秋グミ(アサダレ)

アサダレ(アキグミ)が小さな赤い実をつけました。甘酸っぱくて渋みのある味が懐かしいです。子どもの頃に食べた稲刈りの後の風景を思い出しました。

秋グミ(アサダレ)の写真

グミ楽天 がたくさん実をつけました。種をまいてから4~5年経ったでしょう。

この秋グミは意図して植えた物で、途中草刈機で上の半分を刈り取られたり、虫にやられたりと幾多の困難を乗り越えて大きくなってくれたので、感慨深いものがあります。

秋グミ(アサダレ)との思い出

岡山の実家のあたりでは「アサダレ」と呼んでいました。

「イネカリビイビ」とか、「アキグイビ」とか様々な呼び名があるようです。

こどもの頃、稲刈りの手伝いをしていたたんぼのあぜに、大きなアサダレの木がありました。休憩の時にアサダレを口に入れると、その酸っぱくて少し渋味のある甘味が何とも言えずおいしかったです。

「アサダレ」を食べると、今はいない父、祖母、離れて暮らしている母、姉そして小学生の私が、生き生きと現われてくるから不思議です。

その頃の時代は「稲刈り休み」というものも私が小学生の時にはありました。2、3日だったと思います。お米が大事な時代であったのでしょう。まだ、農業が機械化されていなかった時代、子どものお手伝いも重要視されていたのです。

おかげで、土に触れ、夕暮れに親しみ、くも、野鼠、蛙、田に住む小さな生き物を見て観察することもできました。農作業は腰が痛く疲れることも身をもって体験しました。

農業は自然(太陽、雨、風)に左右されます。農業を営む人は、自然を相手にすることで、人間は大自然の中の一員であり、大自然に生かされて生きていることを自覚せざるを得ません。

しかし、今のように何もかも発達した社会では、何事も人間の手に負えないことはことはないと、錯覚している人が多々ある気がします。自分さえ良ければいいという人たちが、新聞を賑わわせています。

話はそれてしまいましたが、「アサダレ」は、私にとっては「小学生時代の稲刈り風景」を想起させる大切な木です。

それだからこそ、わざわざ保存すべく山の方へ植えつけました。「アサダレ」さん、いつまでも元気で、毎年この時期に実をつけて、感慨深い私の思い出をよみがえらせて欲しいものです。2007.11

アキグミについて

アキグミ
グミ科の落葉低木
北海道以南の山野に分布
は互生、長楕円形、披針形で長さ4~7センチ
裏面は銀白色のりん片が密生し白く見える
は4~5月ごろ葉のわきに数個固まって咲く
はじめは白色で後で黄白色になる
花弁はなくがくは筒型で長さ5~7ミリ
果実は秋に熟し食べられる。やや球形で径7~8ミリで赤い
関東以西の海岸にはアキグミの変種、マルバアキグミがある
キキョウの花
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更新日:2020/03/15