り花にする時には、切り口の白い液を拭って水の吸い上げが良くなるようにしておきます。
ブルースターは、7月から10月まで楽しめますが、どんどん茎が伸びます。私の家のも伸びて倒れ気味です。支柱をしたり、切り戻しも必要です。しかし、切り戻しをすると、種ができません。
ブルースターの種まきと植え付け
ブルースターには、水はけの良い土が適しています。花の土に川砂を混ぜると良いそうです。
種をまくのは、4月中旬から5月上旬頃が良いです。そして、夏に花を咲かせて、また種を取ると良いです。
ブルースターは、移植を嫌うそうですから、苗が10cm程度になったら植え替えをします。たくさん苗ができたら、お友達にもあげてください。ブルースターを知らない方は、とても喜ばれます。
ブルースターの種
左の写真がブルースターの種です。上の花の写真の下の方に緑色の鞘(さや・約10cm)が見えますね。それが、熟れて褐色になった頃に採取しました。
中が弾けてきました。初めて見るブルースターの種は、とても美しくて感動しました。
黒褐色の涙型の薄っぺらい種が、鞘に沿って整然と並んでいます。この究極の収納方法にも感動です。その種の一つ一つに綿毛が着いています。その綿毛たるや高級な絹織物のような、真珠のような光沢を持っています。艷やかで滑らかです。
そして、一個離すや否や、風に舞って行きます。大きいものでは、種は長さが5mm、綿毛は4cmありますから、そよ風では無理かもしれません。強い風が吹くと、どこまででも飛んでいって子孫を増やすのでしょう。
故郷のブラジル南部では、草原のあちこちに見られるのかもしれませんね。想像してみるのも楽しいものです。
ブルースターの花言葉
ブルースターの花言葉は、「幸福な愛」「信じあう心」だそうです。
結婚式や新婚さんにぴったりの花言葉ですね。そこで、結婚式のブーケにも良く使われるそうです。青いものを結婚式に取り入れる西洋風にも重なりますし、ラッキーアイテムです。
また、男子誕生を祝う時にもブルースターが贈られるようです。
まさに、ブルースターは、幸せの象徴と言っても良いですね。