頭痛

頭痛持ちの人はたくさんいるようです。私は腕などを使いすぎると肩がこり、そして頭重、頭痛となります。人によっては、1ヶ月の半分も頭痛楽天 に悩まされている方もいます。そして、市販薬を飲んでもなかなか効かない人もいます。頭痛の種類などをよく勉強して、自分の頭痛に合った対処法が必要です。

頭痛の種類

一次性頭痛(慢性頭痛)

この中には、緊張型頭痛(毎日頭が重く、鈍痛)、片頭痛(ズキン、ズキン痛む)、群発頭痛(たまに起きると連日目の奥が強烈に痛む)があります。

二次性頭痛(生命に関わる頭痛)

くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎・脳炎、緑内障、副鼻腔炎、帯状疱疹などの病気のせいで頭痛が起きます。この場合は、非常に緊急性を伴います。

初めて感じる痛み、最悪の痛み、だんだん悪くなるのが、生命に関わる頭痛のようです。

風邪の場合でも髄膜炎を起こすと、いつもと違う痛みになります。普段と違う強烈な痛み、頭痛は早期受診が必要です。

二次性頭痛は、生命に関わる頭痛なので、すぐにMRI検査などを行い適切な治療を受けてください。

一次性頭痛の型と原因

一次性頭痛は、3つの型があります。

頭痛の型 頭痛が起きる理由 患者数
緊張型頭痛 肩や首の筋肉の緊張によって頭が痛みます 2200万人(15歳以上の国民の22%)
片頭痛 血管が広がり、まわりの神経を刺激して頭痛がします。 840万人(15歳以上の国民の8.4%)、女性の5人に1人と言われています。
群発頭痛 目の裏を通る血管が拡張して起きます。 1000人に1人

頭痛の型を判断する、頭痛12問診

1.歩きや階段の上り下りなど、日常的な動作で頭痛がひどくなる事がある

2.頭痛で吐き気がしたり、胃がムカムカする事がある

3.頭痛がすると、普段は気にならない光がまぶしく感じる事がある

4.頭痛がすると、ある特定の臭いがイヤだと感じる事がある

5.頭痛は後頭部に起きる事が多い

6.頭全体が圧迫された様な痛みや、はちまきで締め付けられた様な痛みがある

7.薬を飲まなくても我慢でき、仕事や家事にほとんど問題ない

8.同じ姿勢をずっととり続けていた時に、痛みが出やすい

9.頭の片側が痛み、痛む側の目が充血したり、涙が出たりする

10.「突き刺さる様な」「えぐられる様な」激しい痛みがある

11.連日、ほぼ同じ時間に頭痛がある

12.その頭痛が数週間、集中的に続く事が年に1~2回ある

上の質問の1~4までは、片頭痛に当たる質問です。4つの質問のうち2つが該当すれば、片頭痛と診断されます。

 5~8までの質問は、緊張型頭痛に当たる質問です。同じく4つの質問のうち2つが該当すれば、緊張型頭痛と診断されます。

9~12までの質問は、群発頭痛に当たる質問です。同じく4つの質問のうち2つが該当すれば、群発頭痛と診断されます。

また、複合型頭痛かどうかもこの質問でわかります。90%の確率でわかるそうです。

頭痛の型の判別におじぎテスト

片頭痛の場合
頭痛のある時におじぎをすると片頭痛の場合には、ズキンズキンとする痛みが悪化します。(片頭痛の場合には、音や光、臭いに異常に過敏になって頭痛が激しくなります。頭を振ると痛みが強くなるそうです。また、寝過ぎると頭が痛くなると言います。1時間前から異常な肩こりや目が痛くなることもあるようです)
緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛の場合には、おじぎと関連した痛みはありません。緊張型頭痛の場合は、肩を回したり、動いたりすると楽になります。

緊張型頭痛の治療法・予防法

緊張型頭痛は、男性に多いようです。緊張型頭痛は身体的、精神的ストレスを背景としていることが多く運動不足と相まって、疲労、肩こり、目の疲れなどにより、後頭部の筋肉の循環不全を起こし、頭を締め付けるような頭重感や頭痛が起きます。心身両面の過度な緊張を取り除くことが治療の中心となります。

緊張型頭痛は、持続性の頭痛であることが多く、一日中締め付けられる痛みが続くことがあります。

普通は、鎮痛剤で治りますが、効かなくなることもあります。肩こりが慢性化した時には、肩こりをほぐす薬を一緒に飲みます。また、安定剤を一緒に飲むと軽くなることがあるようです。

緊張型頭痛の主な治療法は、薬物療法と理学療法があります。

薬物療法としては、解熱鎮痛薬、抗炎症薬、筋弛緩薬(きんしかんやく)、抗不安薬、抗うつ薬などが使われます。

理学療法としては、肩や首のマッサージ、温かいお風呂に入ることなどで肩の血流をよくします。ウォーキング、ストレッチなどの軽い運動を習慣づけることも良い方法のようです。

片頭痛の症状

光の刺激に対して、正常な人の脳波は大きい波と小さい波がありますが、片頭痛の人の脳波は大きい波ばかりだそうです。脳が過敏状態になっています。

よくある片頭痛の症状は、以下のものです。

若いうちに片頭痛を治しておかないと、ある程度年をとってから、昔の頭痛が脳の過敏状態を生み、不眠、頭鳴(ずめい)、耳鳴り、めまいなどの症状を起こすそうです。耳鼻科を受診後、耳に異常がなければ、脳神経外科などの脳の専門医を受診すると良いそうです。

片頭痛の人で、3ヶ月に1回以上寝こむ人は注意が必要です。市販の消炎鎮痛薬を飲んでいると痛みはおさえますが、痛み物質は出ているそうです。トリプタン製剤は、痛み物質を出さないそうです。早めに専門医に相談されることをお勧めします。

片頭痛の治療法

片頭痛がある人の7、8割が女性だそうです。片頭痛は、女性ホルモンとの関係が大きいそうで、生理痛の6~7割が片頭痛だと言われます。排卵や生理の時に、エストロゲンというホルモンが急に減ると、セロトニンも減ります。

セロトニンが減ると、収縮していた血管が拡張し、その刺激によってズキンズキンという拍動性の頭痛が起きます。それが、片頭痛です。月に1~2回なら、鎮痛薬でも良いそうですが、それ以上ならトリプタン製剤を使う方が良いそうです。

また、更年期にも全体的に女性ホルモンが少なくなるので、片頭痛は起きやすくなります。女性ホルモンの減少によって、コレステロール値が上昇しやすくなり、この時期には無症候性脳梗塞(かくれ脳梗塞)を起こすことがあり注意が必要です。

頭痛が無い時の右脳や左脳の脳の血流は、増えたり減ったりしています。片頭痛(偏頭痛)の場合の脳の血流は、全体的に赤くなり脳の血流が増えています。三叉神経が刺激を受け脳の血管が広がり、その周辺の脳を圧迫して片頭痛(偏頭痛)が起きます。

片頭痛の薬物療法

片頭痛が起こったら、まずアスピリンなどの痛み止めを飲みます。効き目が出るまでに30~40分横になり様子をみます。効かなかった場合は、トリプタン製剤を飲みます。おう吐で飲めない場合には、点鼻薬などもあるようです。1日2回まではこの薬を飲んで良いようです。

しかし、トリプタン製剤は、セロトニンで拡張している血管を収縮させる働きがあり、心臓の血管も収縮させます。心臓が締め付けられる痛みを感じたら、飲むのを止めて医師に相談することが必要です。

薬物療法(片頭痛の発作時の)は三種類あります。セロトニン作動薬(医師の指示・処方箋が必要)、鎮痛薬(市販薬もあり)、制吐薬(医師の指示・処方箋が必要)

片頭痛の特効薬 トリプタンという薬があります。トリプタンは、極期の片頭痛にも効く、今までにない薬です。抗てんかん薬、抗うつ薬などが処方されますが、これは症状を感じにくくさせるためのものです。

これまでの頭痛薬は片頭痛の初期にしか効きませんでした。トリプタン製剤には4品目あります。(2006年2月現在)片頭痛の発作に苦しむ方は、ぜひ医師に相談されるようおすすめします。

トリプタン系製剤とは

トリプタン系製剤は、欧米では早くから使われていたそうです。日本では、約10年前から使われています。(月に1~2回の頭痛の人は、鎮痛剤でよいそうです)

トリプタン系製剤は、脳の血管を縮めますが、心臓の血管も若干縮めるそうで、心臓病のある人には使えないようです。また、副作用はほとんどなく頸や胸、喉などの圧迫感を訴える人もいますが、自然に消えるそうです。

5種類のトリプタンがあり、7種類の経口薬と1種類の点鼻薬、2種類の注射薬があるようです。合わない時には種類を変更し、自分に合った薬を探すことが必要です。また、1錠が3割負担の人で、300円程度の自己負担となり、かなりの高額となります。鎮痛薬で十分効果のある人は、鎮痛薬でよいそうです。

女性の場合には、基礎体温を付けて、月経の何日前に集中してトリプタン系製剤を使うと効果的か、調べて使う方法もあります。

片頭痛患者の多くに心臓に穴 2013.3

テレビ番組で意外な事実を知らせていました。

「片頭痛患者の多くに心臓に穴が開いている人がいる」というものでした。片頭痛の症状としてキラキラと光る物が見えますが、この症状のある人の40~70%の人の心臓に穴が開いているというのです。

通常は問題ありませんが、泣くなどした場合にその穴から静脈血が心臓に流れ込むそうです。手のしびれを伴ったりします。血栓が脳に到達すると脳梗塞を起こします。

体が温まると症状はよくなるようです。また、片頭痛は45歳位から痛む場所が変わるようです。

片頭痛の予防法

片頭痛の予防法

  1. ストレスを減らす(強いストレスはホルモンバランスを崩します。女性の片頭痛の多くが、女性ホルモンの低下から引き起こされているようです)
  2. 過度のアルコール摂取は控える(アルコールには血管拡張作用があります)
  3. マグネシウムの不足に気をつける(体内のマグネシウムが不足すると片頭痛を引き起こすと言われています)マグネシウムは、ひじき、ホウレンソウ、しらす干し、油揚げ、あさり、納豆、イワシの丸干などに多く含まれています。
  4. 食材としては、豚のレバーがビタミンB2(納豆、牛乳、はつ、いかなご、のり、うなぎ、魚肉ソーセージ、さば、納豆、卵黄、まいたけなどに多い)が豊富でセロトニン(神経伝達物質で心のバランスを整える作用がある)の放出をうながします。セロトニンが欠乏すると痛み物質が出て、三叉神経を刺激します。乳製品、ワイン、アルコール、チョコレートが片頭痛を誘発することがあるので、控えるようにします。
  5. フラダンスなどのゆっくりと規則正しい運動が良いそうです。激しい運動や長時間の運動は、自律神経が緊張するのでよくないようです。
  6. 睡眠を十分取ります。

片頭痛と緊張型頭痛に効く、頭痛予防体操

  1. 立った姿勢で、足を肩幅に開きます
  2. 手を前に、(地面に平行になるように)伸ばして出します
  3. 手を横に、お尻が見えるまでひねります。1秒に1回。
  4. 反対側にもひねります。
  5. ハワイアンなどの音楽に合わせてするとよいです。3分位します。

痛みのある時には、中止します。ヨガやフラダンスなども良いです。

群発頭痛の治療法

群発頭痛の治療は、酸素吸入法と薬による治療が中心だそうです

純酸素吸入法は、純度100%の酸素を医療用の大型酸素ボンベからフェイスマスクを通して毎分7リットル、約10~15分吸入する治療法だそうです。5分ほどで痛みは軽くなってきます。発作が起こったらできるだけ早く行うとより効果的で、8割の人に効果があるようです。酸素ボンベやマスクの貸し出しもあるようなので、希望される方はは主治医の先生に相談されたらいいと思います。

群発頭痛の薬物療法では片頭痛と同様、エルゴタミン製剤が用いられますが、発作が起こってから服用してもあまり効果がないので、予防的治療に重点をおいた使い方をします。

エルゴタミン製剤は、くすりの種類によっては効き目の強いものがあるので、服用するときは医師の指示に従い、副作用などに十分留意することが大切です。また、狭心症、心筋梗塞、腎障害、高血圧のある人、妊娠している女性などは、服用を避けるようにしてください。

群発頭痛ではとくに明け方痛む方が多いようです。そんな人は、就寝前に薬を飲むことで睡眠中の頭痛を予防できます。日中に発作がある人は、発作の起こる時刻の1~2時間前に指定された量を服用しておくと効果があります。

群発頭痛の原因と予防法

群発頭痛の主な原因は体内リズムの乱れによるもので、体内リズムが乱れると、内頚動脈という目の後ろにある太い血管が炎症を起こし痛みが生じます。

主な原因は睡眠不足、入浴、喫煙、飲酒、気圧の変化などがあるようです。主に働き盛りの年頃の男性に多い頭痛だそうです。そこで、予防法は生活習慣の修正ということになりそうです。

ある男性の場合には、頭痛が週2~3回に増え、薬の効きが悪くなりました。そこで、1日2回の服用限度を超えて飲むようになりました。10年後には1日に何度も左目の奥をハンマーで叩かれるような痛みが来ました。頭痛外来を訪れて、頭痛日誌などを書いて分析してもらいました。

昼間の頭痛は良くなりましたが、夜の頭痛でよく眠ることができません。寝てから4時間後に頭痛が来ることが分かり、睡眠時頭痛と診断されました。メラトニンを服用することで、頭痛が随分改善されました。市販薬の飲み過ぎで、脳幹が働かなくなっていたようです。

群発頭痛の予防法

  1. 禁酒・禁煙
  2. 規則正しい生活
  3. 入浴は避けてシャワーを使う
  4. 気圧の変化に注意(気圧が低いと血管が拡張し、群発頭痛の引き金になる)

新型頭痛(偏頭痛の場合)

新型頭痛は、頭痛薬が合っていなくて、頭痛がだんだんひどくなるようです。

ある女性の場合は出産後にホルモンバランスの崩れから頭痛が表れ、月に1回頭痛が続いたそうです。症状が出たら鎮痛薬を飲むように言われました。

その後も治らず、脳神経外科で精密検査をしましたが異常はなく鎮痛薬を出され飲み続けました。そうするうちに、激しい頭痛が月の半分以上続くようになりました。

なぜ、頭痛はひどくなっていったか

脳の血管が腫れると同時に、炎症性物質が出て周りの脳を刺激します。痛みを止める鎮痛剤を飲んでも、周りの脳の炎症が治まっていないので効きません。そんなことを繰り返しているうちに、脳も痛みに敏感になってきます。だんだんと痛みも激しくなって来ます。

血管の腫れを抑えるという根本的な所を治療していないので、頭痛はひどくなるばかりです。

鎮痛薬を月に10日以上飲む人は、飲み過ぎで、この新型頭痛に当てはまるかもしれません。主治医に相談してみてください。また、鎮痛薬は、ついつい痛くなる前に飲む人もいるようですが、これはいけないそうです。

脳の血管の腫れを縮める薬が、トリプタン系製剤です。医師の処方により出されます。

高齢者の頭痛

高齢者が、「頭がジンジンする」「虫が這うような感じがする」「夜眠れない」という訴えをし、鎮静剤を飲んでも頭痛がよくならない場合があります。

伴侶を失う、不安、心配、死について考え、鬱状態に陥っていることがよくあるそうです。頭痛を伴い「夜眠れない」「食事がとれない」という場合には、頭痛外来を受診しましょう。抗うつ薬を寝る前に飲むと治ることがあります。

その他の頭痛

隠れた病気があることで起きる頭痛があります。朝起きた時に頭痛がする場合には、睡眠時無呼吸が影響しているかもしれません。

物を噛むときに起こる頭痛は、側頭動脈炎があるかも。トイレでいきんだ時に起こる頭痛は、脳腫瘍があるかもしれません。脳腫瘍の時の頭痛は、数ヶ月で痛みがだんだんと増幅するようです。心配な方は、頭痛外来などの専門医の診察を受けてください。

特定の食べ物を食べた後や、食べている時になる頭痛があります。チョコレート頭痛、ハム・ソーセージ頭痛、柑橘系果物頭痛などです。これは、頭痛を起こす食品を避けることで回避します。

アイスイクリーム・ヘッドエイクという物もあります。かき氷を食べるとこめかみにキーンと来るあれですね。食べ方に工夫が必要です。

コーヒーは、適量の飲用で片頭痛に効くそうです。コーヒーには、血管を収縮する作用があります。

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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15