マダガスカル島

マダガスカル島は、アフリカ大陸の南東にある世界第4位の面積を持つ島です。この島の特徴は、ここに住む動植物の8割がこのマダガスカル島でしか見られない固有種ということです。これは、マダガスカル島がアフリカ大陸と離れた頃からの歴史と関係がありました。

NHKスペシャル ホットスポット・最後の楽園、マダガスカル恐竜絶滅が生んだ珍獣の島、世界初の映像!と題した番組でマダガスカル島を取り上げていました。

昨年「龍馬伝」で高視聴率をとった歌手・俳優の福山雅治さんが現地を訪れ、リポートをしていました。

マダガスカル島とは

マダガスカル島は、アフリカ大陸の南東、インド洋西部にあり、現在はマダガスカル共和国の領土となっています。

島の面積は約59万平方kmで、グリーンランド島、ニューギニア島、ボルネオ島に次ぎ、世界第4位です。島は南北方向に長く約1600kmで、東西方向には約570kmあります。

一番近い大陸であるアフリカ楽天 大陸までは、モザンビーク海峡によって隔てられており、その距離は約500kmだそうです。

アンダシベ国立公園

インドリ

ペリネ特別保護区のマンタディア・アンダシベ国立公園では、歩いて1時間もすると猿の仲間のインドリが樹の上で鳴いていました。

インドリは、白と黒の毛で覆われています。ちょうどパンダのような感じです。頭には、白い帽子をかぶったような白い毛があります。一番大きなサルで、体長70cm、体重10kgあります。木の葉を食べるので、長い腸が必要となり体が大きくなったそうです。

「アーー」「アーー」と大きな口を開けて、大きな声で鳴いています。これは、縄張りを宣言しているそうです。樹の葉を食べ、木から木へと飛んで移動します。また、ラブコールをする時には口を鳴らして「ツオッ」という音を出します。

インドリが福山雅治さんに向かって、「ツオッ」とラブコールをしていました。いい男はサルにも分かるのでしょうか。福山雅治さんも喜んで、「ツオッ」とラブコールを返していましたよ。

インドリは、1回のジャンプで10m飛ぶことができるそうです。

キツネザル
マダガスカル島にキツネザルは、爆発的進化を遂げて80種類も生息しています。ヒロバナジェントルキツネザルは、竹を主食にしています。ワオキツネザルは、尻尾がふさふさして羽のように見えます。尾の色は白と茶または黒の二色の横島になっています。ベローシファカは、横に飛んで移動します。白っぽい毛をしています。ネズミキツネザルは、夜行性で体長10cmのねずみぐらいの大きさです。アイアイは、コウモリのような姿をし、夜行性でジャックフルーツなどを食べます。指の1本が細長く、指で木の幹を叩き、物音を聞き分けます。そして、歯で幹に穴を開けて長い指を差し込んで、中のカミキリ虫の幼虫なども掻きだして食べます。
バオバブ
バオバブの木は、ここマダガスカル島とアフリカ、オーストラリアの一部に生えています。バオバブは、マダガスカル島の歴史を物語っているようです。1億8000万年前、この3地域はゴンドアナ大陸で一緒でした。(繋がっていました)
そして、分裂を始め、8000万年前にマダガスカルが分かれました。6550万年前に地球に巨大隕石が衝突し、地球の気候が変わり、恐竜が死滅しました。昆虫や小型の爬虫類だけが生き延びました。
ネズミキツネザルは、バオバブの甘い蜜をなめさしてもらい、その代わりにネズミキツネザルは、バオバブの花粉を運びます。
コメットラン
コメットランの特徴は、長さ20cmの管があります。この管の中の蜜を吸うためにキサントパンスズメガは、20cmの蜜を吸うための細い管を体につけています。コメットランは、蜜をあげる代わりに花粉を運んでもらいます。
カメレオン
カメレオンは、マダガスカル島に70種類生息しています。カメレオンは左右の目が別々に動くので広範囲の物が見えます。長い舌で昆虫を捕獲して食べます。
ホソスジマングース
ホソスジマングースは、肉食です。森が誕生した時にアフリカから来たそうです。木登りがじょうずではありません。マングースの仲間にフオッサという動物もいます。体長1mあります。マングースもライバルのいない空白の大地で様々に進化しました。

哺乳類はどこからマダガスカル島へ来たのか

最初、マダガスカル島には爬虫類、両生類、昆虫類しかいませんでした。哺乳類は、全くいなかったそうです。今、たくさん生息しているキツネザルは、どこからやって来たのでしょうか。

チューク大学のアン・ヨーダ博士が、キツネザルのDNAを調べた結果、祖先はアフリカのショウガラゴと分かりました。約500kmも離れた海をどうやって渡ってきたのでしょうか。6000万年前に、マダガスカル島が島となってからやって来ました。

アフリカに台風が来て、木のうろにいたサルが、木もろともに流されて来たと考えられています。そして、長い間エサが無い時には、休眠してエネルギーを蓄えていたそうです。

気候の変動から、食べる場所の変化へ

5000万年前には、インドとなる大陸がアジア大陸と激突し、ヒマラヤ山脈ができました。そのために、モンスーン気候ができ、1年の半分は乾燥し、半分は雨という極端な気候となりました。

川ができ、キツネザルは、小さな地域に分断されることになりました。少ない資源をめぐり新たな戦いが生まれました。3種のサルが竹の葉を食べていました。が、ハイイロジェントルは、竹の葉の付け根を食べ、ヒロバナジェントルは竹の皮を取り去り、中の軟らかい所を食べ、あるヒロバナジェントルは竹の子を食べるというように食べわけをしました。

しかし、竹の子には、青酸があるために、体内で解毒する力をつける必要がありました。争いを避けるために、同じ竹でも食べる場所を変えたのでした。

ネズミキツネザル

ネズミキツネザルは、半年間雨が降らない乾季には、エサがないので休眠します。そのために、脂肪を手足に貯めておきます。また、季節に限らず、エサが少ないと休眠するようです。少ないエネルギーで生き延びるための防御のようです。

11月には、5ヶ月間続いた乾季は終わり、森に緑が復活します。そしたら、繁殖の季節です。12月には、新しい命が誕生します。マダガスカル島へ1種だけやって来たキツネザルは、80種類へと変化を遂げました。

キツネザルが、最初に到着した頃には、島全体が乾燥していました。そして、アイアイが誕生し、実を食べていました。4000万年前、北の湿気た地域へ移動しました。

巨大キツネザルの消滅

ゴリラに似たキツネザル「メガラダピス」という100kgもある巨大キツネザルも住んでいたそうです。しかし、数百年前に、突如姿を消したそうです。

人間が200年前にマダガスカル島にやって来て、森の木を切って焼畑を始めました。食料の無くなった大型サルが生きられなくなったのでした。そして、自然の90%が失われたと言います。

国立公園以外は、ハゲ山だそうです。人間は炭を得るために森を伐採しています。人間と自然は、どのように折り合いをつけたらいいのか、この問題は永遠に続きそうです。

キキョウの花
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2018/06/07