どならない子育て

日々の子育ては、子どもがいつも親の思う通りに動いてくれるわけではなく、親の時間的な都合もあって、なかなか大変です。

そういう時には、ついつい大声で怒鳴ってしまいます。いつもどなっていると、子どもも慣れてますます言うことを聞いてくれません。親としては、大声を上げている自分に嫌悪感を持ったり、育児に自信がなくなったりもします。

どならない子育てとは、どういう風にすればいいのでしょうか。あさイチで教えていました。

子育てのストレスから「怒鳴る・どなる」

子育て中は、朝から晩まで子どもにつきっきりで世話をしなければなりません。昔は、都会でも隣近所の手を借りることもできました。今は、隣は誰ぞ住む?というところも多々あるようです。

「起きなさい」から始まり、「早く食べて」、「早く支度をして」と、早く早くとせかすことが多くなります。子どもは、なかなか親が急いでいることも理解できませんし、体調が整わないこともありますが、自分の体調を説明する言葉も知りません。

子育て楽天 中のお母さんは、たたく、怒鳴る行為は、後で自己嫌悪に陥ると言います。そして、歯止めが効かなくなることへの不安を募らせています。

60歳代以上の人、特に男性の場合には、怒鳴られて育った人も多いようですが。

真面目な母親と母子カプセル(理想の子育て?)

2歳と4歳の男の子を持つ母親は、2歳の子がなぜぐずっているのかわからないこともあったそうです。何回言ってもわからない時には、いい加減にして欲しいと思ったそうです。

そんな状態が長く続き、母親は腹痛を起こし腸閉塞にまでなりました。ストレスが原因でした。隣人に「下の子がよく泣いて、大変ね」と言われたこともショックでした。

働きながら子育てをしていましたが、会社の業績が悪くなりリストラの対象となりました。仕事の情熱を子育て・育児に注ぎました。しつけ、学力をつける、人間形成の本などをたくさん読んだそうです。

専業主婦として、自分にも、周りの人にも、「仕事を辞めてよかったね」と納得できるようになりたかったそうです。

理想の子育てを図式化もしました。今、しつけができていなかったら、お母さんのせいと言われ、それを認めるのが嫌だったと、言います。2年間も理想と現実のギャップで悩みました。

病気になったことで、子育てを夫に手伝ってもらうことになりました。そして、自分らしい子育てをすればいいんだと思うようになりました。「しつけがなってないと言われてもいいや」と、母親探しの旅から抜け出せたそうです。

子どもが好きに思えない自分を責める

29歳で1児をもうけた母親は、初めての子育てに一生懸命取り組もうとしました。

「どうやって接するか」「これでいいのか」と問いかけながら育てました。離乳食は全て手作りしましたが、びん詰のベビーフードをよく食べたそうです。

まだまだ子どもに添えていないのかと思っていました。実家の母が来た時に、泣いている子をひと目みて「それはオムツ泣きね」と言いました。自分には、母親スイッチが入っていないのかもしれないと不安になりました。自分だけが違う、という孤独感に包まれました。

子どもを好きに思えない自分が一番許せないと、そして、娘の失敗や反抗的態度が許せない。そして、娘を部屋に閉じ込めてしまいました。

3歳になって親子ヨガ教室に入ったことで、転機が訪れました。どのママも子育てに迷っていることがわかりました。かわいい、大好きという時もあるし、あれでよかったのだと思えました。

10歳に育った我が子に、かつての子育ての苦労を話せるようになったそうです。

この親子は、実家が遠く、また夫も海外出張中だったので、24時間母子カプセルの状態でした。この密閉状態で、まじめであればあるほど、思いつめるようです。そこから、一歩出て、公園や親子サークルなどに出かけ、風穴を開けることも必要です。

乳幼児のお世話体験がないママが多い

出産前に、乳幼児のお世話体験があるか、という問に答えたデータがあるそうです。

1981年には、乳幼児のお世話体験がない人が39.3%、少しある人が37%、よくある人が20.8%でした。

2000年には、乳幼児のお世話体験がない人が64.4%、少しある人が23.7%、よくある人が11.9%でした。

20年経って、乳幼児のお世話体験がない人が、ずいぶん増えています。

どならない子育て練習講座

神奈川県茅ヶ崎市では、「どならない子育て練習講座」が開かれているそうです。1回2時間で、7回の無料講座です。この講座を受けた8割の人が、効果があったと答えているようです。

テキストはアメリカの児童虐待防止の講座で使われる物だそうです。

  1. 子どもと共感する。
  2. 具体的に伝える。 この2つだそうです。

例1、寝転がってテレビを見ている子どもに対してどういう声かけをすると良いでしょう。

「寝ながらテレビを見ているね。テレビは、離れて座ってみましょう。守れなかったから5分止めます」

「イヤダ、見たい」

「見たいよね。わかります。だから、5分経ったらつけてあげます」

例2,おもちゃを散らかして、次々に広げている時

「遊びたいのは、わかるよ。でもね、使わないおもちゃは、ちゃんと片付けてから遊ぼう」

1.○○のは、わかるよ。でもね・・・

2.○○しようね。と、声かけすると、良いそうです。

しかし、いつも余裕があるとは限りません。そういう時には、使いません。そして、子どもも親の気持ちがわかることも大切だと言います。時々は、小さい子には、直接的に言うこともOKだそうです。

1.「何、やってんだ」

2.深呼吸をします。

3.こうしたら、ダメだって言ったでしょう。

皆さん、いろんな方法を試されています。

電車に乗る前に約束しておきます。小さな声で話すことやお父さんのそばを離れないことなどを。そして、練習しておくと良いそうです。

小さい時には、理不尽に叱られた体験をすることもあります。諭すようにしかることや親も謝ることが必要な時もあります。

みなさん、いろいろと対策を考えておられます。みんな子どもを良くしようと、一生懸命なのです。こどもの力を信じて、お母さんも少し肩の力を抜いても良いと思います。

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更新日:2018/06/07