何でも食べる(離乳食の始め方)

たっくんは殆ど好き嫌いなく食べる。

「まずい」と、口から出そうとすると、パパが無理やり押し込むのであきらめて食べるようになったらしい。

二歳児楽天 は、もう親の顔色を見ている。親が少し甘い顔を見せると、どんどん自分のわがままを広げていくような気がする。親も試行錯誤しながら、毎日が真剣勝負なのだ。

ジーチャン、バーチャンの家に泊まると家に帰ってから「あれをして、これをして」と言って困ったと、パパが言った。

うーん。たっくんの言うことを何でも聞いてあげたいバーチャンも少し反省しなくてはね。

バーチャンが夕飯のしたくをしていると、たっくんが言う。

「さかなが食べたい」

「今日は魚がないな。そうだ、いわしの缶詰があるで」

ごはんといわしのみそ煮の缶詰とすきやき風煮とサラダ。缶詰は骨がやわらかいので最高だ。刺身、焼き魚、煮魚なんでも食べる。

「おいしいか」 

「おいしい」と、にっこり笑顔。

育ち盛りの子がたくさん食べてくれるとホッとする。小食の子の場合はいろいろと工夫が必要だろうが、たっくんはお腹がすいたら冷蔵庫をあけてソーセージなど出して、ママに聞くそうだ。

「これ、食べていい」と。

たっくんは、幸運なことに母乳百パーセントで育った。

バーチャンは末っ子を高齢出産で産んだ。その時、元気な子に育てようと母乳だけで育てる決心をした。赤ちゃんが熱ばかり出したら、こちらの身が持たないと思ったから。それで、哺乳瓶もミルクも用意しなかったのだ。

そんな話をママにしたら、「私もがんばる」と言って哺乳瓶も用意せずに決意してがんばりたっくんを育て、第二子のたっくんの弟も母乳だけで育てている。

赤ちゃんの離乳前の果汁、生後7ヶ月からに「果汁は栄養的に母乳や粉ミルクに劣る」

厚生労働省は、2008年3月末、母子健康手帳に1991年から記載していた「離乳前の赤ちゃんに果汁を飲ませていますか」という一文を削除するように自治体に通知した。

厚生労働省は海外の研究などを基に1年前「果汁は栄養不足につながるので必要ない」とする新指針をまとめていた。しかし、自治体への周知徹底が不十分で、戸惑う母親らもいたようだ。

早くからの果汁は、1960年代の粉ミルクのビタミン不足を補うためだった

1960年代に、当時の育児用粉ミルクのビタミン不足を補うとして離乳前の果汁が広まった。粉ミルクの品質改良後も、離乳やスプーンに慣れるためとして勧められた。市町村が作成する母子健康手帳では、1991年度版から「保護者の記録 生後3~4ヶ月」欄に、「薄めた果汁やスープを飲ませていますか」と記している。育児指導者の間でも「離乳前の果汁」が定着していったという。

2001年、米国小児学会が果汁は栄養的に母乳や粉ミルクに劣るとして「生後6ヶ月間は飲ませるべきではない」と勧告。

2003年、世界保健機関(WHO)も同様に母乳育児を推奨した。

2007年3月、厚生労働省は母乳育児推進を求める育児指導者向けの新指針を都道府県を通じ市町村へ通知した。

ところが、全国的に周知徹底がなされていない現状である。情報をきちんと伝えなかったのは行政の怠慢という見方もある。

厚生労働省の母子保健課は「新指針の浸透には時間がかかると予測していた。当初から手帳の記述変更は2008年度分からする予定だった」としている。

早すぎる離乳で、子供の一生の腸内環境がかわるという見解もある。

大人になってからの便秘症などは1歳までの離乳食の開始時期に関係するとか。

実験で、3ヶ月くらいから離乳食を始めた子と6ヶ月で離乳食を始めた子の腸内細菌の数を比較したようです。

こういう事実を知ったからには、身の回りの妊娠中のママ、6ヶ月に満たない赤ちゃんのママに、ご存知かどうか聞いてみてあげてくださいね。未来を託す赤ちゃん達が、すくすくと元気に、丈夫に育って欲しいから。

離乳食開始時の注意点(食物アレルギーを防ぐための)

  1. 離乳食は主食のおかゆから始める、徐々に野菜、魚、芋、肉類を増やしていくようにします。
  2. 新しい食品を与える時には、十分に火を通した物を与えるようにします。(アレルギーを起こしにくくするためです)
  3. 食物アレルギーを起こさないためには、1週間に1種類を増やす目安にするとよいようです。
  4. 家族にアトピーなどの病気の人がいる場合には、赤ちゃんの食べ物を記録しておくと、何らかの症状が出た時に、アレルギー専門医に罹る時に貴重な資料となります。
  5. アレルギーの原因の食べ物がわからない場合には、問題のない食べ物を1週間続けその後に、原因だと思われる食品を少量だけ与え様子を見る。何もなければ、少しずつ食べる量・回数を増やしていくと良いようです。

「食物アレルギーがわかる本」上田伸男編著 日本評論社刊 1900円+税 1999年4月発行

上記の本は、食物アレルギーについて、専門的な立場からの詳しい情報が得られます。そして、具体的な対処法もわかりますので、食物アレルギーをお持ちの方にはぜひ一読をお勧めします。

赤ちゃんの食事(離乳食の進め方)

赤ちゃんの離乳時期については、ママがどう考えるか、自分の子はどう育てるかという強い覚悟が必要なようです。というのも、1歳から2歳までは母乳のみで育てれば、食物アレルギーを防げるという情報もあります。

お勤めのママだと保育園の方針にしたがわなければならないでしょうし、母乳のみが果たして赤ちゃんによいものか(母乳に含まれるダイオキシンは本当に大丈夫だろうか)と、いろいろと悩むことになると思います。

赤ちゃん自身が強い生命力を持って、この世で生きたいと思っているので、少々のことは大丈夫だと思います。しかし、将来にどのような影響が出てくるかわからないと言われると迷ってしまいます。

何も知らないより、少し自分で調べてみて、最新の情報や、過去の情報でも良かれと思われるものはやってみたらいいと思います。

育児も日々に変わっていきます。私が子育ての時は、赤ちゃんは裸にして日光浴とマッサージをしていました。今では紫外線の害があるので散歩ぐらいで十分で、特に日光浴はさせませんね。

離乳もかなり早くからしていました。果汁も早かったと思います。赤ちゃんに良かれと思ってしたことが良くなかったのです。その頃の情報がそうだったので仕方ありません。

産科・小児科の先生にも何か疑問があれば、お尋ねしてみてください。

それで、以下の離乳については、本当に難しいと感じています。ママがわが子の様子をみながら、決してあせることなくたっぷりと母乳をあげてくださいね。  

平成17年には、10年まえに比べて離乳の時期が遅くなっているそうです。5ヶ月目、6ヶ月目から始める人が多いようです。遅くとも6ヶ月頃には始めるのが良いようですが、あせることはありません。赤ちゃんのようすをみながら、欲しがるようなら進めていくとよいでしょう。

あまり早いと、赤ちゃんの消化器が未熟で、アレルギーを起こし易いと聞いたことがあります。母乳だけだと、栄養が足りなくなってきますから、ほどほどの時期に始めてくださいね。

赤ちゃんの月齢 食事の内容
生後~6ヶ月 母乳、ミルク中心、お風呂上りなどに湯冷まし
離乳初期
(7ヵ月~8ヶ月)
果汁を始める。とろみをつけたものを1日1回1さじずつから始める。
母乳やミルクは飲みたいだけ飲ませる。
じゃがいも、にんじん、かぼちゃをゆでたものをミルクでのばしトロトロにしたもの。10倍のかゆで、つぶつぶが残らないようにこしたもの。
離乳中期
(8ヵ月~10ヶ月)
裏ごししたものやドロドロしたものから、だんだんツブツブのあるものを舌でつぶして飲み込む力もついてきます。絹ごしとうふの固さを目安にする。パンがゆ、煮込みうどん、さつま芋のクリーム煮、かぼちゃの煮物、湯どうふなど。慣れてきたら、離乳食を1日2回にする。
離乳後期
(10ヵ月~1才)
歯ぐきを使ってかむ練習をする。1日3回の離乳食と母乳やミルクは、それ以下意に2回くらいにする。家族といっしょに楽しく食卓を囲む。バナナのかたさを目安にし、5ミリから1センチの大きさに切る。
1才~ 奥歯でかむようになる。薄味にする。消化の良いもの、いろんな食材を楽しめるようになる。楽しい雰囲気で食べさせる。

離乳食の進め方にについて専門家の意見

NHKの教育テレビで離乳食の進め方について、ママさん達の悩みに管理栄養士と保育園の保母さんが答えていました。2回食の頃までは、量よりは経験を重視します。食品の硬さや大きさは、赤ちゃんの下の動きを見て決めます。

赤ちゃんの舌の動き

ゴックン期(5.6ヶ月ごろ)
舌を前後に動かします。ゴックンと飲み込みます。
モグモグ期(7.8ヶ月ごろ)
舌を前後、上下に動かします。舌と上顎でつぶします。
カミカミ期(9~11ヶ月ごろ)
舌を前後、上下、左右に動かします。歯ぐきの上下でつぶします。
パクパク期(12~18ヶ月ごろ)
舌を前後、上下、左右に動かします。前歯でかみきり、歯ぐきでかみつぶします。

楽しく食べる子どもに

食べる力は発育に応じて(栄養摂取だけでなく、発育に応じて食欲、味覚、食べ物への関心を広げる
授乳期・離乳期

(安心と安らぎの中で食べる意欲の基礎作り)

  • 安心と安らぎの中で母乳(ミルク)を飲む心地よさを味わう
  • いろいろな食べ物を見て、味わって、自分で進んで食べようとする
幼児期
(食べる意欲を大切に、食の体験を広げよう)
  • おなかが空くリズムが持てる
  • 食べたいもの、好きなものが増える
  • 家族や仲間といっしょに食べる楽しさを味わう
  • 栽培、収穫、調理を通して、食べ物にふれはじめる
  • 食べ物や体のことを話題にする
学童期
(食の体験を深め、食の世界を広げよう)
  • 1日3回の食事や間食のリズムが持てる
  • 食事のバランスや適量がわかる
  • 家族や仲間といっしょに食事づくりや準備を楽しむ
  • 自然と食べ物のかかわり、地域と食べ物とのかかわりに関心を持つ
  • 自分の食生活を振り返り、評価し、改善できる
思春期
(自分らしい食生活を実現し、すこやかな食文化の担い手になろう)
  • 食べたい食事のイメージを描き、それを実現できる
  • いっしょに食べる人を気づかい、楽しく食べることができる
  • 食料の生産・流通から食卓までのプロセスがわかる
  • 自分の体の成長や体調の変化を知り、自分の体を大切にできる
  • 食にかかわる活動を計画したり、積極的に参加したりすることができる

ベビーフード

赤ちゃんの離乳食は、少量であり、初めての子育てとなると具体的にどんなものを与えたらいいのか、よくわからない方もいらっしゃると思います。共働きの方も多く昼間じっくりと赤ちゃんと向き合えない方は、ベビーフードを利用してその空いた時間をゆっくりと赤ちゃんと触れ合うというのもいいと思います。

ベビーフードの人気メニューが読売新聞に出ていました。

和光堂のは、チキンカレー、豚肉と野菜のうま煮どん、大根と豚の角煮などで、どれも80gで価格は165円です。

和光堂は2008年9月に「グーグーキッチン」を7種類増やして35種類にしたら売り上げが大幅に増えたとのことです。

キューピーのは、瓶詰めかぼちゃとさつまいも 70gで130円、グルメ赤ちゃん豚汁うどんセット(豚汁うどん&里芋の鶏そぼろ煮) 60g×2 370円、おやつ たまごたっぷりぼうろ 16g×6 230円

キューピーは、安全性を強化しているそうです。アレルギー特定原材料など25品目を使わない「よいこになあれ」シリーズを販売しています。大豆と小麦の代わりに、あわやひえが原料のしょうゆを使っているそうです。

ピジョンのは、豆腐ハンバーグ 80g×2 320円、 まぐろと野菜の煮付け&鮭の野菜あんかけ 80g×2 320円、かぼちゃのグラタン 80g×2 320円

ベビーフードも上手に利用して、子育ての負担を少しでも減らして、親子の絆を深めてほしいと思います。

ベビーフードは、腸の機能の未熟な赤ちゃんの食べ物なので、安全な食べ物が一番です。そして、同じものを頻繁に食べさせないことも重要です。同じ物を頻繁に食べるとアレルギーを起こしやすくなります。赤ちゃんの時の食べ物が、大人になってからの健康に与える影響は大きいものがあります。果汁も生後7ヶ月を過ぎてから与えるほうがよいようです。2009.3.6

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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15