高血圧2(いろんな高血圧対策法)

日本人には高血圧の人がとても多く、約700万人が治療を受けているそうです。高血圧は症状がほとんどなく、長年かかってひそやかに血管を蝕んでいくため「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれています。

いろんな高血圧楽天 対策がありますが、ご自分に合った方法を取り入れて試してもらいたいと思います。

高血圧とは

血圧とは、血液が血管の中を通る時の血管にかかる圧力のことです。

心臓が収縮して血液を押し出した時には、血管にいちばん強く圧力がかかり、これを収縮期血圧(最高血圧)と言います。

収縮した後に心臓が広がる(拡張する)時は、圧力がいちばん低くなり、これを拡張期血圧(最低血圧)と言います。

収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)のどちらが高くても、高血圧と言います。

高血圧の基準は、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上です。

日本人の高血圧の大部分は検査をしても原因が見つからない高血圧で、本態性高血圧と言います。はっきりと原因がわかる高血圧を二次性高血圧(症候性高血圧)と言い、全体の1割足らずです。

高血圧特有の自覚症状はありません。頭痛、肩こりなどの症状が出る人もいますが、こういう症状だけで高血圧を見つけるのは難しいそうです。

定期健診で発見されることが多いようです。しかし、高血圧と診断されても、自覚症状がないので放っておかれることも少なくないそうです。高血圧を放置すると動脈硬化が進み、心臓病・脳卒中のリスクが高くなり、最悪の場合は死亡という事態になります。

高血圧対策

いろんな高血圧対策が世の中に出まわっています。それぞれ合う人合わない人もいると思います。ご自分に合いそうな物を試して見られてはいかがでしょうか。

減塩、減量、運動習慣、減酒で血圧を下げる

○減塩・・・1日の塩分摂取量が6gになると、平均で血圧が6~7mmHg下がるようです。1日6gというとかなりキツそうですが、「塩分は少なく」という意識を常に持つことが大切だと思います。5年間減塩の食事を続けることで、最高血圧が180mmHgから131/79mmHgに下がった人もいます。塩分は、1日13g~9.5gにしたそうです。

○減量・・・4~5kgの減量で平均で血圧が3~4mmHg下がるようです。この減量もなかなか実践するのは難しそうです。いろんな減量法もありますから、あきらめずに私もがんばりたいと思います。

○運動習慣・・・1日30分の早歩きで平均で血圧が2~4mmHg下がるようです。歩く時間を決めたり、1駅歩くという方法もよく知られていますね。適度な運動が、血管をしなやかにしてくれます。

○減酒・・・1日1合までにします。しかし、もともとお酒を全く飲まない人には当てはまりませんね。

○タオルグリップ法・・・フェイスタオル(普通のタオル)を4回ほど折ってバトン状にします。それを握りしめますが、力いっぱいはやらないでください。2分間握るので、それなりの力で握ってください。また、親指が他の指と重ならない程度にします。右手で2分握り、1分休んで、左手で2分握ります。1週間に3回程度行います。時間のある時にすれば良いです。

自己管理の方法として、血圧計、歩数計、体重計を使って、それらの数値を記録していきます。その数値の変化を楽しみながら、また反省しながら続けていこうというものです。また、グループで行えば、競争意識も生まれ、頑張れるそうです。

「モーツァルトの曲」を聴くと血圧が下がる

モーツァルトの曲を聴くと、高周波音とゆらぎで副交感神経が活性化し、血圧が下がるようです。

100人の人に20分間、モーツァルトの曲を聴いてもらったら、約4割の人が体温が上がり。体がポカポカしてきたそうです。冷え性の改善にもなるそうです。体温が1度上がると、リンパ球の機能が20%上がり、免疫力が上昇します。

二の腕を温めよう

二の腕が冷たいと、血圧が上がりやすいそうです。湯たんぽで二の腕全体を温めたり、肩から肘までのマッサージが血圧の降下に効果があります。

マッサージの方法は、手で腕を掴んで、肩から肘へと10回程度マッサージします。1日1回行います。

お腹を温めよう

カイロや腹巻でお腹を温めると、低体温も改善し血圧降下、減量効果も表れます。

入浴後に、使い捨てカイロをお腹に貼り、一晩たったら翌朝新しいカイロに貼り替え、一日中体を温めることも良いそうです。くれぐれも体温やけどには、ご注意ください。肌着の上からカイロを貼るようにしてください。薄い肌着の場合は、2~3枚の重ね着の上から貼ってください。

水太りによる肥満の場合には、腰骨より少し上の背骨の位置に貼ると良いそうです。この両脇に腎臓があるので、腎の血流が良くなり腎機能を高めることになります。

お湯を飲もう

お湯を飲むと、温かい血液が巡り毛細血管の血行が改善します。毎日飲めば、高血圧、不眠症、糖尿病、腰痛、リウマチを改善するそうです。

起床時
朝食前にカップ1杯のお湯をゆっくりと飲みます。50度以上の飲みやすい温度でよいです。1日3~5杯飲むと良く、昼食や夕食の前後など好きな時にこまめに飲むと良いようです。

笑おう、作り笑いもOKです。

笑えば、免疫力が上がると言いますが、血圧の降下にも良いそうです。なんと、作り笑いでも効果があるそうです。一人でなかなか笑えない時には、鏡でも見て笑いましょう。

血圧170mmHgでも体調は良好・ある医師の場合

医師で血圧170mmHgでも体調は良好と言われる方もいます。高血圧の原因は、ストレス状態の継続から、交感神経の緊張、副交感神経の抑制が起こります。その結果、高血圧状態の固定化が起こります。そして、あらゆる慢性病の始まりとなるのです。

高血圧の基本的対処法

1.ストレス状態からの脱却

2.過労

3.悩みの解決

4.早寝早起き(自律神経リズムに合わせた生活)

利尿剤の常用に注意!

利尿剤の常用は、脱水状態を起こしやすく血液をドロドロにします。すると、交感神経が緊張します。心拍数が高まり、薬の効きが悪くなります。そして、薬が増えていきます。さらに、交感神経の緊張がおきます。またまた、薬が増えて悪循環に陥ると言います。その結果、血液中の顆粒球を増やします。顆粒球は、細菌や異物を処理します。顆粒球が過剰に増えると、活性酸素を放出し、正常な細胞を傷つけることになります。

利尿剤の服用は、活性酸素が腎臓を直撃し、腎機能の低下に拍車がかかると、ある医師の発言でした。

利尿剤で血圧が下がった人も

血圧の高い人の血管には2通りあり、パンパン型とギュウギュウ型とに分けられるそうです。パンパン型の人は、血管内の水分が増加し血圧の上昇を招いています。ギュウギュウ型の人は、ホルモンの影響で血管が狭まり血圧の上昇を招いています。血管が水分でパンパンに腫れている人には、利尿剤を少量使うと血圧がぐんと下がると言います。

医師を変えたら、血圧が良くなった、理由は利尿剤を使うようになったからと言う人もいます。血圧が何年も良くならない人は、自分がどちらのタイプか、医師に相談しても良いのではと思います。

ふくらはぎマッサージをしよう

ふくらはぎを、5本の指で「押す」のではなく「もむ」感じでマッサージします。血液を膝の方向へ押し出すイメージで行います。

1回3分、1日2回程度行うと良いそうです。下半身には、全身の70%の血液が下半身に集まっています。ふくらはぎをマッサージすると、全身の血行が良くなるわけです。

足の下に枕をおいて寝る、かかとの上げ下げ運動をする、湯船でふくらはぎのマッサージをすると良いそうです。

手足・こめかみの動脈マッサージ(岡山大学・故妹尾先生提唱のマッサージ)

岡山大学医学部病理学教室におられた妹尾左知丸先生は、真っ黒になった赤ちゃんの死体解剖をした時に、ミルクにヒ素が混入していると診断されました。すぐには信じられず、嫌がらせも受けたそうです。しかし、妹尾先生のおかげで早期にヒ素ミルクがわかったことは良かったと思います。

妹尾左知丸先生は、老人の様々な病理組織標本を観察する中から「ヒトは血管とともに老化する」ことを確信され、「“血管マッサージ”による老化防止法」を提唱されたそうです。

妹尾先生の考案された血管マッサージは動脈組織でNOを増産させる効果があり、高血圧の予防治療をはじめ、血管性の老化速度を抑制する可能も明らかになったそうです。

手、足、頭の周辺には小さな動脈が通っています。血管の内皮細胞には、マッサージによって伸縮させるとNO(エヌオー)NO(一酸化窒素)=血管を広げてくれる物質が出てくれるそうです。それで、血圧が下がってくれます。

手・腕のマッサージ
5本の指の1本1本を、反対の手で自転車のハンドルを握る要領で握ります。そして、前後にひねるようにしてマッサージします。5回ぐらいすれば、ほっと温かく感じてきます。10本の指に、このマッサージを行います。片手1分ほど行います。次は、手の甲から腕にかけて、片手全体を使って、手先から上へとマッサージを受ける側の手に直角にねじるように動かしながら腕まで進みます。骨と筋肉が離れるイメージで行います。激しすぎると内出血を起こしますから適度な圧力でお願いします。手首から肩にかけて2分ほど行います。
足のマッサージ
足の指から太ももまで約3分かけてマッサージを行います。手や腕のマッサージと同じ要領で行います。
こめかみのマッサージ
こめかみや額は円を描くようにマッサージします。両手の掌で、こめかみを抑え気持ちいいくらいの圧で抑え軽く回します。額と頭で3分ほど行います。

この動脈マッサージは、細切れでもよく、1日の合計15分を目安にマッサージしたらよいそうです。両手・腕で6分、両足で6分、額と頭で3分で合計15分となります。

首を押すと血圧が下がる

耳たぶの後ろ側(どちらか片方)を押すと、神経の流れが改善し、自律神経のバランスが良くなり血圧が下がるというものです。血液の循環もよくなり、首や肩のこりも取れるそうです。

押すポイント(場所)

1.肩の力を抜き、顔はまっすぐ前を見ます。

2.耳たぶの付け根の裏側には、固い大きな骨の出っ張り(乳様突起)があります。その骨の一番下から、1mm前方が押すポイントとなります。

3.左右の手の中指の先端で左右のポイントを軽く押してみて、痛みや不快感のある側が、押すポイントとなります。

ポイントの押し方

1.肩の力を抜き、顔はまっすぐ前を見ます。

2.ポイントをごく軽く触れるほどの力で押します。

3.60秒間、ポイントを押し続け、その間腹式呼吸をします。鼻から息を吸ってお腹をふくらませます。口から吐きながらお腹をへこませます。

4.必ず、左右どちらかのポイントのみ押さえます。1日に何度行ってもよいそうです。毎日朝晩必ず行うと良いそうです。

5.普通は、背筋を伸ばして座るか立ったまま行います。慣れれば寝たままでもできるようです。

赤味噌で血圧を下げる

赤味噌は、大豆を蒸して作ります。一方白みそ等は水煮するそうですが、赤味噌の様に蒸すと血圧を下げてくれるメラノイジンが増えるそうです。また、赤味噌は、2年間も熟成させるのでメラノイジンが増えます。

愛知県で赤味噌を常用している人には、高血圧の人が少ないようです。赤味噌を1日40g、みそ汁2杯分になりますが、これを続けて食べれば血圧が下がると言います。冬は赤味噌鍋にすると良いですね。赤味噌ドレッシングなど、色々と工夫して赤味噌をとりましょう。赤味噌の塩分は気にしなくて良いそうですが、野菜をしっかり摂れば気持ち的に安心ですね。

飲み物で血圧を下げる

レモン果汁
1日半個~1個のレモン果汁を摂ると高血圧を改善し、メタボリック症候群を防ぐそうです。
コンブ水
コップ1杯(200cc)に水を入れ、1cm角に切った昆布も入れます。1日置いてその水を飲みます。甲状腺の病気の人は、主治医に相談してから試してください。飲んではいけない人もいますから。
ドクダミ茶
乾燥したドクダミを刻んで、水に入れ沸かして飲みます。ドクダミに含まれているフラボノイドが血液をサラサラにし、また、肌のメラミン色素の生成や増加を防ぐ働きもしてくれます。

高血圧最新治療

腎デナベーションという、交感神経の一部を焼くと血圧が下がるという手法があります。左右で40ヶ所を焼くようです。血管の周りに交感神経があり、血管の中から焼きます。腎臓に近い所を焼くと効果的なようです。65歳未満の方が対象のようです。この方法は、2014年に一度中止されています。それは、効果がはっきりしないための様です。2017年8月から、治験が始まっているそうです。自治医科大の苅尾七臣(かずおみ)循環器内科が、やっておられます。

普通、高血圧の治療は飲み薬で行われます。が、30~50%の人は薬でコントロールできないと言います。このうち、薬物治療抵抗性の方(肥満、強いストレス、睡眠時無呼吸症候群の方など)が、10~15%あるそうです。特に、夜間から朝方コントロールできにくいと言います。これが、脳卒中や心臓病のリスクとなります。

2017年8月から、日本、ヨーロッパ、オーストラリアでの治療の結果、24時間血圧で、上の血圧が5.0mmHg下がり、下の血圧が4.4mmHg下がったようです。診察室血圧でも、上が7.7mmHg下がり、下の血圧が5.0mmHg下がったそうです。そうすると、脳卒中・心臓病のリスクを約20%減少させるそうです。この効果に満足できるのか、もう少し様子をみたらよいかもしれませんね。

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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15