徳島県

徳島県と言えば、阿波踊り、すだちなどが有名です。徳島には古い友人がいて、昔家に泊めてもらったこともありました。しかし、その後はなかなか訪れる機会もなくて、今回2度目の訪問となりました。

訪ねてみると、歴史のある落ち着いたたたずまいに、懐かしいような、故郷に帰ったような気持ちになりました。また、四国は四国四十八箇所巡りのお遍路さんが来て、お寺めぐりをするので、そのおもてなし文化を昔から育んできた土地柄です。

徳島県脇町(うだつの町)

 2008年7月4日、うだつ(卯建)のまち、徳島県脇町(わきまち)を訪れました

日本三大河川の吉野川楽天 沿いにある町で、吉野川の河口から約45キロほど上った箇所です。

高松市内から車で約1時間20分、徳島市内から車で約40分、JR穴吹駅から車で約10分、脇町ICから車で約10分とパンフレットに書いてあります。

うだつは町屋が隣り通しくっついて建っていた頃、火災の延焼をくいとめるために隣家との境に取り付けられたものです。

うだつを作るのにお金がかかったから、店が繁盛しないことを「うだつがあがらない」と言いました。

1階と2階の屋根の間に見える、白い漆喰で塗られた小さな家のようなものがうだつです。昔の町並みを保存してあり貴重な町並みとなっています。壁、障子、木戸などを見るとほっとします。昔懐かしい場所という感じです。

国選定のうだつのある町並みとして400メートルが、こんな雰囲気で続いていました。

徳島県脇町(オデオン座)

脇町指定文化財のオデオン座(劇場)と吉田家住宅(藍商)を見学しました。(両方で500円) オデオン座(劇場)は、1934年(昭和9年)に芝居小屋として建てられました。歌舞伎、浪曲が催され、戦後は映画館となっていました。

間口14.5メートル、奥行き27.3メートル二階建てで、花道、うずら座敷、太夫座などの設備か゜ありました。

直径6メートルの回り舞台があり、四国では愛媛県の内子座、香川県の金丸座に現存しています。

映画の斜陽化、建物の老朽化で平成7年に閉館し、取り壊される予定が、「虹をつかむ男」の舞台になり価値が見直され修復されて一般公開されています。

私が育った町にも2つ映画館がありましたが、よく似た雰囲気でした。一つは取り壊され、もう一つは車屋さんに買い取られていましたが、今はどうなっているのでしょうか。

昔の建物はその当時の時代にタイムスリップさせてくれる、大切な宝物だと思います。しかし、老朽化すると費用がかかるし、存続させることは本当に難しいです。

徳島県脇町(吉田家住宅)

 徳島県脇町の町指定文化財の吉田家住宅を見学しました。1792年創業の藍商で、屋号を「佐直」と言いました。藍商は藍染めの原料を販売し、幕末から明治にかけて繁盛しました。
 吉野川流域は藍草の一大生産地として発展し、中流域以西の集散地として脇町が中心となりました。「佐直」は、脇町で一二を争う豪商であったと言います。
 上の写真が、吉田家の全体像です。一番奥に見えるのが主家で、右に見える細長い蔵が、質蔵、中蔵です。手前の真ん中がはなれ、その左が藍の寝床です。一番手前には、船着場があり、かつての吉野川につながっていました。今ではもう少し南側を吉野川が流れています。
 主家の一階から南の庭を見たところです。
 欄間に見える鶴のような模様が涼感を感じさせてくれます。
 外は夏の暑い日差しが照りつけていましたが、中は風が通って暑さを忘れさせてくれました。
 一階の中庭、外の天気がよくわかります。雨の日はどんな風になるのか、雪の日はどうかと、想像力を膨らませてくれます。
 のんびりとお茶を一服すると、よい知恵も浮かびそうですね。
 お客さんを招いて話をするにも、話がはずみそうでした。
 中庭から上を見上げたところ。おじいさんが座って写真を撮られていたので、私も便乗してパチリ。
 なかなか良いアングルだったと思います。建物が連なっている様子がわかります。
 手入れが届いていて、真っ白な漆喰と瓦と木のコントラストが美しいと思いました。
 二階から南側を望みました。鳥の透かし彫りが気に入ったので、1枚撮りました。
 右奥の方に吉野川がかすかに見えました。
 風の通るこの二階で本を読みながら、そのうちお昼寝なんていいんじゃあないでしょうか。2008.7

藍甕・あいがめ

鳴門市大谷地区には、大谷焼(おおたにやき)があります。大きな藍がめや大きな睡蓮鉢も作られています。

藍染が盛んな地域なので、藍がめの注文が入り大きい物を作るようになったそうです。睡蓮鉢は、周囲4m、重さ140kgもある大物もあり、約50万円もするそうです。

そんな大物を作るには、「寝ろくろ」と言って、粘土を細工する人と、ろくろを回す人との二人で作業するそうです。ろくろを回す人は、その場に横向きに寝転んで、足でろくろの軸について羽根用の板を足で踏んで回します。二人の息が合うことも必要ですね。

鳴門の渦潮

鳴門公園・渦の道(大鳴門橋遊歩道)

 鳴門公園で、お昼ごはん(鳴門御膳)を食べてから、大鳴門橋遊歩道「渦の道」を歩いて橋から下の渦潮を見ました。

渦潮は、太平洋側と瀬戸内海側の潮流の差から生まれるそうです。ちょうどこの橋の下辺りに見ごたえのある渦ができるようです。潮の流れは、時速20km以上にもなります。直径は20mにもなるものもあります。

「渦の道」は大鳴門橋の自動車道の橋げたに作られていて、海面からの高さは45メートル、距離は450メートルありました。

高所恐怖症の私は、「昔、観潮船で渦潮をみたことがあるから、少し行ったら帰ってこようか」と、思いながらもがんばって一番先の辺りまで歩いて行きました。

ところが、道の真ん中に渦を見るようにと、ところどころにガラス板がはめ込んであるのです。これが怖い。なるべく遠くのまっすぐ前をみるようにして、へっぴり腰で歩いていきました。

怖くてそばに近寄れなくて、迫力にかける写真になりました。春と秋の大潮の時が、一番みごたえのある渦ができると聞いたことがあります。

帰り道、鳴門公園への道筋にヤマモモの実がたくさんなっていました。赤い実をとって3粒ほど食べました。つぶつぶの食感があってすっぱくてほんのり甘みがありました。「もっと赤黒くないとうまくない」と、知らないおじさんが教えてくれました。その方の連れも食べていました。今では珍しい果実です。(写真は撮りませんでした)

 この橋は、大鳴門橋です。鳴門と淡路島を結んでいます。フェンスに渦の模様があります。橋の向こう側がいよいよ淡路島です。淡路島には、風力発電のための羽のついた塔のようなものが数基見えました。

鳴門の渦潮は狭い海峡と海底の地形が潮の干満にともなう海水の流れと合わさって渦潮ができるそうです。

世界の三大潮流は、鳴門海峡、メッシーナ海峡(イタリア半島とシシリー島の間)、セイモア海峡(北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸)だそうです。2008.7

料金は、エディ+渦の道のセット券だと880円(一般のみ)

渦の道
営業日
時間
9時~18時
最終入場17:30
10月~2月は17時まで
GWと夏休みは8時~19時まで
*入場は閉館30分前まで
*悪天候の場合は閉館のこともある
休業日 3・6・9・12月の第2月曜日
料金 一般500円/ 中・高校生400円/ 小学生250円
団体(20人以上)一般400円/ 中・高校生320円/ 小学生200円
 

大鳴門橋遊歩道 渦の道

TEL088-683-6262〒772-0053徳島県鳴門市鳴門町(鳴門公園内)

エディ(大鳴門橋架橋記念館)

今回は見学しなかったけれど、渦の道の近くに渦と橋のおもしろミュージアムエディ(大鳴門橋架橋記念館)があります。丸い建物で1階から3階と屋上が見学できます

 パノラマ展望ランドーー建物が丸いから展望も360度で渦潮、大鳴門橋、鳴門海峡一帯のすばらしい自然が一望できます。

釣ってみよう鳴門の魚ーー釣り上げた時の感覚がリアルな釣りゲーム、釣り上げた魚の生態などがわかります。

自転車で渡ろうーーペタルをこぐ速度にあわせて映像が進み、実際には自転車では渡れない大鳴門橋を走る気分にさせてくれるサイクリング体験ゲーム。

うず潮劇場ーー270インチハイビジョンで画面いっぱいに広がり躍動するうす潮。雄大な映像と迫力あるサウンドで臨場感あふれる劇場。

空とぶ潜水艇「うず丸」ーー 空とぶ潜水艇「うず丸」は、内部の映像に合わせて上下左右に動く迫力あるアドベンチャーシミュレーター。鳴門海峡の空中散歩や海中探索をバーチャル体験できます。

料金は、エディ+渦の道のセット券だと880円(一般のみ)

エディ
営業日
時間
9時~17時
最終入場16:30
休業日 無休
料金 一般600円/ 中・高校生400円/ 小学生250円
◎うず丸(別途料金)一般200円/ 小・中・高100円
団体(20人以上)一般400円/ 中・高校生320円/ 小学生200円

鳴門公園・ぐるぐる散歩道

大鳴門橋の橋のたもとには、たくさんの展望台があります。

鳴門山展望台エスカヒル鳴門というエスカレーターのような乗り物で上がるようです。

孫崎展望台は一番突端に位置します。

千畳敷展望台は、大鳴門橋に近い場所にあります。

お茶園展望台も大鳴門橋に近い場所にあります。

鳴門公園駐車場は、第一から第四まで用意されています。

この駐車場を降りてきた所に、うずしお気船のりば、鳴門観光汽船のりばがあり、船に乗って渦潮を間近に見たい人にはいいかと思います。

大塚国際美術館

鳴門公園の辺りに大塚国際美術館があります。名前は聞いたことがあったのですが、こんな所にあったのですね。驚きでした。いつか機会があれば、ぜひ見たいものです。

この大塚国際美術館には1000点以上の世界の有名な絵画が展示されています。そして、写真を自由に撮れるのも特徴の一つです。それは、ここの絵は、陶板絵画だからです。この辺りでは、海砂から陶器を作っていたそうで、その関係で陶板絵画ができたようです。

見所は、システィーナ・ホールをそのままの大きさで再現した場所と、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の絵です。そして、ここのレストランでは、最後の晩餐の晩餐を再現した料理を食べることができます。値段は1800円だそうです。

2006年12月には、開館10周年を記念し、ヴァチカン美術館の協力を得て、2007年4月1日の公開に向けて「システィーナ・ホール」の天井画の完全復元を行ないました。ゲーテが「この天井を見れば、われわれ人間がどれほどのことができるかわかる」と驚嘆したヴァティカン、システィーナ礼拝堂の天井に、ミケランジェロが描いた大フレスコ画が、現地の環境そのままに再現されました。

鳴門わかめ

鳴門のわかめは有名です。炭干しワカメもあります。ワカメを茹でないで、炭の力で水分を取って乾燥させるそうです。酵素が生きているから健康にもよいようです。

炭干しワカメは、洗ってから食べます。作るのに手間がかかることから、最盛期の1/10ぐらいに減っているそうです。刺身ワカメで食べると、歯ごたえがあり、海の香りも強いそうです。

キキョウの花
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更新日:2020/03/15