脂肪肝・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、病気がひそかに進行していても本人は気づかないそうです。毎日のカロリーオーバーの食事が、重度の肝炎を起こしていることもあります。

肝臓病と言えば、お酒の飲みすぎと思っている人が多いようですが、お酒を飲まない人に非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が起きています。約200万人が罹っていると見られ、予備軍も含めると成人の10人に1人が非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に該当するそうです。

脂肪肝にはアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝があります。脂肪肝とは肝臓内部に中性脂肪が過剰に入り込んでいる状態を言い、正常は3-4%ですが、脂肪肝では中性脂肪が30%以上の過剰な状態となります。

ここでは主に非アルコール性脂肪肝について書いています。

家庭の医学で対処法を学びました。重症にならないうちに早めに肝臓を回復させたいものですね。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH・ナッシュ)は、自覚症状なし

肝臓には、知覚神経がないので、痛みを感じず自覚症状がないそうです。

50歳代の主婦は、長男を出産後からお乳を出すためによく食べていたそうです。お酒は飲みません。46歳の時に友人が血圧が高いというのを聞き、自分も人間ドックでも受けてみようと、受けました。

すると、肝臓楽天 に脂肪がたまっていると言われました。そこで、肝臓が悪いなら肝臓を食べればよいと思い、鶏のレバーを毎日食べたそうです。

50歳を過ぎた頃から体重は増えていないのに、ウエスト周りだけが太くなりました。そして、医師から肝臓が良くない、重度の肝炎と診断され、肝臓の1/3以上が破壊されていました。

この女性は、よかれと思って毎日レバーを食べていましたが、脂肪肝の時に鉄分を多く摂ると、余分な脂肪と鉄分とで活性酸素を作り、肝臓の組織によけいに炎症を招いたそうです。鉄分の過剰摂取が、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を早めたそうです。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)とは

カロリーオーバーの食事を摂り続けることで、内臓脂肪がたまります。肝臓にも脂肪が蓄えられます。肝細胞の中にも脂肪がたまった状態です。

女性ホルモンが減った60歳代の女性に非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が増加しています。

女性ホルモンのエストロゲンは、血中の脂肪を皮下脂肪へとため込みます。閉経後は、エストロゲンが減り、血中の脂肪を皮下脂肪へとため込むことができず、肝臓にためます。

肝硬変にまで進むと、治らないそうです、今のうちに何とか手立てをうちたいものです。

非アルコール性脂肪肝炎の原因

食べすぎによるカロリーオーバーと運動不足の二つが原因です。

食事に関しては、食べ過ぎ、早食い、まとめ食い、甘い物や脂っこい食事が好き、塩分の取りすぎの人は要注意です。

また、糖尿病や脂質異常症の人、ダイエットのし過ぎで蛋白質が不足した人も要注意です。

脂肪だけ減らしても効果ありません。炭水化物なども余れば脂肪として蓄えられます。トータルカロリーを減らすことが重要です。

非アルコール性脂肪肝炎の検査法

CT検査で肝臓と脾臓の大きさを比べるそうです。それを肝脾比と言います。

脾臓を1として、肝臓が0.9以下だと要注意です。0.9より高いとよいそうです。

0.75の人は、50%に脂肪がたまっていると、医師に言われていました。

マイオカイン(脂肪を分解する効果のあるホルモン)を増やす

マイオカインは、脂肪を分解する効果のあるホルモンです。筋肉から出ています。マイオカインは、肝臓の脂肪を分解してくれます。また、認知症にも効くそうです。

マイオカインを増やすには、筋トレと有酸素運動を組み合わせると良いです。

食後にスクワットをします。3~4秒かけてゆっくりと腰をおろした後に立ちます。これを10回行います。

そして、お出かけの際には歩いて15分程度のウオーキングをします。

この2つを取り入れ継続することで、マイオカインのホルモンを増やすことができると言います。1週間も続けると効果が出始めるそうです。このマイオカインは、1回の運動で出る量が限られているようで、回数を増やしたり継続することが大切なようです。

こってり料理で低カロリー

奥園敏子さんの考案されたメニューです。

カツ丼
脂肪分の少ない豚のロース肉を使うこと、油を減らすこと、卵を使わないことで、総カロリーを減らしたそうです。
  1. 豚のヒレ肉を小さく切り、ポリ袋に入れ、調味料も入れます。
  2. 麺棒でポリ袋の上から叩きます。豚のヒレ肉をまとめ、片栗粉を入れまぶします。
  3. ラップの上にパン粉に敷き、少量の水で湿らせます。まとめた肉をパン粉の上に乗せ、片面にだけパン粉をつけます。押さえてなじませます。
  4. フライパンに油を敷き、パン粉のついている面を下にして、弱火で5分焼きます。反対側はフタを外して焼きます。水分を飛ばしてカリッと仕上げるためです。
  5. 汁の方は、2人で1個の卵にし、カツの上には卵をかけません。あくまでも、サクッとしたカツの歯ごたえを楽しむためです。
オムライス
ごはんに刻んだエリンギを入れて、ごはんの量を減らします。とりのもものひき肉、塩、コショウを入れ、油をひかずに炒めます。卵2個に牛乳を入れます。バターは普通の半量を使います。
ミックスピザ
長いもを叩いて、片栗粉を混ぜます。そして、チーズを載せてねちりめんじゃこ、ハムを載せてフタをして5分焼きます。ミニトマト、ピーマンを載せて1分蒸し焼きにします。

アルコール性脂肪肝

肝臓が一生のうちに処理できるアルコール量が、あるそうです。

男性は500リットルで、女性はその半分の250リットルです。

男性が毎日、ワイン1本を飲むとすると、14年で一生分のアルコールの処理能力を使い切ったことになります。女性は、その半分の7年となります。

お酒は、控えめに肝臓をいたわりながら飲んでくださいね。

キキョウの花
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15